超人気の美容マスク

バラの花をバックにした巻き髪の美少女が不敵な微笑をうかべる。「そんなお肌で私に勝てるとでもお思い？」まるで漫画本の表紙のようだ。これは、日本で最近空前の記録（一日の売り上げ2880万円）を打ち立てた美容マスクのパッケージなのである。その名を「美肌一族」といい、若い女性たちの熱狂的な支持を集めている。

「美肌一族」はまず昨年9月に、900万人の登録者をもつ携帯電話のファッションサイト「ガールズウォーカー」に、創作少女漫画「美肌一族」として連載を開始した。この漫画は落ちぶれた「美肌名家」のヒロインが、「美肌世界大会」を目指し、生き別れの双子の姉と闘う、涙あり恋ありの物語である。漫画がヒットし始めた11月に、登場人物をパッケージにした「美肌一族」を携帯サイトで先行販売し、一日6万4000枚販売という化粧品市場まれに見る大記録を作った。数万枚発売するたびに即日完売したことから、「幻の美容シート」としてさらに大きな話題となった。

今年5月に全国で販売を開始してからは、ますます勢いを増している。これまでに、限定販売の携帯サイト、東急ハンズの各直営店などのスキンケア販売でランキング1位を記録している。売り上げランキングによる商品販売を行う「ランキング・ランクイーン」でも連続半年間第一位を記録した。12月中旬からは、もっと多くの女性客をひきつけるために、大手コンビニエンスストアに登場している。

「美肌一族」は三種類ある。
●美肌沙羅（ヒロイン）：「天然の植物コラーゲン」と呼ばれるダイズエキスで、皮膚のトラブルの原因となる皮脂の酸化を防止する。またクレオパトラや楊貴妃も愛用していたという貴重なパール成分も配合している。
●祐天寺咲（姉）：水のない砂漠でも成長し、自分で水分を調整する力を持つサボテンから抽出したエキスで、皮膚の潤いをキープする他、ヒアルロン酸、ダイズエキスなど贅沢な成分を配合している。
●美肌ルミ子（母）：保湿成分のシラカバエキスを含み、しわやしみを防止するユキノシタエキスなども配合している。しっとりした乳液が皮膚に浸透し、弾力のある魅力的な肌に整える。（劉詩音執筆）

パソコンと秘密基地

男の子だったら誰でも「秘密基地を持つ」という夢を抱いたことがあるだろう。

「秘密基地」というSF映画か犯罪映画でしかお目にかからないストーリーが、今ひそかに一般家庭に入り込んで、サラリーマンのパソコンライフに無限の楽しみを与えている。

今月の7日にNECが発売した画期的なノートパソコンの名は、「秘密基地を作ろう！作戦司令室セットTYPE-NO1」である。日本のコンピュータ販売市場で大きなシェアを持ち、一貫して「まじめ」なイメージだったNECが、突如タカラトミーのUSB玩具と手を組んだのだ。これはユーザにとって意外なことだったが、おそらくNEC自身にとっても意外だったことだろう。

このパソコンの原型はNECの「LaVie Gタイプ　L ベーシック」ノートパソコン（スノーホワイト）で、15.4インチのワイド液晶ディスプレイを搭載している。赤色LEDパネルを使用した「電光掲示板」や電動シャッターを備えたUSB「エマージェンシーボタン」もついていて、スリル感を与えている。また専用のデコレーションシールや、ウインドウズのデスクトップを「秘密基地」に変身させる壁紙CD−ROMで、自分のパソコンをもっと「かっこよく」することもできる。「電光掲示板」と「エマージェンシーボタン」はタカラトミーで購入できるが、デコレーションシールと壁紙CD−ROMはオリジナル特典品である。

面白いのは、このパソコンは出荷時には「秘密基地」状ではなく、ユーザが自分で特殊な周辺機器やシールを使って世界にたった一つのノートパソコンを創り出すという楽しみを味わえることである。「作戦司令室セット」であるため、パソコンそのものの設計、壁紙、スクリーンセーバー、アイコンの構成、ウインドウの配色などもかなり凝っていて、ユーザの好みや世界観をあらゆる方向から実現することができる。

自動車関連情報

●トヨタ「i-unit」試乗会

東京都江東区のトヨタ自動車展示場「MEGAWEB」では、一般の来場者を対象にして、未来型自動車「i-unit（アイユニット）」の試乗会を行なっている。参加者は、普段体験することができない最新技術の未来型自動車を興味津々で体験している。「i-unit」は愛知万博に展示された、デザインが独特な一人乗り電気自動車である。試乗会は1月28日までの土日と祝日に行われる。

●日産の新しい「デザインセンター」公開

日産自動車は12月12日、リニューアルした神奈川県厚木市の「デザインセンター」を公開した。このセンターは乗用車のデザインと開発の中核を担い、総面積は4万2000平方メートルで、日産自動車の世界中のデザイン拠点で最大のものである。新しいデザインセンターでは、新型車開発などの事業ごとにデザイン部門と製造部門が一体となって作業できるスペースを設けている。

