ゴールデンウィークのダイエット計画
人間の食欲の70%は視覚によるものだそうだ。人には、自覚的にせよ無自覚にせよ、不快な色や不快な食感の食べ物を避ける習性がある。この習性に着眼して、日本のある鍼灸師が、臨床経験を元にした斬新な「ダイエット方式」を生み出した。みなさんも、ゴールデンウィークの間にこの驚きのダイエット法を試してみませんか? この「ダイエットふりかけ」という粉末状のダイエット商品の使い方は実に簡単で、夕食のたびにご飯の上に一包をふりかけるだけである。一週間使い続けると、ダイエット効果が表れるという。信じるか信じないかはあなた次第だ。
見ただけで気分が悪くなるような青い粉末の色は、天然ブルーベリーから抽出した色素によるものだ(ブルーベリーの含む色素が人の視覚を刺激して効果をあらわす)。さらに食べにくさを増すために、食物繊維やカルシウムなどの物質が加えられているが、日本の食品分析センターの検査によって、人体には安全で無害であることが証明されている。
人の脳に「食べると気分が悪くなる」という情報がインプットされ、目に刺激的なブルーと食べにくい食感が視覚と舌の神経に作用して食欲が自然に減退する。一週間後には「晩御飯が食べにくい。食べたくない。食べなくてもいいや。」という感覚が頭に焼き付けられるというわけだ。
一週間後のリバウンドを防ぐため、「青いふりかけのかかったご飯」の形のストラップもついている。このストラップを凝視して青いご飯を思い出しながら食事をすると、たちまち食欲が落ちてくる。
このような脳の特性と色彩心理学を利用して開発された、副作用のない「ダイエットふりかけ」は、去年の8月25日に発売され、たちまち日本中に反響を巻き起こした。 (嶋田千里提供) |