一番人気のスカートは？

真夏が近づいてきて、日本の街角の女性たちの服装がファッション雑誌の話題の焦点になっている。おしゃれをするのに熱心なばかりでなく、女性心理としては、男性たちが自分をどう見ているのかも気になるところだ。

そこで先ごろ、ランキングサイトの「ORICON STYLE」では、「男のコに聞いた、女のコに着てもらいたいファッション」のアンケート調査を行った。その結果、男性が女性にいちばん着てもらいたいのは「スカート」で、その理由としては、「魅力的に見える」、「かわいらしさがアップする」などが挙げられた。また「女のコに着てもらいたい服の色」では、「白」が1位になったが、その理由は、「清潔感があってかわいく見える」、「セクシーで大人っぽい」などであった。日本男性が心の中で「夏の日のように清純」な女性のイメージを期待しているのが、調査結果から一目瞭然だ。

大人気のフリーマガジン「R25」の携帯サイトでは、代表的な5種類のスカートを挙げ、約8000人の読者に投票してもらった。その5種類とは、1）タイト（ウエストからヒップまで体にぴったりしていてすそがほぼ垂直なスカート）、2）プリーツ（全体にひだがあるスカート）、3）バルーン（気球のように膨らんですそがすぼまっているスカート）、4）フレアー（すそが広がっているスカート）、5）マーメイド（すそが長くて人魚の尻尾のようになっているスカート）である。さて、その結果はというと？

一番人気があったのはフレアースカートで、風をまとったときのふわふわ感によって5つの中で最も注目され、「女子っぽさを際立たせてかわいらしい」、「スカートはひるがえってこそ華」などの面白いコメントもあった。反対に最も不人気だったのは、今年日本で流行したバルーンスカートである。得票が少なかっただけでなく、「脚の太さをごまかしているような感じが好きになれない」、「見るとなぜか損したような気持ちになる」などという厳しいコメントもあり、なぜこれが流行したのか、ちょっと疑問を感じてしまう。残りの3つのスカートは僅差だったが、男性たちそれぞれの趣味が反映されており、タイトスカートには「縛られた感じがいい」、プリーツスカートには「ひだの数がなんかいい」、マーメイドスカートには「ひざにエロスがある」などの意見があった。

最新スカート図鑑　http://plaza.rakuten.co.jp/bestchoice/

不思議な電球たち

●宙に浮く電球
ちょっと見て見て！電球が宙に浮いて、ソケットもない！電磁気を利用して土台部分の6.3cm上に浮かせ、ワイヤレスで電気供給されているのだそうだ。まるで宇宙空間にいるような錯覚を感じる「宇宙遊泳電球」だが、現在のところアート作品としての展示である。

●二つくっついた電球
何と、口金が二つある電球である！どちらを使っても点灯するのだそうだ。見ているとなんとなくおかしいこの電球。4畳半のアパートに一人暮らしでも、アートな空間に早変わりだ。だが、人気が出すぎて、今は在庫がないらしい。

●レインボウ電球
長さ約11cmのごく普通の白熱電球だが、7色のグラデーションになっており、夢のような気分にさせてくれる。120V40Wで、日本国内どこでも使える。梅雨のうっとうしい季節にも、この電球があれば絢爛豪華な気分にしてくれるだろう。

●音楽鑑賞電球
この電球をソケットにはめて電源を入れると、音楽鑑賞ができる。これこそ名実共に「空想家電」と言える！デザイナーは西堀晋さんといって、元松下電器のインハウスデザイナーだった方だ。残念ながら、現在はどこの家電ショップに行ってもこの商品は見つからない。

ちょっと珍しいグルメ

●らーめん缶
秋葉原で一番有名なファストフードは？――答えは「おでん缶」である。このオタクに人気の名物が、「らーめん缶」に取って代わられるかもしれない。先ごろ発売になった「札幌らーめん缶」には「醤油味」と「味噌味」の二種類があり、麺には缶入りでも伸びないこんにゃく麺が採用され、おいしいメンマと豚肉が添えてある。パッケージ上部は中国にあるような折りたたみ式のフォークが添付されており、購入してすぐ食べられる。この「らーめん缶」は、近いうちに秋葉原の自動販売機で販売することが予定されている。もうすぐ、ラーメン缶を路上で食べる人々が、秋葉原の新しい風景になることだろう。

