2007年10月19日第35号(通巻第100号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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未来の暮らしをテーマにした参加・体験型のイベントが開催される。

10/19(金) 「新技術フェア’07in関東」 さいたま新都心駅周辺

アジア最大級の映画祭が開幕。20周年を迎え、新たに2部門が新設される。
10/20(土)「第20回 東京国際映画祭」 六本木ヒルズ
「新宿・日暮里駅のガムテープ文字/修悦体」でお馴染みの佐藤修悦のイベントが開催される。

10/21(日)「ガムテープ文字/修悦体!お台場頂上決戦!」 東京

ワークショップやライブ、名産品を使った朝ご飯の試食など、朝を楽しむイベント。

10/22(月)「朝EXPO」 東京・丸の内

日本劇場初公開の4作品を上映。監督やキャストによる舞台挨拶も行われる。
10/23(火)「香港映画祭 hong kong film festival」 東京・渋谷
日本で最も人気のあるポスターアーティストの1人、サヴィニャックの生誕100周年記念展。
10/24(水)「Happy Birthday to our Savignac -savignac week-」 東京・渋谷
ゲーム、アニメ、CGなどの様々なジャンルのクリエーターが集結。
10/25(木)「東京コンテンツマーケット」 六本木ヒルズ
 

人気のネイルサロン エス

人の手の動きは注目を浴びやすく、人と人とのコミュニケーションでも手が大いに活躍する。その「手」をより美しく見せるネイルアートが女性たちに人気だが、高価であるため若者にとっては敷居が高かった。ところが、その常識を「ネイルサロン エス」が打ち破り、安価でハイクォリティなネイルアートを提供している。

ネイルアートには、地爪に貼り付けるスカルプチュア等の「人工爪タイプ」と、地爪に直接塗るカルジェル等の「ソークオフジェルタイプ」がある。どちらが高級ということはなく、長い爪を輝かせたい人はスカルプチュア、地爪で自然にという人はカルジェルというように目的によって選ぶ。ネイルサロン エスでは、双方とも高い技術で対応している。

ネイルサロン エスは渋谷、新宿、池袋などの首都圏を中心に展開し、2008年4月には名古屋・大阪にも出店予定だ。若者たちに人気が高いだけでなく、女優や歌手たちにもクォリティが認められている。また、注目の新しい職業として「ネイリスト」の地位を確立し、中学校等から職業体験を依頼されるなど、幅広い活動も行っている。

ネイルサロン エスのジェネラルマネージャー、迫田愛子(さこた・あいこ)さんは子供の頃からアートの世界に憧れ、最初は画廊で働いていたが、「表現をしたい」という情熱や「若い人に安価なネイルを」という願いを捨てきれず、ついにネイルサロンを立ち上げた。彼女を真似た店は多いが、パイオニアである彼女の店は人気が高く、ViVi、JJ、CanCamなどの雑誌で頻繁に特集されており、またネイルをこよなく愛する迫田さんの情熱が共感を呼び、TV(NHK)やラジオ(JFN)への出演依頼も多い。

(C)2007 eS-NAIL

〜ネイルサロン エス 直営ネイルサロン〜
エス渋谷本店 http://www.es-shibuya.com/
エス新宿 http://www.es-shinjyuku.com/
エス池袋 http://www.es-bukuro.com/

 

鉄道博物館オープン

東京神田の交通博物館は去年の5月、人々に惜しまれながら、その70年の歴史に幕を閉じた。それから一年半も経たないうちに、総工費120億円以上をかけて、さいたま市大宮区に「鉄道博物館」が建設され、「鉄道の日」の10月14日にオープンした。当日は、徹夜で開館を待つ熱心な鉄道マニアなど約9,400人が訪れ、約400メートルの列ができ、たいへんな盛況だった。

ヒストリーゾーン一階には広大なスペースに実物や模型の車両が並び、来場者は大正時代の列車の座席に坐ったり、目の前で新幹線の運転席を見たりすることができ、随所に「体験型」の施設が溢れている。車両の他にも、情緒のある駅舎やそれぞれの時代の風俗が人形によって再現され、時代の雰囲気を味わうことができる。