●東京運動記者クラブ賞

12月30日(土）「日本レコード大賞」　TBSテレビ

「命がけ」ではなくなったふぐ料理

本メルマガの37号でおいしいふぐ料理の食べ方をご紹介したところ、読者から「どうしたら安全にふぐを楽しめるのか」というお問い合わせがあったのだが、実は先日筆者は「長崎大学が無毒のふぐを養殖するのに成功！」というニュースを発見した。

みなさんご存知の通り、ふぐの肉はたいへんおいしいが、肝に劇毒（青酸カリの1000倍）が含まれており、わずか10グラムで末梢神経が麻痺し、血圧低下と呼吸困難を引き起こす。そのため、「命がけでふぐを食べる」などという言い方も生まれた。

だが長崎大学水産学部と熊本県の小川水産による共同研究グループの調査によれば、ふぐの毒は一種の生物毒素なのだそうだ。劇毒はふぐが生成する化学物質ではなく、もともとは一種の海洋細菌なのである。天然のふぐが海底で微毒をもつ貝類を食べると、食物連鎖でその毒素が肝臓に堆積する。そこで、ふぐの養殖段階で餌を与える場合に毒のある生物を食べさせなければふぐの毒素堆積を100％避けることができ、毒なしふぐを生産することができるわけだ。

彼らは三年間に5000匹のふぐの肝臓を取り出して、15000匹のマウスに注射してテストを行い、ついに今年6月、「毒なしふぐ」の特許権を取得した。この研究成果に基づいて、佐賀県と嬉野町では「佐賀・嬉野温泉ふぐ肝特区」を申請し、唐津市鎮西の陸上養殖施設で養殖に成功した「毒なしふぐ」の普及に努めている。

「人生銀行」の貯金箱

「人生銀行」という名前のクリーム色の貯金箱。もちろんただの貯金箱ではない。

まず、この貯金箱は500円玉専用で、他の硬貨を入れようとしても入らない。これまでも「500円を入れて10万円を貯めよう」というような貯金箱はあったが、コインを入れる穴が大きいので500円玉以外も入ってしまって面白くなかった。しかし「人生銀行」ならそういうことはなく、本物の500円玉しか受け付けない。貯金者は1万円から10万円までの目標を設定することができる。

また、貯金箱の正面にはテレビのような液晶画面があって、金額だけでなく、貯金箱の中の「住人」の生活が映し出される。貯金額が増えるに従って、「住人」の「生活」にも貧富の変化が起こる。例えば、最初に公園でギターを弾いていた青年が、貯金の増加に従って徐々にホールでコンサートを開くようになり、最後にはスーパーロックスターに成長する。青年の夢がかなったとき、貯金者の目標も達成される。

「人生銀行」は第二の人生設計を実現する試金石でもある。またカレンダーや時計の機能も備えていて、32×48ドットの液晶画面上下のアイコンで、貯金額と残り日数の確認ができる。

二年前の十月のある朝、テレビ局で働く29歳のアメリカ人記者が、自費で「Digg」というサイトを立ち上げるというごく普通の決断をした。その理由はきわめて単純で、テレビの視聴者がどんな番組を見たいかについて演出者や製作者がまったく理解していないことに気がついたからである。その結果、この「アクセス者が投票で点数をつけて、ニュースのランキングを決める」というサイトが誕生した。現在、「Digg」は50万人以上の会員を持つ、「ニューヨークタイムズ」と匹敵するような巨大なニュースサイトに発展した。毎日120万人が訪れ、アクセス数は1000万に達している。

web2.0の大きな流れの中で、「Digg」は小さな一つのしぶきに過ぎない。ブログ、SNSからビデオ画像共有サイト、口コミサイトなどなど、ネットメディアは一部の専門の書き手や出版社の所有する私有物から、次第に一般人や集団のための公共の宝に変化してきている。

今年の夏、mixiの社長、笠原健治らが株主になり、6名の青年が共同で参加型ニュースネット「NEWSing」を立ち上げた。このサイトには編集者はおらず、サイトの編集権は読者に委ねられ、読者が自分でニュースを発信したり、投票をしたり、評論を書いたりする。このサイトは若者の間でたいへん人気があるが、その理由は簡単で、「面白い情報を見つけたらすぐに他の人に伝えたい。ニュースに対して自分の意見を発表したい。」ということだそうだ。

ここまで読んで、読者のみなさんは私がこれから言おうとしていることにすでに気付かれたことだろう。

2007年の新年から、「東京流行通訊網」はたくさんの読者が自由に参加できる2.0サイトに変身する（最初は中国語簡体字・繁体字のページから始め、さらに日本語ページも追加する）。これは「東京流行ランキング」を内容とするサイトであり、日本の流行について最も早く、最も正確で、最もバラエティに富んだ参加型ニュースサイトにしていくつもりである。

新バージョンの「東京流行通訊網」では、読者は面白くてわくわくするニュース速報を読むだけでなく、自分で気に入った報道やブログを探したり、評論を書いたり、投票をしたり、さらには自分のつかんだ情報を発表したりもできる。全世界の様々な地域に住む読者は、それぞれ異なった価値観を持っており、選び出される情報もバラエティが豊かで、みなが注目する日本の流行の真の価値を備えているだろう。