2007年9月28日第32号(通巻第97号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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洋服や小物などが揃うショップ。大人気イギリスSPAブランドの新店舗。

9/28(金) 「“next”表参道店オープン」 表参道

ノンストップ70分間で1万発の花火を打ち上げる。ナイアガラの滝が見所。
9/29(土) 「調布市花火大会」 東京・調布
カルビーの主催する大自然イベント。野菜で作った4mのタワーなど企画もりだくさん。

9/30(日) 「都会の大収穫祭」 丸の内オアゾ

第七回目となる今回は女優栗山千明さんが受賞。
10/1(月) 「ベストレザーニスト賞授賞式」 表参道ヒルズ
アメリカ「ミネアポリス美術館」から厳選された245点の浮世絵が展示される。
10/2(火) 「Great Ukiyo-e Masters」 渋谷
学校設立支援を目的とした「ジョン・レノン スーパーライブ」、ジョンとヨーコについて展示。
10/3(水) 「僕らの村に学校がやってきた」 
質屋が企画運営するビッグバーゲン。東京の質屋が大集合。
10/4(木) 「いけぶくろ質屋まつり」 サンシャインシティ
 
廣岡直人の新たなる挑戦

8月29日から9月5日まで、第5回日本ファッションウィークが東京で開催された。これは来年の春夏物を発表する華やかなファッションショーで、日本発の38のファッションブランドがこれからの流行トレンドを展開して見せてくれる。

東京の原宿で生まれた「ゴシック・アンド・ロリータ」(Gothic & Lolita、通称ゴスロリ)は、重なり合ったレースやフリル、破れた布やブローチ、髑髏(どくろ)や十字架などが特徴的だが、これは80年代のロックバンドの隆盛と共に生まれた流行が日本独特の流行ファッションに発展したものである。日本のこのファッションは、アニメや漫画と同様に海外からも注目され、ここ数年はパリやロンドンなど、ヨーロッパの主要都市でもその姿を見ることができる。だが流行という面から見ても、水準の高いすばらしいファッションを発表しているデザイナーとして、初めて日本ファッションウィークに参加したh.NAOTO(廣岡直人)をまず挙げなければならない。

原宿の会場となったクエスト・ホールには、国内外の記者たちとゴスロリファッションを身に付けたファンたちが押し寄せ、ファッションウィークの他の会場とは異なる雰囲気が溢れていた。透明な髑髏のイラスト映像から始まり、真っ黒なアイシャドーのモデルたちが、大きなピンやチェーンのついたロングコートを着てゆっくりとステージを歩いていく。骨盤を強調し、透明感のある素材や白を多用しているため、大人のセクシーさが十分に表現されている一方、ハングリー&アングリーやハロー・キティなどのキャラクターも登場して、ロリータ的な可愛らしさも強調されている。


廣岡直人は、1977年に兵庫県に生まれ、文化服装学院を卒業後、1999年にS−INC(シンク)に入社した。2000年に初めて「h.NAOTO」を発表し、国内のミュージシャンやアーティストたちの圧倒的な支持を得た。彼は記者の取材に対して、「日本ファッションウィークに参加して新たな創作意欲が湧いた。今後も積極的に参加して、東京の雰囲気を盛り上げたい。」と語った。(謝晨執筆、撮影)

(C)2007 S-INC CO. LTD

株式会社S−INC http://www.s-inc.com/ (日、英)
 h.NAOTO公式サイト http://www.s-inc.com/hnaoto/

 

「スマイルシャッター」ですてきな笑顔

ソニーは先週の金曜日(9月21日)に、超薄型コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot」のTシリーズの最新機種、「DSC-T200」と「DSC-T70」を発売した。この二つに共通する特徴は、人の「顔色をうかがう」ことができること、つまり笑顔を検出する「スマイルシャッター」機能を備えていることで、これは日本のデジカメでも初めての技術である。

