花粉症とミントティー
アロマセラピー、ハーブセラピーなど、香りによる刺激や自然ハーブのエッセンス摂取が体調や精神状態を改善するという効果は、良く知られています。主にストレスの改善が一般的ですが、さらに一歩進んで、アレルギーにも効果があるという説があります。
先日、幕張メッセで開かれた第31回FOODEX JAPAN 2006の会場で「デトックス&抗アレルギーに特別なミントティーを!」と題するセミナーが行われ、ミント普及協会(代表取締役会長 北島勇氏)による講義を聴きました。それによると、抗アレルギー成分、ミントポリフェノールは、花粉症による軽度の鼻炎なら改善できるだけの薬理作用が認められているとのこと。ペパーミントのさわやかな香りの有効成分は「メンソール」で、胃酸の分泌を促して、消化機能を高めると同時に、感情の昂りを沈静化て心を落ち着かせる効果があります。
次に、お茶にしてエキス(ペパーミントエキスやテアニン)を抽出すると、消化促進や胃の不快感の解消のほか、口の中を爽やかにしたり、デトックス(発汗作用)効果が見られます。
また、抽出したオイルはアロマテラピーに用いられ、身体の緊張を取り除き、頭痛や肩の凝りを和らげます。オイルを抽出した残りには、ミントポリフェノールが多く含まれており、花粉症などのアレルギー症状をおさえてくれます。これまでは、精油抽出後捨てられていた葉も、製薬会社によって再利用されているとのことです。
抗アレルギー作用というと、抗ヒスタミン作用が一般的ですが、ミントエキスの作用は、ヒスタミンをブロックすることによるのではなく、マスト細胞(肥満細胞ともいう)からのケミカルメディエーター(ヒスタミン)放出を抑制するというメカニズムによるものだそうです。
自然食品で、香りもよく、美味しくて、鼻炎も軽減ということなら、楽しく無理なく花粉症とお付き合いするのに役立ちそうですね。 (Nya-nya執筆) |