2007年9月14日第31号(通巻第96号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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開店以来のリニューアル。イベントや企画も盛りだくさん!

9/14(金)「プランタン銀座全館グランドオープン」

世界134の国と地域の旅行情報が一堂に集まるアジア最大の旅行イベント。
9/15(土)「JATA世界旅行博2007」 東京ビッグサイト
ぴあが開催するミュージックフェスティバル。豪華アーティスト多数出演。

9/16(日) 「Music Complex 2007」 新木場・若洲公園

豆本や雑貨の手作り作品を展示した個展。実演販売も。
9/17(月)「オレンジ宇宙工場製品展覧会」 渋谷・月箱
漆器・織物など入選作品748点を展示する国内最大規模の公募工芸展。
9/18(火)「第54回日本伝統工芸展」 日本橋三越本店
ドイツのビールフェスティバルを日比谷で再現。旬の食事やダンスも楽しめる。
9/19(水)「アサヒビール オクトーバーフェスト 日比谷 秋の収穫祭2007」
世界最大のゲームの祭典。最新ゲームの体験やステージショウを楽しめる。
9/20(木)「東京ゲームショウ2007」 幕張メッセ
 
宇津木えりの新作ファッション

第5回日本ファッションウィークが、8月29日から9月5日まで、東京で華やかに開催された。これは来年の春夏物の新作を発表するファッションイベントである。開幕初日、超人気ブランドの「メルシーボークー」は、その独特の世界観で観客に大きなインパクトを与えた。

「メルシーボークー」のテーマは「星」。モデルたちは「星型にくりぬかれた眼鏡」から登場する。星の形にふくらませたウィッグを頭にかぶったり、ブルマー風のニットパンツをはいたり。服にも星柄プリントがいっぱいである。タオル地のドレスやパーカもあり、淡いブルーグレーやピンクのストライプを交差させて作った星模様や万華鏡プリントなどが可愛らしい。フィナーレは「もったいない」と繰り返す音頭にあわせて、デザイナーの宇津木えりとモデルたちが盆踊りを踊り、会場の楽しい気分を最高潮にした。

宇津木えりは1966年に東京に生まれた。20歳の時、女子美術短期大学衣服デザイン教室を卒業。その後、フランスに渡ってパリのStudio Bercot(ステュディオ・ベルソー)でデザインを学び、帰国後はいくつかの会社で働いた後、2001年からブランド「FRAPBOIS」に参加、2005年には自らのブランド「mercibeaucoup」(メルシーボークー)を始動した。

日本のファッションデザイン界では最近、「男は高橋盾、女は宇津木」と言われる。宇津木えりは三回連続で日本ファッションウィークに登場し、毎回その斬新なデザインで人々を驚かせている。今回は、うさぎやピンクのトナカイの帽子が登場し、夢のテーマパークが展開された。宇津木えりは言う。「良いことしても、悪いことしても、星は見てるよというメッセージも伝えたかった。でも、星といっても、サンリオやセーラームーンのようなファンシーなイメージ。私が手掛けると、どうしても秋葉系のアニメの雰囲気になってしまうんです(笑)」。

(C)2007 A-Net Inc.

宇津木えりのブログ http://www.eriutsugi.com/blog/
「メルシーボークー」公式サイト http://www.mercibeaucoup.jp/

 

ソニーの卵型プレイヤー

ソニーが開発した「謎のオーディオ機器」と呼ばれる「Rolly」(ローリー)が、今月29日正式に発売になる。「Rolly」は、音楽を再生しながら、そのメロディに合わせて踊るDAP(携帯型オーディオ機器)である。ソニーは独特な宣伝戦略を採っており、「Rolly」の姿はずっと神秘のベールに包まれてきた。ネット上ではそれについての噂が飛び交い、その「構想図」を想像によって描く人まで現れた。そして最近、「Rolly」はついにメディアに登場したのである。販売市場価格は約4万円とされている。

