2007年4月13日第12号(通巻第77号) 毎週金曜日発行  ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
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六本木ヒルズ桜祭りの名イベント。ヒルズ内の飲食店が屋台を出店。
4月13日 “TOKYO X”入り「東京宝箱」限定発売 東京
100点のモネの名画を集めた、かつてない規模で開催される回顧展。“後継者”の作品も展示。
4月14日 映画「東京タワー」公開
南極観測船「宗谷」など、普段見ることのできない船の模型を一堂に展示。
4月15日 「東京ディズニーランド開園24周年」 東京
深夜のラジオ番組「オールナイトニッポン」40周年の記念ライブに若手アーティスト登場。
4月16日 「手塚治虫オンデマンドマガジン」
「古美術・工芸」「日本画・洋画」など国内外各ジャンルの作品を展示販売する最大アートイベント。
4月17日 国立科学博物館「日本館」オープン 上野
関東信越国税局が主催するイベント。6県の酒造場から日本酒・焼酎・地ビールが大集合。
4月18日 「毎日広告デザイン入賞作品展」 銀座
実力日本一の陶芸家を選ぶ国内最大規模の公募展。約180点を展示。
4月19日 「モトまほTシャツ展」 東京・吉祥寺
 
ファッション・イベント

安西水丸+和田誠「ことわざバトル」

今週の月曜日(4月9日)から、港区南青山の画廊「スペース・ユイ」で、日本のイラストレーション界の二人の巨匠、安西水丸氏と和田誠氏が絶妙なコラボレーション展を開催している。このような展覧会を二人が開くのは今年で5回目で、今回のテーマは「ことわざ」である。同じことわざに対する二人のベテランイラストレーターのそれぞれ独創的な見解から生まれた作品は、実に興味深い。

和田氏と安西氏は、まず絵の半分を完成してから相手に渡し、もう一人が残りを描いて仕上げるという方法を採っている。例えば「猿も木から落ちる」ということわざなら、和田氏が左側の「木」を描き、安西氏が右側の「猿」を描くという具合だ。だが、誰がどちらを描いたのかについては説明がなく、見る者の自由な想像に任されている。軽やかな気分で完成度の高いコラボレーションを楽しむことができる。

安西水丸+和田誠「ことわざバトル」:4月9日〜18日、11:00〜19:00(中嶌重富提供)

【和田誠プロフィール】
1936年生まれ。多摩美術大学卒。ライトパブリシティ社入社。1968年に同社を退社後フリー。1965年に雑誌「話の特集」にADとして参加。1968年から4年あまりの間、「週刊サンケイ」の表紙の似顔絵を描く。1977年から「週刊文春」の表紙デザインを担当して現在に至る。1974年講談社出版文化賞を受賞。1997年毎日デザイン賞受賞。出版した書籍は100冊を超える。

【安西水丸プロフィール】
1942年生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。電通、ADAC、平凡社でADを務めた後、フリーのイラストレーターとなる。1979年、「パレットクラブ」を創設。東京築地にあるイラストの学校で講師も務める。2005年東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長に就任。朝日広告賞、毎日広告賞などを受賞。

画廊SPACE YUI http://www.spaceyui.com/
観光スポット・グルメ

日本で最も美しい九つの村

日本観光に訪れた華人のみなさんの多くは、日本の都市と農村にはあまり違いがないと感じられたことだろう。どこの観光ポイントも見飽きてしまったという方には、是非「日本で最も美しい村」を訪れてほしい。

「日本で最も美しい村」とは、フランスの「美しい村」活動にならった「連合」で、去年の秋に結成されたばかりだ。現在この連合に参加している村は九つある。

長野県木曽町:雄大に聳える御嶽山の麓に広がる木曽町開田高原は、希少な「木曽馬」のふるさとである。宮崎県高原町:霧島連峰の「高千穂峰」麓の「御池」周辺には、全国でも数少ない「野鳥の森」がある。北海道美瑛町:映画やテレビに頻繁に登場する絶景に、春夏秋冬それぞれの北海道の雄大さが味わえる。北海道赤井川村:清流余市川と雄大な自然のリゾート地を擁する緑の大地の上で、牛の群がゆったりと草をはむ。山形県大蔵村:おいしい蕎麦の名産地で、全国棚田百選に選ばれた絶景があり、冬には「日本一大きい雪だるま」が有名。岐阜県白河村:ドイツの建築家が絶賛した合掌造りの家屋が立ち並ぶ美しい村落。日本の原風景と讃えられる。長野県大鹿村:春の桜、夏のケシの花、秋の紅葉、冬の雪山。江戸の昔から伝わる大鹿歌舞伎も有名。徳島県上勝町:古きよき日本の風景と上質の温泉が楽しめる。熊本県南小国町:露天風呂の「黒川温泉」が有名。「金毘羅杉」など天然記念物もあり、大自然を楽しめる。

