先端アートの祭典
国内外の優秀な芸術作品を顕彰、展示するために、2月24日から3月5日まで東京都写真美術館で「第9回文化庁メディア芸術祭」が開催された。世界各国からの応募作品1797点から24点が選ばれ、4つの部門で「大賞」、「優秀賞」と「奨励賞」が授与された。
●アート部門の大賞は「Khronos Projector」
この作品は、われわれに時空を飛び越えることを体験させてくれる。ビル街の風景が映し出されたスクリーンの画面を手でなでたり押したりすると、その部分が昼間の景色から夜景に変わる。作者はウルグアイ出身の東京大学助手、Alvaro Gassinelli氏である。
●エンターテインメント部門の大賞は「Flipbook!」
インターネットブラウザ上で作画ツールを使って、誰でも気軽に楽しくFlash形式の動画を作成することができ、完成した作品はそのままネット上にアップして公開することができる。
●アニメーション部門の大賞は「浮楼」
喜納昌吉の「花」のメロディを元に作られたアニメーションで、村の全景と思われる絵巻物であり、よく観察すると、その中に一人の女性の成長物語が隠されている。
●漫画部門の大賞は「失踪日記」
本メルマガでも紹介したことがある作品。自身の「失踪」体験を元にして創作した漫画であり、第34回日本漫画家協会大賞を受賞した。 |