2007年5月11日第15号(通巻第80号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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日本最大級の手作り体験ホビーフェア。「熱中生活フェスタ」も同時開催。
5月11日 「日本ホビーショー」 東京ビッグサイト
タイ王国大使館が主催するイベント。料理・食材・雑貨・コンサートなど。
5月12日 「タイフェスティバル2007」 東京・代々木公園
登場人物にちなんだデザートが大人気。「ゲゲゲの鬼太郎妖怪村」も開催中。

5月13日 「鬼太郎カフェ限定オープン」 池袋

経済的にも精神的にも自立した女性のためのカフェ。働く女性向けのセミナーも。
5月14日 「ミリオネーゼ・カフェ」 丸の内
日本・中国・韓国・台湾の若手アニメーショ江戸時代から「天下祭」として知られる。この日は「例大祭」が行われる。
5月15日 「神田祭 最終日」 お茶の水・神田明神
国内最大規模の花の祭典。色とりどりの花で埋め尽くされた別世界をご堪能あれ!
5月16日 「国際バラとガーデニングショー」 埼玉県
数々の有名作品を手がけてきた写真家。テーマは「写真と絵画のコラボレーション」。
5月17日 「藤井秀樹写真展」 キャノンギャラリー銀座
 
ファッション・イベント

原宿奇想サーカス

初夏の足音が感じられる季節になった。まもなく原宿のアート空間、デザイン・フェスタ・ギャラリーで、「原宿奇想サーカス」というアートイベントが開催され、奇妙で不思議な世界が展開される。

【5月31日〜6月6日 ソフィアニムス(球体関節人形、仮面など)】音居由美子と伊藤夢主による人形、絵画などの創作ユニットである。それぞれの夢の形や、人の持つ闇の部分、感情を超えた微笑の存在など、神秘的な世界観を巧みに表現している。

【5月31日〜6月6日 岩室恵子(立体)】岩室は人形創作の世界に入って十年あまりになる。「人間から創造することを取り上げたら目の前の世界も一瞬にして消えてしまうような気がします。私にとってものを『つくること』は自らが居る場所をつくることなのです。」今回の岩室のテーマは「keidolls at天然奇想サーカス」である。

【6月1日〜3日 駄菓子屋「虎之助」(絵画、立体、工芸など)】漫画家を目指して上京、夢を達成した後、再び岐阜県に戻って活動中。彼女の「日本文化の一つである『昔話』を漫画にして伝えたい」という夢が実現に向かっている。

【6月3日〜4日 ビビ(パフォーマンス)】「トランクひとつでどこへでも」をコンセプトに、ビビが劇場、レストラン、野外など様々な舞台でパフォーマンスを行う。会場、客層、時代に合わせて、常に新しい表現を模索し、ダンスと芝居の枠に捉われないパフォーマンスを披露。


【6月4日〜6日 エキゾチックキャラバン(ベリーダンス)】ベリーダンス界の奇才、タカダアキコが率いるエキゾチックでサーカス的なユニット。ベリーダンスという、女性のたくましく美しい動きが、にぎやかな祭りのような気分の中で、なんともいえない味わいを残す。

【6月4日〜6日 国分蓮(写真)】キャパの作品を見て衝撃を感じてから、写真の世界に没頭するようになった。「わからない」という瞬間を捉えた作品から、彼の挑戦的で挑発的な精神、そして自分が楽しんでいる雰囲気を感じとることができる。

期間:2007年5月31日〜6月6日 午前11時〜午後8時
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリー(東京都渋谷区神宮前3−20−18)

【Artist file 2】Simizzy(本名:清水一忠)
Simizzyの作品を見ていると、子供の頃に返ったような気持ちになる。ちょっと触ってみたいような、遊んでみたいような思いにさせられるのだ。彼は1995年の第2回デザイン・フェスタから、12年間出展し続けている。初めて出展したときは、知らない人と話をするのが恥ずかしくて逃げ出したくなったという。だが、観客が自分から「遊んでいいですか?」と言ってきて、彼の作品で嬉しそうに遊んでいるのを見たとき、Simizzyは新しい自分を発見した。毎回デザイン・フェスタで新しい作品を発表し、国籍も性別も違う人々と交流しながら、彼は新たな刺激とインスピレーションを得ている。「芸術家として、一人の人間として、デザイン・フェスタは私に成長の機会を与えてくれました。」今月末の第25回デザイン・フェスタで、Simizzyは芸術作品としての「積木」を出品する。これで遊んだら、子供の頃の気持ちが蘇ってくるに違いない。

