2007年8月10日第26号(通巻第91号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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見て、運転して、作って、乗って楽しむ、鉄道模型を堪能できるイベント。

8/10(金) 「国際鉄道模型コンベンション」 東京ビッグサイト

二日間で約120組のアーティストが登場する豪華ロックコンサート。
8/11(土) 「SUMMER SONIC 07」 幕張メッセ
浮世絵とアニメのコラボ祭り。五大祭りデモンストレーションやコンサートも。

8/12(日) 「GFT2007」 東京国際フォーラム

テーマは「地球環境」。四次元プラネタリウムなど様々な視点で地球を見つめる。
8/13(月) 「サマーナイト・ミュージアム」 日本科学博物館
手にとって見れる、本の形のアート作品「アーティストブック」を175作展示。
8/14(火) 「THE LIBRARY 2007」 TOKI Art Space
神輿の担ぎ手に清めの水を浴びせ、「ワッショイ」の声が会場に響き渡る。
8/15(水) 「江戸三大祭り・富岡八幡宮例祭」 
神宮外苑の空を1万発の花火が彩る!DA PUMPなど豪華ゲストも登場。
8/16(木) 「2007神宮外苑花火大会」 明治神宮外苑
 
世界コスプレサミット

8月5日に愛知県名古屋市で世界コスプレサミット2007が盛大に開催され、優勝者はフランスチームに決定した。2位は本メルマガでも紹介した「デス・ノート」の「夜神月(ライト)」と「弥海砂(あまね・みさ)」を演じた日本チームで、3位はメキシコチームだった。

世界コスプレサミットは、日本で人気の漫画やアニメの傑作を海外に伝えるために愛知テレビが企画したイベントで、2003年から毎年行われている。前回からは外務省や国土交通省の後援を受け、今回は外国人旅行者の訪日を促進する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の一環となっており、国際交流の色彩が濃いものとなった。

去年優勝したブラジル、一昨年優勝したイタリアを初め、今年初参加のタイ、メキシコ、韓国、デンマーク、そして日本国内からの三チームを含む、世界12ヶ国、14組の選手が集まって優勝を争った。

8月1日に東京の秋葉原で本イベントの記者会見が行われ、ブラジル、中国、韓国、デンマーク、メキシコの10名の選手が参加した。漫画やアニメに詳しいことで有名な「世界コスプレ親善大使」の中川翔子(しょこたん)も駆けつけた。彼女は、大好きなキャラクターたちが本物そっくりの姿で目の前に現れたことに、非常に感激して、「言葉は違うのに、同じ作品の話で盛り上がれるなんて素晴らしい。どの国の人たちにも日本のアニメを愛してほしい」と語った。

8月4日には、名古屋市中区大須で、各国代表チームと一般のコスプレ愛好家約100人がコスプレパレードを行い、たいへんな賑わいを見せた。8月5日には、名古屋市東区の立体型庭園「オアシス21」で最終決戦が行われた。中川翔子の他、アニメの主題歌で有名な歌手の水木一郎氏、「ルパン三世」の作者である漫画家のモンキー・パンチ氏らが審査員として参加した。

(C)2007 Aichi Television Broadcasting Co., LTD

世界コスプレサミット2007 http://www.tv-aichi.co.jp/wcs/ (日、英)

 

究極の性格診断

日本では今、「診断」サイトがたいへん流行しており、本メルマガで紹介した「顔チェキ」や「脳内メーカー」は非常に有名だ。だが、検索サイトgooの調査によれば、7月18日から24日までの一週間に日本のブログで最も注目されたサイトは、バンダイが運営する性格診断サイト「究極性格診断WEB人間研究所」の「エゴグラム性格診断」だそうだ。

人間研究所は、バンダイの玩具「Human Player」の販促用サイトで、アメリカの心理学者が開発した性格分析法を用いて福島寛氏が作成し、6000人に実験したところ、90%以上の的中率だったという。