フランスの「最も美しい村」は1982年から始まり、現在150の村が加盟している。人口2000人以下で、一定の史跡や景観を持ち、周辺の道路網が完備し、建築の外観に調和がとれていて、村民が美化のために努力しているなどの条件があり、五年ごとに再審査が行われる。これに選ばれれば、村民にとってはたいへんな誇りとなる。「日本で最も美しい村」も、フランスの村に負けないようにがんばってほしい。
(C)NPO法人日本で最も美しい村
「日本で最も美しい村」公式サイト http://www.utsukushii-mura.jp/
先端技術・出版・雑学

失明患者への福音

人の眼は非常に繊細で、外からの影響を受けて病気になったり怪我をしたりしやすい器官である。日本では網膜色素変性や加齢黄斑変性などによって重度視覚障害になった人が数十万人いると言われている。株式会社ニデックがいくつかの大学と協力して開発した「STS方式」のユニークなシステムは、近い将来に実用化される可能性があり、失明患者にとって福音となるかもしれない。

人間の眼は、角膜から入る光を電気的な信号に変換し、視神経を通して脳に伝達させることで「もの(光)を見た」と認識する。だが網膜に病気や異常による損傷があっても、視神経の伝達機能が損傷されずに残っている場合がある。人工視覚システムとは、損傷がある視細胞の経路を経由せず、直接視覚系の神経路に人工的な刺激を与えて、もの(光)が見えたと認識させるものである。

通常の人工視覚システムは、網膜の上側や下側に刺激する電極を置くものや、脳の視覚中枢に直接働きかけるものなどがある。それに対して「STS」では電極を網膜の後ろ側にある脈絡膜の上に置き、網膜を刺激するという方式を採用している。この方式は、網膜を直接傷つけることがなく、手術の難度も軽減されるなどの優れた特徴を持っている。

大阪大学の田野保雄教授の研究グループと株式会社ニデックが共同で推進しているこの研究の成果は、すでに愛知万博で展示されている。この「STS方式」は、この春アメリカの学会で発表され、全世界の注目を集めている。
(C)2007 NIDEK CO., LTD.
株式会社ニデック公式サイト http://www.nidek.co.jp/
ゲーム・キャラクター

リカちゃん誕生四十年

日本の女の子なら誰でも遊んだことのあるリカちゃん人形。1967年の発売から40年の間に、時代と共に少しずつその姿を変えてきた。初代のリカちゃんは当時の女性たちが憧れた少女マンガの主人公の雰囲気があり、つぶらな瞳で儚げな表情をしていた。1972年に登場した二代目リカちゃんは、瞳の中の星が1つから3つになり、眉が細長く、鼻もやや高くなった。1982年に登場した三代目リカちゃんは、ピアスを付けている。1987年に発売された今の四代目リカちゃんは、丸顔がますますキュートになり、身長が1センチアップした。

誕生40周年を祝って、タカラトミーでは「ワールドツアーリカちゃん」を売り出し、この永遠に成長しないリカちゃんに世界旅行をさせることになった。リカちゃんファンは「リカ旅ブログ」で、彼女が世界旅行をする足跡をたどることができる。

また、池袋のサンシャインビルでは、今月27日から来月6日までのゴールデンウィークに「リカちゃん展 in Tokyo」が開催される。今年の展示は「世界旅行」シリーズのイベントである。リカちゃんファンは「搭乗ゲート」から「海外」に出かけてリカちゃんに会うことができる。入り口でもらえるミニパスポートには、旅行記念のスタンプを押すことができる。展覧会場にはフォトスタジオやアトラクションコーナーもある。また、お気に入りのドレスや小物を自分で選んで、オリジナルのリカちゃん人形セットを作って持ち帰ることも可能だ。

【リカちゃんのプロフィール】
名前:香山リカ 誕生日:5月3日 血液型:O型
特技:国語、音楽、美術 趣味:絵を描くこと、歌を歌うこと
性格:明るくてちょっぴりおっちょこっちょい  夢:お母さんのようなデザイナーになること

(C)TOMY

リカ旅ブログ http://licca.takaratomy.co.jp/tabiblog/index.html

世相・若者の生き方

ユニークなシブヤ大学

日本でただ一つ、入学資格も条件もない「大学」があるのをご存知だろうか?それは、半年あまり前に誕生したばかりの「シブヤ大学」である。学位も資格もないが、そのユニークな授業が東京でたいへんな人気を集めている。公園、カフェ、公共施設など、渋谷全体がキャンパスであり、講師は、デザイナー、クリエーター、音楽家、職人、起業家など、渋谷の街と関係があるエキスパート達だ。この無料公開講座の「大学」では、あらゆる分野が対象になる。年齢を問わず、誰でも無料で参加できる。

シブヤ大学は昨年の9月2日に正式に設立され、渋谷エリアに特化した生涯教育プログラムとして、各方面の大きな賛助と支持を得ている。初講座は開校当日、開校式と共に明治神宮会館で行われた。「教育」部門の講師、「五体不満足」の著者である乙武洋匡さん、「経済」部門の講師、野中ともよ三洋電機会長がそれぞれ講義を行ったほか、環境プロジェクト向け非営利バンク「ap bank」の代表理事も務める音楽プロデューサー、小林武史さん、Salyuさん、GAKU−MCさんらが「環境」部門の講義を行った。翌3日に講義を行ったのは、「東京流行通訊」でも紹介したことがある「ギャル社長」の藤田志穂さん、「風とロック」代表の箭内さん、冒険家の石川直樹さん、和太鼓チームの千成雷さんらであった。