二階には日本最大級の「模型鉄道ジオラマ」があり、約200平方メートルの地形模型に、1/80スケールの在来線、1/87スケールの新幹線のHOゲージの鉄道模型が敷設されている。リアルな駅舎や発電所、橋、トンネルなどの鉄道関連施設の他、600両の多彩な車両が見られる。
 
鉄道システムを学習するプログラムが準備されているのも特徴である。ラーニングゾーンでは、駅の窓口業務や列車のドア開閉も体験でき、鉄道員の仕事が学習できる。屋外にある「ミニ運転列車」は3人乗り、1周約230メートルの軌道施設である。ここでは自分が運転士になって鉄道運行システムの安全性や正確性も体験できるし、ATC(自動列車制御装置)とATS−P(自動列車停止装置)も体験できる。その他に、館内には5台の運転シミュレータがあり、蒸気機関車の「D51シミュレータ」は、日本初のSL運転シミュレータである。パノラマ大画面と共に、蒸気機関車特有の振動や投炭作業を体験して、本物の運転の雰囲気を味わえる。

総面積2万8000平方メートルの空間に、明治時代の蒸気機関車から現代の新幹線まで、36両の実物の車両と、58万件の展示物が展示されている。日本の130年余りにわたる鉄道の歴史も、75メートルの巨大年表で表示されている。交通機関を総合的に取り上げた「交通博物館」とは違って、「鉄道博物館」は名実共に「鉄道」を展示する博物館である。「世界最大級の」と言っても、過言ではないだろう。

(C)2007 East Japan Railway Culture Foundation.
Photo by ascii.jp
鉄道博物館公式サイト http://www.railway-museum.jp/
 

2057年のマツダ

マツダはやっぱりマツダだ!いつもみんなをあっと言わせる非凡な傑作を作り出す。

11月16日から25日まで開催されるロサンゼルス・オートショーのデザイン部門にマツダが出展する超未来型コンセプトカーが話題を呼んでいる。その名は「元就RX」、もちろん戦国武将の「毛利元就」から取っている。さあ、その威容を見てみよう。これの中に人が乗って、どのように運転するのか想像できるだろうか?まるでロボットみたいで、将来本当にこんな車が出てくるとしたら、現代のSF小説など子供だましに思えてしまう。

11月14日と15日のロサンゼルスでの「デザインチャレンジ」で、この車は正式に「元就RX」と命名される。「デザインチャレンジ」では、大手自動車メーカーのデザイナーからデザインを募集し、毎年テーマを決めてコンテストを行うが、今年のテーマは「2057年の未来社会におけるロボカー」である。

マツダの本拠地は風光明媚な広島で、広島と関係の深い戦国武将の毛利元就がかつて勢力を誇った。これはドライブスーツ的な乗り物であって、ドライバーは甲冑を身に付けるようにこの「元就RX」を装着し、路面に対して仰向けの姿勢で走行する。冬のスポーツのリュージュのように道路上を走行するのを思い浮かべればいいだろう。

「元就RX」のボディは、光電子コーティングを施したカーボンナノチューブと形状記憶合金で構成されている。四つの車輪は360度回転が可能である。走行の方向と速度は二つのアームレスト部分で調整する。走行中は、スーツから伝わる電気刺激で路面状況などが把握できる。「元就RX」をデザインしたのは、北米のマツダR&Dに所属するデザイナー、Matthew Cunningham氏である。

「元就RX」公式サイト
   http://www.laautoshow.com/2007/DC/Interface/Mazda.html (英)

指でお金を払う時代

「指静脈マネー」とは、指の静脈をセンサーで読み取って本人認証を行い、クレジットカードで決済する超先端システムである。日立とJCBが共同で、このビジネス方式を開発した。先日、「日立システムプラザ新川崎」の社員食堂と売店で、200名の従業員を対象に、このシステムの3ヶ月の試験導入が開始された。

まずユーザの指の静脈パターンとクレジットカード情報を関連付け、支払時には指の静脈で認証を行うことによって、装置がそれを読み取って決済を行ってくれる。現在、この社員食堂と売店ではクレジットカード付き社員証で決済処理を行っているが、今後は指だけを使って支払いが行われる。この実験は、将来は日立全社に拡大される予定だ。