(C)2007 Design Festa Ltd.
Design Festa Planet 01公式サイト http://www.designfesta.com/jp/dfg/planet/(日)
                              http://www.designfesta.com/02_en/00_g_e/planet/(英)
家電製品・IT情報

おもしろい着メロ大集合

「i−mode」のオフィシャルメニューの中の、「えらべるJ−POP」が提供する、ちょっと珍しい携帯の着メロサービスをご存知だろうか?

「歴史上の人物の肉声再現」では、よく知られている肖像画の顔から100種以上のパーツデータを取って人物の骨格を調べ、骨格の共鳴や身長などのデータに地方のなまりや人物のイメージなどを加えて、電子回路で声を合成する。これは「モンタージュ・ヴォイス・テクノロジー」と呼ばれ、歴史上の人物以外でも、恐竜や空想上の人物など、聞くことが不可能な声も再現することができる。現在再現されている人物には、ナポレオン、ダ・ヴィンチ、楊貴妃、チンギス・ハーン、坂本竜馬、夏目漱石などがある。

「花粉症緩和メロディ」は、鼻水もくしゃみも花粉という異物を外部に排出するものだということに着眼して開発された着メロである。鼻腔を振動させる「鼻腔共鳴音」を携帯の着メロに導入し、鼻の粘膜に付着した花粉を分解し、鼻水やくしゃみを誘発して花粉を体外に排出するというわけである。

「彼氏彼女ができる着信メロディ」は、生体に快適な感覚を与える「1/fゆらぎ」理論を応用した「振幅ゆらぎ」と「周波数ゆらぎ」を「おめでとうクリスマス」などの着メロに適用している。これを聞くとリラックスした気分になり、彼氏や彼女を作ろうという気分になるのだそうだ。

「サンタクロースの声」は、フィンランドにあるサンタクロースの肖像画から「モンタージュ・ヴォイス・テクノロジー」で声を再現したものである。「メリークリスマス」と言うだけだが、フィンランド語、ドイツ語、英語、中国語、日本語の五種類がある。

日本の音声・音響技術で最高水準を誇る「日本音響研究所」が、これらのサービスを提供している。この研究所は警視庁、検察庁、および各国政府機関の委託を受けて、音響、音声の分析や識別を行っている。扱った有名な事件には、大韓航空機撃墜事件の無線通信内容の解析や、ウサマ・ビンラディンの公開ビデオの音声分析などがある。

(C)2007 Index Corporation
日本着信メロディ研究所 http://jrtl.org/
観光スポット・グルメ

最大の渦潮を俯瞰する

徳島県鳴門市孫崎と淡路島との間の鳴門海峡には、大小無数の渦潮が渦を巻いている。これは満潮と干潮の差によって発生する渦で、春と秋の大潮の時に最高潮に達する。潮流は時速20キロ、渦の直径は最大で20メートルに達し、世界最大規模である。壮大な音を立てて荒々しく渦を巻き、水しぶきが上がる光景は一見に値する。

この世界的に有名な渦潮を見学したい場合は、両岸や崖にある展望台から眺めることもできるし、「観潮船」に乗って渦潮のそばまで行き、巻き上がる潮のしぶきをあびることもできるが、もう一つ、真上から巨大な渦潮を俯瞰できる名所がある。それは、鳴門海峡にかけられた巨大な吊り橋に設けられた「渦の道」である。車両が通る道路の下の橋げた部分の空間にあり、ここは最初、鉄道を作る予定だったのだそうだ。現在は約450メートルの遊歩道になっている。

この世にも珍しい遊歩道を歩いていると、上の道路を大きなトラックが通過したり、風が吹いて吊り橋が揺れたりして、ちょっとドキドキする。また、床の一部には強化ガラスがはめ込んであって、真下の鳴門海峡で満ち潮、引き潮の時に発生する壮大な渦潮が見え、足が震えてきてしまう。