今までの日本のデジカメにも「人の顔を認識する」機能はあり、被写体の景色や人物の中から正確に人物の顔を捉えて、瞬間的にピントを合わせてシャッターを切ることができ、趣味としてカメラを楽しむ人々(特に主婦たち)に人気があった。今回の「スマイルシャッター」はさらに進化しており、事前にスマイルレベルの「強、中、弱」を設定しておくことができ、被写体の人数が多い場合は、写したい人の顔をタッチパネル上でタッチしておけば、彼(または彼女)の笑顔にフォーカスすることができる。

液晶画面には16:9のワイドなタッチパネルを採用し、撮影だけでなく鑑賞するのにも適している。タッチパネル操作は実に便利で、撮影する時はタッチしたところにフォーカスされ、鑑賞する時はタッチした場所が拡大される。撮影後は付属のペイントペンで画像の上に文字やイラストも入れられる。イラストの種類は30種類あり、写真に合わせて15種のフレームをつけることもできる。

この二つの新しいデジカメは、笑顔を捉えるだけでなく、すべての顔を自動的に美しく撮影することができ、顔を探し出す「顔キメ」機能は、基本的に斜めや横からでも顔を認識できる。オートフォーカスの速度も以前より大幅に向上した。ピント、明るさ、白黒バランス、フラッシュ、赤目軽減などの調節も同時に行える。最大で同時に8人の顔を検出することができる。

「スマイルシャッター」のデジカメの市場価格は、T200が4万8千円、T70が4万円である。

(C)2007 Sony Marketing (Japan) Inc.
ソニー「スマイルシャッター」公式サイト
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T200/feat1.html
 

浅草寺にF1が登場

先週の水曜日(9月19日)、浅草観光連盟とF1のレッドブルチームが、浅草とその周辺で前代未聞の大イベント――「Red Bull Racingエナジーパレード」を行った。これは、今日(9月28日)から30日まで富士スピードウェイで開催されるF1日本グランプリのための、入賞祈願と宣伝のためのイベントである。レースカーのエンジンの爆音が浅草寺に鳴り響いたのは、もちろんこれが初めてのことだ。

今回のイベントは台東区発足60周年記念行事として、また国際観光都市のPR活動の一環として盛大に行われた。雷門通りのパレード、仲見世通りのお練り、浅草寺内の入賞祈願、さらにF1のデモ走行と、何から何までこれまでにない実に珍しいイベントとなった。

まず台車に載せられたレッドブルのF1レースカーが警視庁の白バイの先導で登場し、賑やかに雷門を通過する。次に仲見世商店街で伝統的な「お練り」が行われた。さらに浅草寺の僧侶たちが「入賞と安全」を祈願し、最後に境内の特設スペースでF1レースカーがデモ走行を行った。すばらしい走行技術を見せたのは、前哨戦のベルギーグランプリを終えて日本にやってきたばかりのデビッド・クルサード(David Coulthard)である。非常に狭い空間であったが、彼の白煙が上がる臨場感溢れたデモ走行は観客の拍手喝采を浴びた。レースファンたちはクルサードのサインを求めて押し寄せ、浅草寺にやってきたおばさんたちを驚かせていた。

デビッド・クルサードはインタビューに対して、浅草寺のような伝統的な場所でこのような特別イベントができたことに感謝し、F1日本グランプリでは、「今より10倍の速さで走ってみせる」と語った。

Red Bull Japan公式サイト http://www.redbull.jp/

東京・パリ往復書簡

一冊のロマンチックな新刊書が日本で話題になっている。本の名は「午前4時、東京で会いますか?」、著者の一人は54歳のフランス人、リシャール・コラス(Richard Collasse)、もう一人は35歳の中国人、シャンサ(山颯)である。

シャンサは1997年にSHANSAというペンネームで、パリの文壇に颯爽と登場した。彼女のフランス語の小説「碁を打つ女」はフランスの4つの大きな文学賞にノミネートされ、高校生が選ぶゴンクール賞を受賞した。この小説は2001年から2002年のフランスにおけるベストセラーの一つとなり、イギリス、アメリカ、ドイツ、韓国、中国、日本など17カ国で翻訳出版された。リシャール・コラスは化粧品ブランド、シャネルの日本法人の社長で、少年時代をモロッコで過ごし、ニコンのカメラを買うために日本にやってきて、現在は鎌倉に住んでいる。シャンサの作品の大ファンである。約1年前、彼らは東京で出会い、4時間にわたる会話を交わし、見えない「赤い糸」で結ばれたように年齢を超えた友情を結び、そこで一冊の本を二人で書こうという強い願いが生まれた。