●地ビールソフトクリーム
山形県西川町の施設「月山銘水館」では、日本名水百選に選ばれた月山自然水を使って地ビールを醸造しているが、このおいしいビールを使って作ったソフトクリームも販売している。甘さの後にビールの香りと苦味がじわっと広がる名産「地ビールソフトクリーム」は、アルコールが約0.5％なので、大人だけでなく子供たちも楽しむことができる。

●食べられる日本茶
中国語では「吃薬（薬を食べる）」と表現するが、日本語では「薬を飲む」と言わなければならない。ところが、普段は中国語でも日本語でも「飲む」はずのお茶が、何と「食べる」ものになった。

三重県亀山市の小阪製茶場では、4月から「茶まるくん（四角の箱入り）」と「ちび茶ん（丸い箱入り）」を発売した。地元で農薬を使わずに栽培したお茶を使い、三年前に製造した錠剤型の大粒のものを改良して、直径2mmの食べやすい大きさにしたものである。「茶まるくん」は糊の役割を果たすでんぷん以外はお茶だけを原料にし、粒は小さいが濃厚なお茶の香りと味がする。「ちび茶ん」はステビアを加えてかすかな甘みを出している。口の中に入れてかむと、緑茶の含む機能性成分を有効に摂取することができる。（中嶌重富提供）

美食倶楽部　http://homepage1.nifty.com/akm/b02list.html

機動戦士ガンダムOO

今年の10月から、ガンダムシリーズの最新作「機動戦士ガンダムOO（ダブルオー）」がMBS・TBS系列の放送網で、毎週土曜日の夜6時から全国に放映される。

1979年に最初の「機動戦士ガンダム」が登場してから25年、ガンダムシリーズはたくさんのファンを獲得してきた。ここ数年は「機動戦士ガンダムシード」が評判を呼び、ファン層は女性や10歳ほどの子供にまで広がった。日本全国の「ガンダム熱」はますます熱気を増している。

「機動戦士ガンダムOO」は、ガンダムシリーズのテレビアニメの12作目に当たり、初めてハイビジョンで放送される。ガンダムシリーズの中の、架空の暦ではなく西暦を用いた時代設定もシリーズ初である。

「機動戦士ガンダムOO」が描く西暦2307年の世界は、「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」の超大国群に分かれている。彼らは枯渇させてしまった化石燃料の代わりに得た3基の軌道エレベーターと太陽光発電システムを巡り、毎日愚かな争奪戦を続けている。彼らに対抗して、謎の私設武装組織に属する主人公「刹那・F・セイエイ」が登場し、機動戦士を駆使し、戦争を続ける世界全体を敵に回して戦いを続ける。

製作はサンライズ、監督は「鋼の錬金術師」の水島精二、シリーズ構成と脚本は「ハチミツとクローバー」の黒田洋介が担当し、キャラクターデザインは初めて少女漫画家の高河ゆんに依頼、アニメーションキャラクターデザインは千葉道徳、メカニックデザインは海老川兼武、アニメーションメカニックデザインは中谷誠一が担当するなど、超豪華なスタッフ陣である。現在「機動戦士ガンダムOO」の公式サイトで、15秒のPVが観賞できる。興味のある方は、早速見てほしい。

「機動戦士ガンダムOO」公式サイト　http://www.gundam00.net/

ワッフル売りの愛ちゃん

「ほっかほかの玄米ワッフルはいかがですか？」満面の笑顔で道行く人に呼びかけるこの女性は、角井愛ちゃん。2005年の大晦日に、自転車での移動販売を開始した。現在は三鷹の森ジブリ美術館の入口に行くと、いつでもこの可愛い女性に会うことができる。手作りの旗に手作りの看板。毎日彼女の笑顔と手作りの玄米ワッフルが道行く人々を迎えている。