さらに進むと、橋の中央の遊歩道終点にある展望室に着く。ここにも床の上に強化ガラスを嵌めた観測点があり、海面から45メートルの場所から、水の逆巻く渦潮を見学することができる。じっと見つめ続けていると、自分も渦の中に巻き込まれていくような不思議な感覚を味わうことができる。

徳島県「渦の道」、大人:500円、中高生:400円、小学生:250円

「渦の道」公式サイト http://www.uzunomichi.jp/index.php (日、英、中、韓)

芸能・ドラマ・音楽

ねんどアイドルが新作を出版

「週刊東京流行通訊」特別増刊第2号で、子供たちに粘土のミニチュアフードの作り方を教えているアイドル(ねんドル)の岡田ひとみさんを紹介したが、彼女が今回また新しい本を出版した。

PHP研究所から出版された「ねんどでミニチュアフードのお店やさんという写真満載の楽しいこの本はケーキやさん、パンやさん、やおやさん、わがしやさん、ドーナッツカフェなどの30種のメニューの作り方を収録し、巻末にはお店やさんごっこで使える小物などの作り方も紹介している。これらのミニチュアフードをお店に並べたら、楽しい商店街のできあがりだ。

岡田ひとみさんの作品の多くは、軽量の粘土に絵の具を加えてよく揉み、ちぎったりはさみで切ったりつまんだりして、日常の食べ物の超ミニチュア版を作ったものだ。ケーキ一つを作るだけでも面白いのに、本当にお店を作って、さらに商店街にしたら、きっとものすごく楽しいだろう。

現代の生活では、手に入らないものはなくなった。だが時代が変化しても、生活がどんなに進歩しても、自分で心を込めて作った手工芸品はやはり人生の貴重な宝物である。岡田ひとみさんのミニチュアフードが、日本で子供たちだけでなくOLや主婦にも愛されている点も、そのことを証明している。

【岡田ひとみプロフィール】粘土を教えるアイドル、ねんど+アイドル=ねんドル!である。五年前から、粘土を使ってたくさんのミニチュアフードを創作し、テレビ、ラジオ、雑誌、その他の活動によってミニチュアフード製作の指導を広く行ってきた。各地で開催されている粘土教室は、老若男女の人気を集めている。

(C) 2007 Cheese Co.Ltd,

岡田ひとみ公式サイト http://www.radical-planet.com/hitomi/

世相・若者の生き方

豪華なウェブと豪華な現実

ゴールデンウィーク直前の4月26日、ウェブ仮想世界、「セカンドライフ」のココロロ島で、日本人最初の「本当の結婚式」が行われた!このことは事前にSNSやブログで伝わっていたので、当日のセカンドライフはたいへんなにぎわいを見せることになった。新婦のミカさんと新郎のリュウジさんはすでに4月中旬に入籍を済ませ、この仮想世界で正式な挙式を行おうという計画を立てた。そして、日本初のシミュレーション結婚カップルとなったわけである。

サーバと伝送技術の限界があるため、「セカンドライフ」では島の人口を厳しく制限しており、最大でも50人までしか島に入れない。彼らはそこに閉じたコミュニティ・グループを立ち上げ、あらかじめ出席希望者を登録した。当日、コミュニティ・グループはこの島を貸しきりにし、他の人は誰も入れなくなった。そして時間になると、参加者が一斉に結婚式場に押し寄せたため、サーバが一瞬にして高負荷になり、たいへん重くなった。

ウェブ仮想世界の「豪華な結婚式」はとてもおめでたく羨ましいものだが、一方現実生活の方では「豪華な飲み物」が登場して、我々の心を現実に引き戻す。

今年3月に開業した東京ミッドタウンのホテル、「ザ・リッツ・カールトン」では、何と1杯180万円のカクテルを売り出した。ウォッカの「ベルヴェデール」をベースにライムをあしらったカクテルで、グラスには1.06カラットのダイヤモンドが入っている。カクテルを楽しんだ後は、店がダイヤモンドを使って指輪を作ってくれる。これまでにまだ注文は入っていないが、ホテルでは将来的には月3杯の売り上げを見込んでいる。