診断方法は非常に簡単だ。まず性別を選択してから、50個の質問に三択の方法で答える。すると、性格、恋愛、適職の三つの項目で、自分がどんなタイプの人間かが診断され、開発者である福島氏のアドバイスも聞くことができる。ここでは人間が22のタイプに分けられ、その性格のタイプには、「悩める優等生」「スーパーヒーロー」「やさしい鴨ネギ人間」などがある。

この性格診断について、ブログではさかんに意見が交わされている。「質問に答えている時点で、こういう類の結果になるだろうと予想はできたが……」「悔しいが、その通りだ」「えっ?!私ってこんなんなのっ?!」など、肯定的な意見も少なくないが、反論的な意見もかなり多い。反対意見には、「以前にも似たような性格診断があった」という感情的な不満が多いが、中にはなかなかうなずける意見もある。いずれにしても、「エゴグラム性格診断」が日本で注目されていることは間違いない。

「究極性格診断WEB人間研究所」公式サイト
  http://www55.channel.or.jp/human_labo/index.php
 

あなたの睡眠は何点?

今、一般の日本人のうち5人に1人が、何らかの形で睡眠に関わる悩みをかかえているという。全国の潜在的SAS(睡眠無呼吸症候群)患者は200万人以上に達し、深刻な社会問題になっている。警察庁交通局の「睡眠障害と安全運転に関する調査研究」の報告書によると、SASと診断された運転手のうち30%以上が居眠りで交通事故を起こしそうになったことがあるのだそうだ。

世界的な体重計と体脂肪計のメーカーである「タニタ」では7月25日、睡眠の深さや状態を定量的に評価する「SLPモニター」を発売した。

この装置は、寝具の下に敷いたセンサーマットとコントローラーによって構成される。センサーマットが睡眠者の脈拍数、呼吸数、体動を検出し、4段階のステージグラフで睡眠の深さを表示する。また、睡眠時間や寝つき時間、途中で目覚めた回数などの情報を加味して、睡眠の質を統計的に算出し、100点満点で評価する。0点〜50点は「改善の余地あり」で、51点〜100点は「平均的な睡眠」である。

得られた情報はコントローラーの中に14日分記録することができ、睡眠日誌としてグラフ化することもできる。また、市販のUSBメモリーを介して睡眠点数や睡眠周期などの情報をパソコンに取り込むことができる。これを図表化すれば、睡眠の時系列における変化の傾向を把握することが可能になる。

一般に睡眠障害に関する検査は、対象者に対し肉体的、金銭的な負担を強いるものであるため、思ったほど進展していない。そのため、検査に入る前段階として、睡眠の状態を医療機関や事業所あるいは在宅で簡単にチェックできる機器が求められていた。タニタでは、初年度に「SLPモニター」300万台の販売を見込んでおり、三年後には一般家庭向け製品販売を計画している。

(C)2007 TANITA Corporation
タニタ「SLPモニター」プレスリリース
  http://www.tanita.co.jp/company/press/SL-101.pdf

日本人が見た「呉清源」
 
【「呉清源 極みの棋譜」。中国で大反響を呼んだこの作品が、今秋ついに日本に上陸(シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー)。内なる真理を求め続けた昭和の棋聖。日中のはざまを独特の世界観で生き抜いた「呉清源」を「東京流行通訊」の特約記者が、日本人の目でお伝えします。】
 
「呉清源」という非常に精神性の高い人物を描くことはどんなに難しいことかと思う。単なる模倣ではその精神性を表現しきれるはずもない。映画の冒頭に出てくる「呉清源」その人は、年齢を超えて活き活きと清廉な印象を私に与えた。勝手に孤高の棋士という硬いイメージを創り上げていた私の予想を裏切り、清澄な明るさを醸していた。田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督はこの人をどう描いているのだろう。張震(チャン・チェン)はどう演じているのだろう。期待と不安が入り混じってわくわくした。不安というのは、実在の人物を描くということの難しさを思ったからだ。

