「ロボットパートナー」と Shall we dance?
日本で開発される様々な種類のロボットは各分野でますます活躍しているが、人との間で互いの気持ちを推測し合って適切な行動をとることができるロボットはまだ多くない。それを作るためには、機械学上の難題を解決する必要があるからである。
現代生活の中で、タイミングをうまく捉えて相手の意図を正確に推測するものの典型と言えば、まず社交ダンスが挙がるだろう。先ごろ、人と一緒に踊ってくれる「ロボットパートナー」(PBDR)が開発された。このロボットは、相手の次の動作を巧妙に推測するだけでなく、ダンスの才能もなかなかである。
PBDRを開発した東北大学大学院工学研究科の竹田貴博氏は、この仕事のためにわざわざダンススクールに行って基本ステップを習ったのだそうだ。
完成したPBDRは5種類のワルツのステップを記憶している。「彼女」の腰に設置された力センサーが、人の手の力を感知して次のステップを予測する。「彼女」の体は人間工学に基づいて作られ、三つのローラーによってパートナーに従って様々な方向に移動できる。
去年の愛知万博では、竹田氏とPBDRがすばらしい社交ダンスを披露し、盛んな喝采を浴びた。
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