<東京の夏>音楽祭
東京の夏が楽しくなりそうな音楽祭が7月5日から8月6日まで、都内各所のステージで開かれる。内容はクラシックから沖縄やセネガル(アフリカ西部の共和国)、イランの民族音楽まで多種多様。
代々木公園では大道芸やミュージシャンのパフォーマンスが行われ、また、2005年日本音楽コンクール第1位のチェリスト・宮田大や名実ともに日本を代表するピアニスト・小山実稚恵の出演するコンサート、ブレイクダンスのワークショップなどが都内各所で開かれている。
7月18日すみだトリフォニーホールで関連公演「作曲家の音」シリーズvol.3「西村朗の音」が開催された。司会はオーガナイザー兼指揮者の川島素晴氏自身で、各曲目については西村朗氏本人が舞台に登場して非常に丁寧な解説をするという、異例の、しかしファンには感激的なコンサートとなった。演奏家たちも現代音楽のベテラン或は新進気鋭のソリストが揃い、素晴らしい音を響かせた。
7月26、27日には、イランから来日したシャハラーム・ナーゼリーがクルド民族音楽を演奏するかと思えば、セネガルのユッスー・ンドゥールがアフリカン・ソウル・サウンドで聴衆を圧倒するに違いない。
「パリの街角のような雰囲気漂うカフェで、音楽と評論をめぐる語らいのひとときを」というキャッチフレーズの「音楽カフェ談義---音楽評論をめぐって」という街角イベントは、7月21日の夜、広尾のカフェで、ドリンクを飲みながら有名な音楽評論家や、西村朗氏をはじめとする気鋭の作曲家たちの音楽談義を聞くというもの。ジル・アパップ(ヴァイオリン)、ミリアム・ラファール(アコーディオン)、富士松鶴千代社中(新内節)、江戸京子(ピアノ)の演奏付で、どのようなイベントになるのか注目される。(西岡珠実執筆) |