映画が始まってしばらくして、この映画が「呉清源」の人生をなぞっているのではないことに気づいた。彼の歴史がかなり簡略化されていたからだ。初めは「呉清源」についてある程度の予備知識がなければ、この構成では理解しにくいのではないかと思った。しかし、そのうちにこれは彼の人生をなぞった映画ではなく、彼の精神世界をイメージ化しようとした映画ではないかと気づいたのだ。映画は心象風景を軸に作られているように感じられた。彼の心が、美しい、あるいは哀しい色彩をまとった風景と色によって見事にイメージ化されているのである。張震の演技は、「呉清源」という崇高なイメージを具現化するために全てを捧げて取り組んでいるような真摯さをうかがわせた。その姿勢が、日中のはざまで揺れ動き苦悩しながらも、人としての真理を求め続けて傷ついてゆく若き「呉清源」と重なって見えたのは穿ち過ぎだろうか。静謐な空気を醸しだす張震の表情に魅了された私である。

きっと賛否両論ある映画となるだろうと思う。しかし、昭和という激動の時代を日中二つの国を愛しながら生き抜いた棋聖「呉清源」。その真っ直ぐで美しい世界観を張震の表情と美しい風景とに見事に集約して見せたこの映画を私は高く評価する。静謐で寡黙な映画だからこそ映画を観終わってから饒舌になることもあるのだ。これについては衣装デザイン、プロダクションデザインを手がけたワダエミの功績かとも思うが、映画の一つ一つのシーンが絵画のようにいつまでも私の脳裏に焼きついている。 平田久美執筆・株式会社エスピーオー写真提供)

「呉清源 極みの棋譜」公式サイト http://www.go-movie.jp/

オタクの神社参り

この夏、関東地方最古の神社「鷺宮神社」に、アニメ愛好家が殺到するという異様な現象が起こっている。この神社が人気アニメ「らき☆すた」(Lucky Star)の美少女主人公たちの暮らす家と設定されたため、「聖地巡礼」をするオタクたちが押し寄せているのである。

「らき☆すた」は、元は美水かがみの4コマ漫画だったが、テレビアニメになってから人気が爆発した。主要登場人物は、埼玉県春日部市周辺に住む4人の女子高校生である。他の恋愛中心の少女アニメと一味違って、女子高生のありきたりな日常を淡々と描く作品で、たくさんの熱狂的なファンを集めている。

アニメ雑誌の特集記事で、鷺宮神社を「かがみとつかさが生活する神社」、東武伊勢崎線鷺宮駅を「かがみとつかさはここから学校に通っているんだよ」と地図で紹介したため、雑誌付録「『らき☆すた』遠足のしおり」を手にしたファンが集まってくるようになった。神聖な神社のあちこちに「オタクの願い事」が書かれた絵馬などが見られ、オタクたちはアニメのストーリーにならって、鳥居の前でキャラクターになりきって記念撮影をしたりする。

現地の住民の意見は様々で、「別に問題はない。人がたくさん来れば、商売も繁盛する」という意見もあるし、「治安問題を引き起こしそうで気になる」と心配する声もある。日本では、以前にも似たような事件があったのだそうだ。それは1993年の超人気アニメ「セーラームーン」の舞台となった、東京麻布十番の氷川神社である。この神社が、作品の中で主要人物が巫女を務める「火河神社」に設定されていたため、オタクたちが神社や麻布十番の商店街、公園、ゲームセンターなどに押し寄せるという不思議な社会現象が起こったのである。

「鷺宮神社」公式サイト http://www.washinomiyajinja.or.jp/

今年もまた、みなが大きな期待に胸をふくらませる真夏の楽しみ、花火の季節がやってきた。一週間前に盛大な規模の隅田川花火大会があったばかりなのに、明日(8月11日)は風情溢れる東京湾大華火祭が行われる。この島国の「夏の夜の風物詩」の多くが七月と八月に集中しており、東京とその近郊の花火大会だけでも20あまりが開催され、夏の夜に少なくても五百発、多ければ二万発の花火が打ち上げられ、澄み切った東京の空に色彩豊かな大輪の花が開く。

