独自のオリジナリティーを世界に発信
東京コレクション開催期間中の9月6日、北青山のアートスペースにてlessthan*の展示会が行なわれた。
lessthan*のコンセプトはless than<50など、大量生産しない服、に基づく。幾何学的な発想に基づいて毎回テーマを決め、それを広げていく。
今回のテーマは「しわ」。例えば紙にしわ加工したものを写真家に撮影してもらいそれをレーザープリンターで読み取って布にプリントする。
シンプルながらカッティングの良さが際立つ。さまざまな素材、模様を試み、色もさまざまだ。そしてどれも着心地がよさそうなのが特徴だ。女性らしいがメンズっぽくもあり、もこもこだがしわしわであり、アーミーだがキュートであり・・・一言でいうとバランスがいい、のかもしれない。
設立は去年だが日本よりも先に中国や韓国などのアジアで注目を集め、今年はヨーロッパにも進出。デザイナーの大春氏はまた別ブランドrin japanのデザインも手がける。西陣織を取り入れたジーンズ、マルチプリントやたたみ素材の雪駄などは西洋では新鮮に映るに違いない。これからも日本の古き良きものと西洋とを融合させる試みを発展させ、日本独自のオリジナリティーを世界に発信してもらうことを期待したい。 (四本百合香執筆・稲垣秀実撮影) |