「午前4時、東京で会いますか?」の内容は、往復書簡である。表紙は東京、裏表紙はパリ。透明な表紙の色彩が、漂う霧を思わせる。「あなたが住む東京で日が昇るとき、私が暮らすパリは真夜中です。」―――最初の手紙の冒頭を、シャンサはこのように思いを込めて書いた。異なる個性を持つ二人は、異なる国にいて手紙を交わし、中国、フランス、日本、モロッコの文化、政治などについて語る。これは日常的な交流ではなく、精神の交流なのである。ネット隆盛の現代にあって、手紙の交換には人々を憧れさせる魅力がある。

本の扉ページに、シャンサはこう書いている。「一緒に対話の本を書こうと二人を突き動かすものは、一体何なのでしょう。」それに対してリシャール・コラスはこのように答える。「二人のあまりにかけ離れた、それでいてあまりに似通った子ども時代にさかのぼる、かすかな音楽が聞こえてきたのです。」

「午前4時、東京で会いますか?」ポプラ社、1575円

シャンサのインタビュー
 http://beautystyle.jp.msn.com/healthcare/feature/mental/supli/interview_vol6_p2%20.htm
 シャンサの東京での講演 http://www.soshisha.com/book_wadai/33empress/index.html

オフィスのグリコ

遅くまで残業するサラリーマンたちは、しばしばおやつを買いに外に出る。日本のお菓子製造会社の江崎グリコではこのビジネスチャンスに狙いを定め、「オフィスグリコ」を売り出した。お菓子はどれも100円で、50名以上の規模のオフィスなら飲み物でいっぱいの冷蔵庫も提供される。このハイテクの世の中に、まるで伝統的な「富山の置き薬」のようなビジネス方式には驚かされるが、なかなか興味深くもある。

7年前、少子化時代の到来と大人がお菓子を食べないことで困難を感じていた江崎グリコは、サラリーマンのお菓子の需要に気がつき、このサービスを開始した。最初は訪問販売だったが、みながおやつを買う時間が統一できなくて効率が悪く、自動販売機にはコストの問題があった。ガラスの広口瓶も試してみたが、手をつっこむのがいやという声があったので、最終的に現在のB5サイズ(横190mm×奥行き265mm×高さ400mm)の収納箱にしたところ、大好評を得たのである。

お菓子の代金は、カエルの口に自主的にお金を投入する「貯金箱方式」で、代金回収率は95%に達した。予想していたような、ただ食いをする不心得者は少なかった。昨年の売り上げは5億円に達し、現在首都圏、近畿、福岡に全部で2万8千台の「オフィスグリコ」が置かれている。利用者は、当初の予測に反して男性が約70%を占めるそうだ。

江崎グリコの販売員は週に一回、お菓子の交換と料金の回収に来る。「オフィスグリコ」を利用する顧客や販売額を調べるのも簡単だ。利用者にとっては負担もなく、簡便な会社の福利になるので、積極的に設置する会社が多い。最近の日本のオフィスは基本的に全面禁煙なので、ちょっとお菓子を食べるのが一服の代わりになっており、仕事の効率にとっても有益なのは言うまでもない。

(C)2007 EZAKI GLICO CO., LTD.

「オフィスグリコ」公式サイト http://www.ezaki-glico.net/officeglico/

先ごろアメリカの「フォーチュン」誌で、世界を変えると予想される15の世界的な企業が取り上げられ、帳簿式サイトの「Expensr」が上位に挙がっていた。ところが、ある友人によると、中国の「銭包網」(銭包=財布)の登場はそれよりもっと早く、もっと有名だとのことだ。「毎日14万人が『銭包網』にログインして、それぞれの数元から数十万元までの様々な金額の支出を記入しているんだよ。」友人の熱心な勧めで興味を持ったので、先日「銭包網」にアクセスしてちょっと体験してみた。

