電子おみくじ付きのお守り
毎年約450万人が参拝し、世界文化遺産にも登録されている北法相宗大本山の清水寺では、最先端のIT技術を使って、電子おみくじ付きのお守りを提供している。これは世界で初めての、現代科学と神仏の世界を結びつけた画期的な試みである。
11月17日から発売されたカード型(54cm×86cm)のお守りには、八福神の絵が印刷されている。この八福神とは、恵比寿神、大黒天、毘沙門天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋和尚の七福神に、多福の象徴と伝えられる「於福(おふく)」という女神を加えたものである。
カメラ付き携帯電話で八福神の絵から、肉眼では識別できないFPcodeによる情報コードを読み取って、URLによっておみくじサイトにアクセスして運勢を占うことができる。おみくじサイトでは1〜9の数字から一つを選び、その数字によって「大吉」「吉」「凶」などの運勢と、「縁談」「待ち人」などのおみくじ本文が表示される。いつでもどこでも、自分の吉凶を占うことができるというわけだ。
この話題のお守りは、富士通株式会社と京都市の婚礼衣装制作会社が二年半をかけて共同開発したものである。
「八福神お守り(電子おみくじ付)」は一枚1000円。年間100万枚の販売を目標にしている。 |