指の静脈による認証技術は日立が開発したもので、偽造や成りすましが非常に困難であり、指の表面の乾燥や清潔さに影響されないという特徴があり、銀行のATMでも広く採用されている。バイオ認証システムを導入している銀行では、80%が指静脈システムを採用している。今回の実験の認証装置は、上部に設置されたLEDランプが指に近赤外線を照射し、装置の下部にあるカメラが静脈パターンを読み取る。本人拒否率が0.01%、他人受け入れ率が0.0001%と誤差はほぼゼロに近い。認証は0.5秒以内で完了し、カード決済まで含めても1〜2秒しかかからないので、食堂で並ぶ従業員たちの列が渋滞することはない。

認証装置本体の価格は約2万8000円である。認証データを格納するサーバとソフトウエアを含めて、システム全体は数百万円を必要とする。日立では、「指静脈マネー」を「次世代決済手段のデファクト・スタンダード」として、来年から3〜5年間に認証装置とソフトウエアだけで30億円の売り上げを見込んでいる。パソコンや自動車などの分野に拡大可能な他、会社の内部施設やホテル、ゴルフ場など、財布を携帯するのが不便な場所では、このシステムが大いに活躍するに違いない。

(C)2007 Hitachi, Ltd.
キュージョン公式サイト http://www.runat.co.jp/kewsion/top.html

便利すぎて不自由?

携帯電話が発達して、いつでもどこでも話せるようになり、仕事でもプライベートでもたいへん便利になった。だが、その便利さがストレスになることもある。固定電話にかけて出なければ、相手もしかたがないと思ってくれるが、携帯電話の場合は常に携帯しているのが前提なので、出ないと不審がられることもあり、携帯電話を持っていること自体に束縛が感じられる。携帯電話とは、便利さと束縛感を共に備えているツールなのかもしれない。

ところで、便利な携帯をさらに便利にするサービスを10月1日からNTTドコモが導入して話題になっている。

これまであった「イマドコサーチ」に加えて、「イマドコかんたんサーチ」が始まったのである。これは、相手の電話番号にかけるだけで、相手の居場所を簡単に探してくれるというものだ。もちろん探していることは相手に通知されるから、探されたくなかったら拒否することも可能だ。待ち合わせなどをしていて、相手がどこにいるかわからない時などには、この「イマドコかんたんサーチ」が大いに力を発揮する。

しかし便利さの反面、このサービスでさらに束縛感が強まるとも言えるわけで、おじ様がたの中には「探されたくない」という意見が多いようだ。一方、携帯電話をあまり束縛と考えない若者たちは、探されることにあまり抵抗感はないようである。このへんに、世の中のしがらみをこれ以上強くしたくない大人たちと、人間関係が希薄と言われながらも、本音のところでは人との深いつながりを求めている若者たちとの意識の違いが見られて興味深い。

いずれにしても、様々に増える便利な機能を、老いも若きも上手に利用していきたいものだ。(平田久美提供)

イマドコかんたんサーチ
  http://www.nttdocomo.co.jp/service/location/imadoco_kantan/index.html?ref=gp_top

10月12日に、セカンド・ライフのユーザは1000万人を突破した。4年間の積み重ねを経て、このバーチャルネットワークゲームは今年、爆発的に成長し、ゲーム界、ネットワーク業、社会学、法曹界などから広く注目を集めた。ネットワーク時代の現在、広義のゲームは実質的に人生も含むのだと感慨をこめて言う人もいる。人生はゲームであり、ゲームもまた、もう一つの人生なのである。

ふと、日本人なら誰でも知っている「人生ゲーム」のことを思い出した。これはもともと150年前に、イギリスのある印刷会社の社長が作った「The Checkered Game of Life」で、40年前にTAKARAが売り出して人気が出、日本語版は累計1000万個以上売れたのだそうだ。「人生ゲーム」は、床に広げて遊ぶものの他に、携帯電話版とオンライン版があり、息の長い人気ゲームである。人気の秘訣は、内容が本物の人生にそっくりで、時代の変化に伴って常にその時代の新しい要素を追加し、虚実を織り交ぜ、夢のように作られていることだそうである。

以下は旧聞に属するが、みなさんは何をお感じになるだろうか?