「銭包網」は、新鮮で簡潔で素朴なサイトである。主な項目はたった五つで、それぞれ「儲けた」、「使った」、「儲けたい」、「使いたい」、「雑談」となっている。何か印象的だったり特別だったりする入金や出金があったとき、誰でもここでその喜怒哀楽を記録して他の人と交流することができる。本当の身分を明かさなくてもよく、ネットワークの中で身分を隠しながら「お金」という微妙な話題について勝手気ままに発言することができる。「銭包網」の様々な機能はみな「お金」と密接に関連している。例えば、適当にある金額を入力すると、その金額が他のところでどのように得られたか、あるいは使われたかがわかる「財布オープン機能」、初期預金額、追加預金額、預金利率、利息税などを入力すると、何歳で大金持ちになれるかを教えてくれる「計算器」、スターや有名人の稼いだお金や使ったお金を記録した、公開メディアニュースの「有名人グループ」などがある。

ふと、毎年年末になると日本の書店で目を引く様々な家計簿を思い出した。多くの勤勉な日本家庭では、かつては家計簿が不可欠の存在だった。だが近年はこうしたノートに記帳する方法が、次第にパソコンに取って代わられている。様々な有料、無料の「家計簿」ソフトが人々の視野に入り始め、「家計簿」記帳法や節約の秘訣を紹介するブログもたくさん登場してきている。だがよく考えてみると、このような変化は「技法」に集中しており、記帳行為そのものを強調するあまり、人間の「心情」、つまりお金を稼いだり使ったりする体験や気持ちなどの重要な要素をないがしろにしているようにも思われる。

インターネットは人々の生活方式を変えると共に、人々の思考や観念をも変えつつある。その点に関して「銭包網」と「家計簿」は典型的な対照関係を持つものとして、我々にいろいろ考えさせる契機になるかもしれない。

【お詫び】先週の金曜日(9月21日)に発行を予定していたメルマガが都合により発行できず、熱心な読者のみなさんを一週間お待たせすることになり、ご心配をおかけしました。ここに謹んでおわび申し上げます。

→中秋節のご挨拶を申し上げます!南京にいながら、東京にいらっしゃる編集部の方たちと共に名月を眺めることができることに、何ともいえない感慨を覚えます。【南京 舒航

←多くの熱心な読者のみなさんが、舒航さんと同じように「頭(こうべ)を挙げて名月を望み」ながら、我々の中秋節を祝福してくださっていると思います。例年曇ってばかりでなかなか見られなかった東京の中秋の月ですが、みなさんのおかげで今年は美しい名月を楽しむことができました。

→西洋の紋章は個人が単位だが、日本の家紋は家族が単位になる。一族の感覚も育ちやすいのでしょうね。其の家族の一族の意識も仲間意識も希薄になっているから、家紋なのかな?形からタイプが多いから〜〜〜(本メルマガの「伝統的な日本の家紋」を読んで)【京都 MOGU

←日本の家紋と西洋の紋章を比較すると、その違いが面白く、いろいろ考えさせられますね。

→こちらのサイトのバージョンが変わってから、投稿するのにたいへん便利になり、内容もますます充実しましたね。ただ個人的には、「東京流行通訊」の特色と雰囲気をサイト上に十分に発揮できていないように感じられて、ちょっと残念です。【台北 感温

←最近たくさんの読者のみなさんからメールで、同じようなご意見をいただいています。これについて、我々は「東京流行通訊網」の中国語簡体字版と繁体字版でさらに小さな変更を行い、2.0の優れた基礎の上に、本メルマガの特徴的な雰囲気を再現する予定です。新しいHPは10月1日にお目見えしますので、ご期待ください。

 
日本一長いピザ
北海道十勝・帯広の「十勝ピザ立国チームwith日本一長〜いピザ挑戦制作部隊」は、9月2日、長さ54メートル90センチの「日本一長いピザ」を作った。。このピザは具材から生地まで十勝産素材にこだわって厳選し、トンネル窯に通して焼き上げたものである。約300名の市民が記録達成を喜んだ。
 
 
ALAYA