松井秀喜の新楽章
11月15日ニューヨーク・ヤンキースは、日本の松井秀喜選手と 4年間 5200万米ドル(約 61億 8800万円)で契約したと発表した。これによって松井はヤンキースで引き続きプレイすることになった。
二年前、マリナースのイチロー選手は 4年間 4400万米ドル(約 52億 3600万円)の契約で世間を驚かせたが、今回松井選手はこの記録を一挙に破り、海外で活躍する日本のプロ野球選手で最も「豊かな」人物となった。
ヤンキースは今年 3月、 3年間 3150万米ドル(約 37億 5000万円)の条件を提示したが、松井選手側がこの年数と金額を受け入れずに交渉は決裂し、双方は 11月 15日を期限として再度交渉することを取り決めた。
11月16日、ヤンキースタジアムで行なわれた記者会見の席上で、松井選手は喜びを隠せない様子で、 「僕にとって最高の幸せです。ピンストライプのユニホームを着て、またこの球場でプレーできる幸せを今すごく感じている」 と語った。
だが、ニューヨークのメディアはこれについて、 松井選手は他球団にトレードしないことを交渉の条件としており、 カネ重視であると非難している。確かに、成績が松井より上なのに収入が松井ほどでない選手も少なくない。今後はこの非難の雑音をいかにして打ち消すかが、松井選手にとって厳しい試練になるだろう。
「毎日最高の状態で球場に立つ。」――これが松井の抱負である。「目標は一つ。」――松井秀喜は悲願を立て、ゴジラのヤンキースでの第二楽章が始まった。
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