「Rolly」は両手で持てる程度の卵型の球体で、重さは約300グラムである。フラッシュメモリとスピーカーを内蔵しており、音楽を再生することができる。運動を制御するロボット技術と音楽分析技術を採用していて、曲の雰囲気やリズムに合わせて本体が回転するなど、様々な動きをする。また、「Rolly」には加速度センサーが内蔵されており、付属の二つのホイールを回転させるなどして、曲送りや音量調節を行うことができる。

側面につけられたランプは様々な色で点滅する。6つの可動部品の動きと共に、光と音楽が発せられ、神秘的な雰囲気が味わえる。「Rolly」は友達とみんなで音楽を楽しむためのものだが、耳だけを楽しませるのではなく、目も楽しませることができるのだ。動きと光は、パソコンで専用ソフトを使って自由に設定できる。しかし「Rolly」にはディスプレイがないので、楽曲の選択はホイールを転がす直感的な操作で行われる。また、「Rolly」を右に回転させると音量が上がり、前に転がすと次の曲に飛ぶ。こうした操作の快感は、今までの携帯型オーディオ機器にはなかったものである。

開いたり閉じたりする部分や、滑るような自由な動き……「Rolly」はまるで可愛い小動物のように、私たちの心を癒してくれる。この商品はただのDAPではなく、AIBOのような娯楽型ロボット製品なのである。

(C)2007 SONY CORPORATION
Rolly show BLOG http://blog.so-net.ne.jp/rolly-show/
 

秋葉原の「雪花の郷」

秋葉原中央通りの台湾スイーツの店「雪花の郷・秋葉原店」で、先ごろ秋葉原のアイドル、中川翔子がプロデュースした「雪花」が売り出された。中川翔子の新しいCD「空色デイズ」を持って「雪花」を買いに行くと、他の場所では手に入らない中川翔子のトレーディングカードを無料でもらうことができる。

「雪花」は牛乳を原料とし、ココナツミルクを加えて作った直径14センチ、高さ15センチの氷柱を、専用の氷削り機で削って作った「ふわふわした、アイスリームでもかき氷でもない」不思議なスイーツである。口の中に入れる途中で唇に柔らかさと冷たさが感じられ、口に入れると、雪を舌の上に載せられたような感じで、かすかな甘い感覚に包まれ、その後、一瞬のうちに消えてしまう。硬い氷ではないので、融ける時にとても気持ちが良い。「雪花の郷」の店員はこう言う。「お客様に出してから30秒間がポイントです。雪花の食感は常に変化するので、できるだけ速く食べたほうがオリジナルの味を味わえるのです。」

牛乳味の「雪花の郷」(400円)のほか、マンゴとマンゴソースをかけた「金銀財宝」(以下すべて500円)、煎茶パウダーをかけた「望郷」、いちご味の「ロマンチック」、チョコレートをちりばめた「満天星」、丹波黒豆と巨峰を使った「おでかけ☆ライダー」、そして毎日イメージを変える「アキバ特別メニュー」がある。

中川翔子がプロデュースした「雪花」には、「空色雪花」と「マミタス雪花」の二種類がある。「空色雪花」は空をイメージしてブルーのソースをかけたもので、「マミタス雪花」は中川翔子の飼っている猫をイメージしてチョコレート、バナナ、クッキーをあしらった「雪花」である。

「雪花の郷 秋葉原店」公式サイト http://www.akibaice.com/

多作の推理作家

7月3日からテレビ東京で、毎週火曜日夜のゴールデンタイムに「週刊赤川次郎」という連続シリーズが放映されている。赤川次郎と言えば、日本では知らない人のない超有名な小説家だ。彼は1948年2月29日に福岡県福岡市に生まれ、血液型はA型、創作活動を開始して今年で31周年を迎え、作品総数は約490部、累計発行部数は3億冊を超えている!!!