それぞれに美しく化粧した日本の女性たちが、日ごろはあまり着ることのないあでやかな浴衣を身につけ、うちわを揺らしながら集まってくる。どこまでも続く人波の中には、恋人たちもあり、家族連れもあり、海辺や川辺に真夏の夜の情緒をかもし出している。花火が上がると、華やかな光が海面や夜空や人々の瞳に映り、空から落ちてくる光を見つめる人々の歓声が波のように湧き上がる。拍手と笑い声が響きあって、花火大会の夜の雰囲気が盛り上がっていく。

歴史をさかのぼって起源を調べたところ、花火の由来は簡単にわかったが、それは何と戦争の産物であった。例えば現代の女性たちが美を求める手段の一つである整形美容が、第二次世界大戦の後に、戦争で生き残ったたくさんの負傷者が社会復帰できるように体を修復した技術から生まれたのと似ている。さて、古代中国で発明された花火は、最初に敵陣を攻撃するときに使う、ロケット弾のようにして敵を威嚇する武器だったのである。今日では歓迎の礼砲など、平和の象徴に変化し、さらには青い地球を彩る間奏曲のような存在になっている。この戦争から平和への大きな変化は、発展の経過を理解しても、やはり意外という思いをさせられる。

花火観賞の楽しさに浸りながら、平和であることの幸せを感じると同時に、時おり「現代人はものごとを飾り立てすぎるのでは?」という思いにかられる。花火にも、少々原始的な荒々しさを残してはいけないだろうか?情緒を壊すような現代音楽の伴奏を加えるのをやめて、花火が静かに空にのぼっていった後、耳をつんざくような爆発音と共に絢爛豪華な光と色彩が生命のようにほとばしるのを眺めることができたら、もっと魅力的なのではないだろうか?

→うわあ!プリンセス天功はすごい!!!中国ではこんなにプロ意識の高い人はめったにいないでしょう!(本メルマガの「驚異の『プリンセス天功』」を読んで)【中国 紅蝶

←ジャッキー・チェンは危険なシーンでも、めったにスタントマンは使わないで自分でアクションをしますから、芸術のために身を捧げるのは国籍とは関係ないでしょう。しかし、プリンセス天功の行動が、常人が耐えられる範囲を超えているために、全世界にこんなにたくさんの「天功ファン」がいるんでしょうね。

→私は山東大学で材料科学とエンジニアリングを専攻している学生です。このメルマガからは多くの人生における啓発を得て、非常に感謝しています!いつかみなさんとお近づきになりたいと願っています。【山東 ベイビーミニミニ

←「東京流行通訊」を愛読していただき、ありがとうございます。我々はもっと多くの読者のみなさんと交流したいと考えています。日本のどのような流行情報を知りたいかを教えてください。できる限りの努力をして、みなさんの期待に応えたいと思っています!

→こちらのブログは素晴らしいですね!私のサイトにも是非遊びに来てください!【台湾 影舞者

←影舞者さんの「デス・ノート」についての評論を拝読し、たくさんのユニークな見解をお持ちだと感じました。また是非投稿してください。我々のブログにもまたいらしてくださいね。

 
日本一のパズル王
  さまざまなパズルを解く能力を競う第16回全日本パズル選手権が先日行われ、予選を突破した老若男女100名が参加した。東京都の会社員岡本広さん(22)は初登場だが、全ラウンドでトップの得点というこれまでにない成績で圧勝した。前大会で優勝した篠秀彰さんは3位という結果になったが、上位の四人は10月にリオデジャネイロで開催される世界パズル選手権の代表出場権を獲得した。

ペットボトルのふたで作った日本一大きい絵
  先月福井県坂井市の小学生らが36万個のペットボトルのキャップで作った18.2m四方の絵を完成させた。丸岡城天守閣や日本一短い手紙文などを描いている。子供達はパーツごとに青、白、緑、黒など八色を塗り分け、五日間にわたっての作業時間は35時間に上り、約千人が参加したという。これまでの15万個という日本記録をやぶり、会場に達成感と感動が満ちた。
 
 
ALAYA