Paris の8人展 メルキュールの夕べ
渋谷のBunkamuraギャラリーで、8人の日本人アーティストによる合同展覧会が開かれている。25日(土)にはオープニングパーティが開かれた。出品者は全員パリ及びその周辺に暮らし、制作活動を30年以上にわたって続けてきた芸術家たちである。
宇津宮功(Isao Utsumiya)、甲斐雅之(Masayuki Kai)、新庄茂扶(Shigeo Shinjo)、田淵安一(Yasse Tabuchi)、楢葉雍(Takashi Naraha)、松谷武判(Takesada Matsutani)、森光子(Mitsuko Mori)、森山裕之(Hiroyuki Moriyama)の各氏(あいうえお順)。「芸術の都」で世界中から集まる新しい文化に触れ、自らの新しいアートの世界を構築すると同時に、その反作用として、自分が日本人であることを再認識してきた彼ら。異邦人として暮らすことは、自分自身の根底にある日本的なものを発掘することになった。彼らの制作が欧米で高く評価されるのは、作品に潜む日本の精神「禅」を感じることによるのではないだろうか。世界の中で日本人がいかに生きるか、日本とはなにか、パリからのアンチテーゼは我々の内面に鋭く問いかける。
会場:渋谷道玄坂 東急本店横Bunkamura Gallery
会期:2006年3月25日(土)〜4月4日(火)
会期中無休 入場無料
営業時間:10:00〜19:30(西岡珠実執筆) |