赤川次郎は、三歳の時に手塚治虫の影響を受け、小学生の時から漫画を書き始めたが挫折。中学時代に「シャーロック・ホームズの冒険」に出会い、中学三年の頃から小説を書き始めた。彼は国語と英語以外は苦手で、数学と体育が特にダメだった。その上、受験勉強もしなかったため、大学受験に失敗した。高校卒業後は日本機械学会事務局に就職した。数年間勤務した後、1975年から小説を投稿するようになり、28歳の時、「幽霊列車」でオール読物推理小説新人賞を受賞して文壇にデビューする。元々は小説を書くことを趣味と考えていたが、二年後に「三毛猫ホームズの推理」が大ベストセラーになり、一気に人気作家の仲間入りをした。各出版社や雑誌社からの原稿依頼が殺到したため、やむを得ず勤めをやめ、プロの作家となった。

その後、赤川次郎は「三姉妹探偵団」シリーズや「杉原爽香」シリーズなどの人気シリーズを次々に発表し、「上役のいない月曜日」が直木賞候補に挙がったこともある。推理小説のほか、ホラー、恋愛物も多く書く。代表作は、「セーラー服と機関銃」、「ふたり」などである。

多くの小説家がワープロやパソコンで作品を執筆する時代にあって、赤川次郎は原稿用紙に手書きで書くことにこだわっている。たくさんの雑誌の連載を抱えていたため、間違えないように、書斎に小説の登場人物一覧表を貼り付けていた時代もあった。赤川次郎は、1996年度から金沢学院大学文学部の客員教授を務めている。

赤川次郎倶楽部 http://www.h4.dion.ne.jp/~njp/

ガムテープの案内文字

様々な色のガムテープを使って、黙々と文字をつづり続ける中年日本男性の姿が、YouTubeでたいへんな反響を呼んでいる。これが、元々はまったく無名だったのに、今や日本中で有名になった佐藤修悦(さとう・しゅうえつ)さんである。

2003年にJR新宿駅で大規模な工事が行われた時、駅構内の工事防護壁にカラフルな案内文字が描かれ、人々の注目を浴びた。ちょっと見るとゴシック文字のようだが、印刷の文字とは微妙に違っており、独特なアート性を備えている。そばまで行ってよく観察すると、これらの文字がカラーのガムテープで作られていることがわかる。

実は、工事現場の警備をしていた佐藤修悦さんが、誰かに命令されたのではなく、自分で考えついてこの案内文字を作って新宿で道案内のために使ってみたのだそうだ。それがたいへん好評で、そのことが工事現場の責任者の耳に入り、「好きならやってみろ!」と許可を与えられた。そこで、佐藤さんは駅案内の創作にますます打ち込んで、ついにその努力が社会から賞賛を浴びるまでになったのだ。

佐藤さんは高校時代のデザインの授業でゴシック体を学び、その時からずっとゴシック体が好きだったのだそうだ。だが、ガムテープで駅案内を作ったのはそれが初めてだった。彼は独自のアート感覚で、「修悦文字」と呼ばれる愛情のこもった文字デザインを開拓したのである。彼の文字デザインは口コミとブログによって伝えられ、駅案内を見るお客さんだけでなく、デザイナーたちの注目も浴びるようになった。

先ごろ、佐藤さんは高円寺で個展「現在地」を開いた。展覧会場の入口から中まで、様々な「修悦文字」がいっぱいで、ハンカチ、タオル、ライターなどにも「修悦文字」がプリントされている。また、製作過程を撮影したDVDも作られた。最近改修工事を始めた日暮里駅には、みんなの大好きな「修悦文字」が再び登場している。

「修悦文字」ビデオ大集合 http://trio4.at.infoseek.co.jp/

先週の土曜日(9月8日)、このメルマガでも紹介したことのある国立公園である鳥取砂丘の一番高いところの尾根の斜面に、幅15メートル、長さ50メートルの「HUCK」という文字の落書きが現れた。調査の結果、これは名古屋大学の学生グループが足で掘って作った「傑作」であることがわかった。「HUCK」とは、彼らのグループの名前だそうだ。彼らは自然の景観を軽率に壊しただけでなく、自分たちのホームページに落書きの「壮挙」を得意になって公開していた。