「ホリエモン事件」の主役である堀江貴文が、かつて「人生ゲームM&A」を開発したことがある。ゲーム中の人物は企業経営者で、テレビ局やプロ野球チームを何度も買収して、自己の企業価値を高めていく。ゲームの中には、「毒薬条項」、「M&A」などの流行用語がある。ネット上の「人生ゲーム」の「ライブドア特別版」では、驚いたことに使用するゲーム紙幣が10億円から1兆円まであり、最高額面の肖像画は堀江貴文本人で、5000億円と1000億円の肖像画は、その後逮捕された会社のトップたちで、内部の等級を忠実に再現している。また、内容には「美人の広報部員と友達になる」、「衆議院選挙に出馬する」、「個人ジェット機を購入する」など、完全に堀江貴文の人生の縮図となっているものもある。ただ、ゲームのゴールは「逮捕されて東京拘置所へ」ではなく、「巨大コンツェルン総帥の楽園」または「挫折の地」である。事実は後者であった。

現代人がゲームと人生を理知的に区別する能力があるのかどうか、ますますわからなくなってきた。我々はセカンド・ライフが観念を変えたという貢献は否定しないが、やはり自分の人生をゲームと見なす冒険家があまり多いのは困るのではないかと思う。

→パソコンに保存した各号の日本語版「東京流行通訊」を見て、流行の発展と変遷を感じるだけでなく、このメルマガの努力と成長も感じることができます。【寧夏 尚操

←尚操さんが本メルマガを愛読したことから日本語の勉強を始められたと聞いて、心から嬉しく感じています。メルマガの中国語版と日本語版が、尚操さんの日本語学習のよき友となり、進歩の証人になれることを願っています。

→東京のドラマのロケポイントや、高級ファッション、レストランなどを紹介してください。【高雄 MASAKI

←消費レベルが高まる読者のみなさんの要求を満足させるために、我々は高級消費情報コーナーを加え、ビジュアル効果でも特にメルマガの「優雅」な雰囲気を高めたいと思っています。

→あっという間に、また一年が経ちました。新年に、みなさんはどんな計画がありますか?【浙江 画中人

←光陰矢の如し。「週刊東京流行通訊」もまもなく創刊満三年を迎えます。来年は、すでにある情報の基礎の上に、マルチメディアの色彩(日本の流行に関する動画サイト、ネット音声番組の紹介など)を加えるほか、東京の流行ブランド、企業、商品の中国語圏でのPR業務を開拓する予定です。どうかご期待ください。

【編集部からのお知らせ】
●「週刊東京流行通訊」日本語版発行100号を記念して、編集部では本メルマガと同時に「特別増刊第13号」を発行し、「サントリー烏龍茶」のCMソングでお馴染みの日本で活躍する華人歌手aminについてご紹介します。日中の読者のみなさんのご感想をお待ちしています。(E-mail:info@tokyo-fashion.net)

●世界的に有名なブランドファッション雑誌「VOGUE」の台湾版と、中国のCHINA MOBILE超人気雑誌「動感地帯」に、本メルマガ特別増刊号の内容が転載されました。心から感謝すると同時に、様々な中国語メディアがより広い交流と協力を展開できることを期待します。ご連絡を心からお待ちしています。(E-mail:info@tokyo-fashion.net)

 
日本一並んだもちむぎ団子
兵庫県神崎郡福崎町の町制50周年記念ファイナルイベント「ふくさき50ゆめ広場」で、地元住民らが特産のもちむぎ団子を並べてつなぎ合わせて、長さ209メートルの記録を作った。およそ600人の参加者が、「もちむぎ」の粉100キログラムを丸めてもちむぎ団子をつなぎ合わせ、一斉に10秒間持ち上げた。並べたもちむぎ団子は9,033個となった。
日本一の大鈴
鹿児島県出水市の箱崎八幡神社には日本一の大鈴がある。高さ4メートル、直径3.4メートル、重さ5トンもの大きさである。青銅製で厚さは約1センチメートル。表面は総金箔張りで、出水に飛来して越冬する特別天然記念物の鶴八羽が浮き彫りにされている。またここには「日本一の大鈴」だけではなく直径2ミリの「日本一小さい鈴」もある。
 
 
ALAYA