六本木のカフェでアルバイトをしていたとき、愛ちゃんの心にこのアイディアが浮かび、おいしいワッフルの研究に何ヶ月も費やしてついにオリジナルのワッフルを作り出すことに成功した。種類は、「黒みつきなこ」（一日限定20個）、「黒ごまはちみつ」（一日限定10個）、「プレーン」の三種類で、一個200円である。材料は厳格に選んだ全粒粉と玄米粉、きび砂糖と豆乳も使用している。卵や牛乳は使っていない。焼きたてのワッフルは、かめばかむほど玄米の甘い香りが感じられ、体にもいいので、子供のおやつにするために買いに来る母親も多い。

移動販売を成功させるために、愛ちゃんは工夫を重ねている。「この保温ケース、実はお寿司のシャリ入れなんです。湿気ないし、大きさもちょうどいい。」彼女の自転車の名前は、「夕焼けこやけ号」。30年以上前の古いミヤタの自転車で、質実剛健、移動販売の雰囲気にぴったりだ。スピードも出なくて重いが、並外れた運搬能力があり、愛ちゃんがそばに立つととてもかっこいい。

このワッフルの店が三鷹に来てから、人々に幸せを感じさせる風景が増えたようだ。愛ちゃんの笑顔に惹きつけられて彼女の手作りのワッフルを見てみたくなり、次には香りに惹きつけられてワッフルを味わってみるという人々も多い。二年の年月で、愛ちゃんは街の人が誰でも知っている「ワッフルのお姉さん」になったのだ。

飛行機に乗って初めて日本にやってきたあの夕暮れの、冷たいガラス窓に顔をつけて、窓の外を眺めていたときの独特な感覚を今でも忘れることができない。静かに燃える夕焼け、西に傾いた夕日、飛行機の翼に輝いていた光がみるみる消えていき、地上で空に向かって手を振る小さな人影がしだいにはっきりと見えてくる……まもなく異国の地に降り立つというまさにその瞬間、なぜか人生で初めて、飛ぶのが好きだという感覚が突然湧いてきた。

それから15年近く経ったある月の夜に、言葉では言いがたい、あの酔いしれるような飛行の感覚に再び出遭うことになった。それは、「WATARIDORI」という題のフランスのドキュメンタリー作品であった。たいへん美しく感動的な画面と音楽、そして大自然からの本物の音響効果によって、観客は渡り鳥と共に飛んでいるような気持ちになり、鳥たちの心の深いところに入り込み、大自然の神秘的なすばらしさを感じ取り、天が与えた生命の真実を体験することができるのだ。

飛行という非日常世界に滑り込んで、軽やかに舞うような快感は、飛行機でしか味わえないわけではない。例えば静かに小雨の降る朝、空気の澄み切った午後、香り高い一杯のコーヒー、あるいは緩やかに湯気が立つお茶などが、心も体も、すべてを忘れた飛行の世界へと誘ってくれる。果てしない青空、広大な大地、どこまでも続く青々とした海の上を、グライダーのように、熱気球のように、あるいはたんぽぽの綿毛のように軽快に飛んでいく。いつも夢に憧れる鐘楼や大雁塔や兵馬俑をかすめ、東京タワーやレインボーブリッジや上野公園の桜並木の上を飛び越える……飛行は、過去と未来をつなぐ自由な夢なのである。軽やかな飛行の中のあの何も振り返ることのない楽しさ、忘却の時空で何もかも捨てた身軽な自分……

時がゆっくりと過ぎ去り、しだいにアニメにもコミックやゲームにもあまり夢中になれない年齢に入ってきた。だが、宮崎駿の作品だけは、いつまでも色あせることのない記憶として残っている。宮崎作品の中にしばしば登場する飛行シーンは、いつも私の心の琴線に触れてくる。「紅の豚」も、「天空の城ラピュタ」も、「魔女の宅急便」も、「ハウルの動く城」も、何年も前に体験したあの夕暮れの飛行の感覚を再び呼び覚ましてくれる。「千と千尋の神隠し」の最後の方で、男女の主人公が手に手を取って果てしない青空を飛行する壮大な場面に感動して涙が溢れだしたのは、不惑の年の私だったのだろうか？