このホテルは一つ1万3千円の和牛ハンバーガーもメニューに載せているが、これは半額以下の普通のハンバーガーより売行きがいいそうだ。

豪華版・懸賞美人 http://www.tamagoya.ne.jp/prize/

ゴールデンウィークのさなか、遠くに住む友人がショートメールを送ってきた。「今沖縄で休暇を過ごしてるんだ。海の匂いを感じないかい?」

窓の外の青い空に目を向けると、そこにエメラルドの海が広がり、太古から続く波の音とゆったりとした三味線の音が聞こえてくるような気がした。そして心は、あの遥か遠くの、不思議な土地へと飛んでいった。

「世界四大海浜観光地」に数えられる、日本最南端の島――沖縄には、その独特な魅力のため、華人を含む世界各国からのたくさんの観光客が繰り返し訪れている。一方、本州の人々にとっては、沖縄は自分の国でありながら外国の気分を味わえる不思議な場所である。

家の屋根についている魔よけのシーサー、現地の人々が愛する地酒「泡盛」、温かい響きの「めんそーれ(いらっしゃいませ)」という挨拶、「豚で食べないところは豚の声だけ」という冗談があるほどの特色ある料理。同じ日本でありながら、異なる土地の風俗はこんなに違うものかと珍しく、不思議な気持ちにさせられる。

だが、以前の沖縄旅行で最も印象深かったのは、アメリカ軍の飛行訓練に遭遇した陰鬱な午後であった。観光バスは、俗世の喧騒を離れたような、沖縄県の花「デイゴ」が咲き誇る島をゆっくりと走っていた。その時突然我々を襲った鼓膜を破るような戦闘機のエンジン音、そしてガイドの女性の顔に浮かんだ何ともいえない悲しい表情が、一瞬私の心の深いところにあるスクリーンに焼きついたのだ。

時間がその瞬間、突然止まったように感じた。そして耳に響くのは、確かにあの太古から続く、寄せては返す波の音、そしてゆったりとした、過去の悲しみを訴えるような三味線の音であった……。

 

→最近、アジア各国で、日本のお父さんたち以上に日本の流行や情報に詳しい若者が急増中。「クール」と評される今の日本カルチャーを中国や台湾など中国語圏の若者向けに伝えているのがこちら。鋭いアンテナに驚きますよ。ファッションやカルチャー、観光や世相に至るまで、ありとあらゆる最新情報がぎっしり。日本人も知らない日本の隠れたNo.1など、日本の情報誌顔負けの内容です。【ポータルサイトのBIGLOBEが「東京流行通訊」を「厳選マガジン」に選んだときの評】

←日本語版の読者数は中国語版の数十分の一ですが、益々多くの日本人が「東京流行通訊」を購読して下さっています。感謝の気持ちでいっぱいです。

→今年の五月の連休に、「日本フリー旅行」の夢が実現しました。「週刊東京流行通訊」で紹介されていた観光ポイントやグルメをプリントアウトして持って行き、とても参考になりました。【香港 黄達

←日本へようこそ!このささやかなメールマガジンがお役に立てて嬉しいです。あなたの「日本フリー旅行」のブログが公開されるのを楽しみにしています。

→国内の有名なポータルサイトで、「一週最新全球流行」に東京に関する部分があったので読んでみたところ、どこかで読んだような気がしましたが、こちらに載っていた文章を取ったものでした。【重慶 鄭国鋒

←中国語の簡体字版、繁体字版、さらには日本語版まで、ネット上ではたくさんの部分が引用されており、メルマガをまるごと引用しているブログまであります。今後は本メルマガを引用される場合、必ず出所を明記して、「東京流行通訊」にリンクしていただきますようお願いいたします。

 
 
小学校の一番の思い出の文房具
コクヨビジネスサービスが行った「小学校1年生の親に聞いた小学校の思い出に関する調査」で、思い出の文房具の一位が「におい付き消しゴム」となった。「友達と交換したりコレクションしていた」「お腹が空いた時に匂いをかいだ」など思い出が詰まっているようだ。その他「蓋の多い筆箱」や「ロケット鉛筆」「ねり消し」も上位を占めた。
 
 
 
ALAYA