似たような話だが、今年7月にavexの人気グループ「AAA」のメンバーがアメリカ訪問の際に、自然保護区の岩の上にスプレーで「JPN AAA 2007」という落書きをして、オフィシャルブログに堂々とそれを披露し、多くの人を憤慨させた。アメリカ側からは、このようなコメントがあった。「Do not condone this type of activity by referring to these vandals as “artists”」(これらの情けない破壊者を「アーティスト」と呼ぶような行動は許せない)

「落書き」というものは、元々は教科書の隅や鉄道のガード下、トイレの個室などでよく見られるいたずら書きを指す。心の深いところから出た叫びや発散の言葉であるため、特定の隠された空間であることが多く、プライベートな色彩の強い行為である。そこに表されるのは、単なる焦燥や不安、つまらない冗談、あるいは激しい反逆心の発露であるから、多くの「落書き」は曖昧で筋道が通っていない。

こうした個人的な行動を「私」的空間から持ち出して、公共建築や自然の景観に対する汚染に拡大すると、社会的公害になる。都市や自然のあちこちを、当たり前のように「落書き」のプライベートな空間のようにしてしまうこのような無責任な行為は、我々の子孫に傷だらけの地球を残すことと同じように、間違いなく人類の未来に対する冒涜である。

それゆえ、名所旧跡に名前を残したり、街に卑猥な言葉や暴力的な言葉を書いたりする「落書き」行為は、心ある人々から軽蔑され、責められるべきものだと思う。一方、社会に対して無害な「落書き」行為、例えば、開放されたアート空間に独自の創作を行ったり、「ニコニコ動画」などにコメントを書いたりするのは、上記のような破壊行為とは異なり、差しさわりのない遊びであり、ある意味でのアートと考えることができるだろう。

→日本語版を読んで、たくさんの新しい語彙や用法を勉強しています。感謝すると共に、編集部の皆様に中秋節のご挨拶を申し上げます!【湘潭 毛毛

←華人の皆さんが日本語版を読んで役に立ったと言ってくださるのを聞くのは、日本人の皆さんが中国語版を読んで役に立ったと言ってくださるのを聞くのと同じで、我々は自分たちの仕事の真の意味を認識することができます。

→過去のすべてのメルマガの中から素晴らしい情報をピックアップして、本として出版していただくことを強く提案します。私も周囲の友人たちも、絶対買います!【高雄 MaYaBa

←素晴らしいご提案です。流行情報に興味を持つ出版社や雑誌社と連絡を取って、出版について検討したいと思っています。

→I want go to anpanman museum too! n_n(本メルマガの「アンパンマンミュージアム」を読んで)【イギリス smelly

←「東京流行通訊」をご愛読いただき、ありがとうございます。日本のアニメや漫画がヨーロッパで大人気なことは、テレビでよく報道されます。smellyさんも是非、お友達に我々の情報を伝えてあげてください。

 
最大出力の風力発電所
福島県郡山市の「郡山布引高原風力発電所」は2007年2月より営業運転開始。総事業費120億円、ブレード長さ33 メートル、高さ100mに達し、ドイツ・エネルコン社製2MW風力発電機が33 基設置されて、最大出力約65980kWで、北海道稚内市の宗谷岬ウインドファームの57000kWを上回り、一般家庭35000戸分の年間消費電力を賄える。

日本一ヒマワリの作付面積が多い市町村
1980年代から始まった北海道北竜町の取り組みによって、ヒマワリが町のシンボルとなった。その18ha、100万本という北海道ならではの広大なスケールで広がっている「ひまわりの里」は壮観である。ひまわりの開花期間中には「ひまわりまつり」も開催されて、今は種からオイルをとるなど他の利用も進んでいる。
 
 
ALAYA