公開講座では、一般公募で選ばれた「街の先生」によるクラスも開講される。今までに「天文」、「植物」、「音楽」、「社会」、「映画」などの講座が開かれた。今後は、企業やNPO、プロスポーツチームなどと組み、渋谷区内の小中学校の授業プログラムの提案や、カフェなどの拠点開設を行うことも視野に入れている。シブヤ大学の授業は、毎月第3土曜日に行われ、初年度は「学生」5千名、次年度は1万名、次々年度は2万名を見込んでいる。
(C)Shibuya University Network 2007
シブヤ大学公式サイト http://www.shibuya-univ.net/

先週の金曜日(4月6日)、日本の新聞協会が選ぶ「HAPPY NEWS 2006」が発表され、「命を救い完走」と題したニュースが大賞を獲得した。

日本全国が注目した東京マラソンで、もうすぐゴールというところを走っていた吉田茂男さんは、突然心肺停止状態になって倒れた参加者に気付いた。普段は消防隊員である吉田さんはためらうことなく、人工呼吸、心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)などを用いて、ショック状態の男性を危険から救った後、再びルートに戻って全行程を完走した。 41キロを走り続けてきて、あと1キロのところである。現場には他にもスタッフがたくさんおり、本来なら吉田さんは男性を無視して息子の待っているゴールに向かって駆け込むこともできた。だが、彼はそうしなかった。

この記事を読んで、私は過去に起こったもう一つのできごとを思い出していた。 約二年前、JR福知山線で107人が死亡、555人が負傷するという恐ろしい脱線事故が起こった。この列車に偶然乗っていた二人のJR西日本の運転手は無事だったが、事故の後彼らは現場に残って負傷した乗客を助けることもせず、「運行区長の業務優先」と「大阪支社長の講演会に出席」という理由で現場を離れ、長距離を歩いて自分の職場に出勤した。 当時ネット上でこの話を知った中国人たちの中には、掲示板に、日本人は本当に働き蜂で、仕事のためなら自分の命も顧みないし、他人の存在も考えないと書き込む人もいた。

休日を利用してマラソンに参加した消防隊員も、事故後に現場を離れたJR西日本の運転手も、「一生懸命」という点では同じなのに、なぜ社会の批評はこのように天地ほどの開きがあるのか。「命を救い完走」を呼んで私にははっきりとわかった。彼らの根本的な違いは、いざと言うときの瞬間的な判断と選択にあるのだ。つまり、「仕事のため」だけを考えるか、「一人の人間としてすべきこと」を考えるかということなのである。

この世の中にあって、誰でも心の中に形のない「天秤」を持っている。その天秤が、常に「人間としてすべきこと」の側に傾いていてほしいものだと思う。

 

→現在購読している10数種類のメルマガのうちで、私が一番好きなのは「東京流行通訊」です。それは、このメルマガが偉ぶったりお説教を言ったりしないで、一衣帯水の隣国のその一週間の日常の本当の姿を、易しくわかりやすく伝えてくれるからです。このメルマガがなかったら、私の生活はもっと色彩や味わいに欠けたものになるでしょう。【成都 真実的心

←遠く隔たっていても、我々はあなたの「真実的心(真実の心)」が躍動しているのを感じることができます。我々はみなさんの期待を裏切らないように、これからもこの美しい島国の「真、善、美」の瞬間を一つ一つ伝え続けていきます。

→貴メルマガの「携帯カメラをもっと楽しく!」 を読んで、たいへん興味を持ちました。私は携帯電話での撮影が大好きです。私のブログにも是非いらしてください。【中国 石涛

←あなたのブログを読んでとても視野が広がりました。小さな携帯でもこのように高水準の芸術作品が撮れるのですね!

→春とは言え、まだ寒い毎日ですね。丸子があなたの心を温めてあげましょう。丸子自作の爆笑漫画を読んで楽しい一日にして下さい。【台湾 小丸子

←小丸子さんの漫画作品はすごく面白いです!我々のメルマガが、あなたにたくさんのインスピレーションを与えられることを願っています。

 
 
大念珠長さ、珠の数日本一
静岡県袋井市にある油山寺では、3年に一度「大念珠祭」がある。2005年、台風の被害で境内のマキの大木が倒れ、この木材を活用して、長さ120メートル、珠の数1112個の世界一の大念珠が作られた。

日本一の青銅座像
福井県勝山市の臨済宗大師山清大寺、大仏殿内にある越前大仏は、1987年に建立されて、奈良の大仏を上回る座高17メートルである。その左右に高さ10メートルを超す4体の脇侍仏、壁面には1281体の諸仏が安置されている。
 
 
 
ALAYA