金田バイクの魅力
2019年の東京を舞台としたアニメ大作「AKIRA」は大きな話題を呼んだが、中でも最も注目されたのは主人公の金田正太郎が乗り回す真っ赤なバイク「金田SPECIAL」だった。
最近、このバイクが近い将来東京の街を本当に走り回るかもしれないというニュースが伝わってきた。
今年4月の「東京モーターサイクルショー」で参考出展された「neo-fukuoka/1」は、現在「AKIRA」の原作者である大友克洋氏と出版元の講談社が認可した唯一の「公認金田バイク」であり、注目を集める流線型の美しい車体に、原作の風格が忠実に再現されている。だがこれは陳列品にすぎない。もう一つの「EV-X7」という新型バイクは、外観は金田バイクとはかけ離れているが、このバイクはSUMOモーターを搭載し、自由に走ることができる。このモーターが「金田バイク」の現実化を可能にしてくれるというのである。
金田バイクを開発した「neo-fukuoka」は、構想、設計、製作に7年を費やし、ついにこの「AKIRA」ファンの夢のバイクを発表した。「燃料電池、モーター、カーナビから電装システムまで、基本的にすでに実用段階に入っており、次の段階として大量生産して市場に出すことも不可能ではない。」とneo-fukuokaでは語っている。
「金田バイク」が日本を疾駆するのを目にするのは、2019年まで待たなくてもよさそうである。 |