2006年9月22日第37号(通巻第53号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体
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ファッション・イベント

史上最大級のファッションフェスタ

900万人の登録会員を持つケータイファッション通販サイト「ガールズウォーカー」が、9月3日代々木第一体育館で、トップクラスの人気を誇るブランドとモデルを結集して史上最大級のファッションフェスタ「第三回Tokyo Girls Collection」を開催した。

当日は、前回を2400人も上回る2万500人が会場を訪れた。250枚あった当日券は発売10分で完売し、開場時間前に約3500人が行列を作るなど、空前の盛況ぶりとなった。

今回のイベントには23のブランドが参加し、ファション雑誌の「CanCam」、「JJ」などで活躍する蛯原友里、押切もえ、長谷川潤、山田優など60名の人気モデルが約40メートルのランウェイをゆっくりと歩いた。NTT DocomoのおサイフケータイクレジットサービスDCMXが会場と連動しており、その場で携帯を通して、モデルの着ているファッションやTokyo Girls Collection限定商品を購入することができた。また、全ブランドとコラボした携帯ストラップをはじめ、バッグやアクセサリーなど季節を問わない安価なアイテムをたくさん揃えていた。

司会は、お笑いコンビの品川庄司と中山エミリで、歌手のBoAやSoweluらも参加した。会場に駆けつけた報道陣は何と約95社。雑誌「ELLE」スイス版をはじめ欧米の通信社や韓国、台湾などのメディアも取材に集まった。このイベントに対する海外メディアの関心の高さがうかがわれる。

(C)Tokyo Girls Collection by girlswalker.com 2006-07 A/W

FASHIONSITE 公式サイト http://www.fashionsite.jp/news/detail.html?ID=6431
 
観光スポット・グルメ

ふぐの季節到来

一匹のふぐの毒で30人を殺せるという。だが、ふぐのおいしさには誰も勝てない。晩秋から初冬にかけては、ふぐを味わうには最適な季節だ。冬は水温が下がるため、それに耐えるためにふぐの筋肉が引き締まって、たいへんおいしくなるからである。

麻布十番のふぐ料理店「さくら田」は、30年あまりの歴史を持つ。店主の桜田栄一さんは日本で最も有名なふぐ調理師だ。テレビ番組にもよく登場し、たくさんの芸能人がおいしいふぐを求めて店を訪れる。

さて、ふぐコースではどんなものが食べられるのだろうか。

まず多くの場合、コースは「煮こごり」から始まる。これはふぐの皮から煮出したゼラチンを透明な琥珀色の立方体に固めたもので、下にのせるととろりと溶ける。一緒に供されるふぐ寿司はふぐを使った手まり寿司で、緑の葉に載せられた姿は、まるで仙界の桃のようだ。

次にふぐ刺しが来る。ふぐの肉をセミの羽のように薄く切って、皿の上に蓮の花のようにきれいに並べる。歯ごたえがあって、たいへんおいしい刺身だ。

その次はから揚げだ。ふぐの中で最もおいしい部位を使い、薬味を加えてある。レモンを絞れば本格的な味になる。

最後はしゃぶしゃぶである。ふぐの残りの部分と、豆腐、大根、白菜、しいたけなどをいっしょに入れる。ここで使われる調味酢がまた絶品である。

さくら田:東京都港区麻布十番1−3−13 電話03−3585−4402。ふぐコースは一人15000円である。

浅草ふぐ料理組合 http://www.asakusa-fugu.com/
 
芸能・ドラマ・音楽

全盲カメラマンの奇跡

67歳の伊藤邦明さんは、日本でただ一人150回以上も写真展を開いた全盲カメラマンである。

伊藤さんは50歳のとき、仕事の作業中に20メートルの高さ(ビルの7階に相当)から転落し、3ヶ月の必死の看護の結果、奇跡的に意識を取り戻したが、最も大切だった視覚と嗅覚を失ってしまった。命が助かった嬉しさの後で、彼はたちまち恐怖と不安に陥った。「何も見えなくて、どうやって生活したらいいのか?」

4年後、伊藤さんと妻の七重さんは、84日間をかけて15ヶ国を巡る世界一周旅行に出発した。旅に出る前、子どもの頃からカメラが好きだった彼にカメラマン仲間の一人が20本のフィルムを贈った。そこで、伊藤さんは旅の間に1000枚近くの写真を撮り、帰国後に旅行写真展を開催し、写真集「風と音の詩」を出版した。

全盲者の撮影は、一般人には想像するのが難しい。伊藤さんの妻は、家事や日常生活の介助をする他、写真撮影でも一生懸命伊藤さんの補助をする。彼女は被写体の人や物、風景などの前に立って、目に映るすべてのものを説明するのだ。彼女が描写する情景、人物、タイミングなどによって、伊藤さんは一枚一枚心をこめてシャッターを切る。

全盲のカメラマンの旅行写真展は日本全国80ヵ所で行われ、8万人あまりの人々を感動させた。また、8つの国の9つの会場でも展覧会が行われた。

写真展を訪れたある老婦人は、伊藤さんの手を取って涙に声をつまらせた。彼女の夫は写真が好きだったが、糖尿病で失明してから写真をあきらめるしかなかったのだ。夫はすでに世を去っている。「ありがとうございます。あなたが夫の代わりに写真展を開いて下さったのね!」

全盲の写真家、伊藤邦明さんは、強靭な意志を持って撮影を続けている。それが彼の生きがいであり信念なのである。

奇跡体験!全盲のカメラマン http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/p324_2.html
 
イベント掲示板
9月22日(金) 「まだ見ぬ日常への案内者たち」世田谷
独自のスタイルを築いた3人のアーティストの活動を見つめなおしてみたい。
9月23日(土)「東京ゲームショウ2006」 幕張メッセ
発売前のハードのお披露目や新作ゲームの試遊、多彩なイベントなどが行われる。
9月24日(日) セイコースーパー陸上2006ヨコハマ
100mで夢の9秒台を目指す末續慎吾、奇跡はおきるだろうか?
9月25日(月) 「オータムジャンボ宝くじ」発売
1等・前後賞合わせて2億円!
9月26日(火) 「The World Of Tezuka Moderno」最終日
手塚治虫オリジナルの原画を見に行こう!
9月27日(水) 生誕100年記念ダリ回顧展 上野の森
9月28日(木) PS2ソフト「三國志11」 コーエー発売
美麗な映像が圧巻だ!豪華版もある。
日本のナンバーワ
うちわ生産日本一
香川県丸亀市はうちわ生産日本一を誇る街です。年間生産量(竹うちわ、ポリうちわ)は約7000万本、全国シェア90%。丸亀の竹うちわは、手に持つ部分(骨の柄の部分)が平たくなっているのが特徴です。

筆生産日本一
広島県熊野町は日本一の筆の生産地で、画筆・毛筆・化粧筆のいずれも全国の80%を占めます。年間で約4000万本ぐらいを販売しています。伝統的な技法で生産し、高い技術を生かし、一本一本心を込めています。

タオル生産日本一
愛媛県今治市はタオル生産日本一の街で、タオルを織るメーカー、染色業者、捺染業者、刺繍など加工を施す業者が約1,000社集積し、産地が形成されています。特徴あるタオルを生産し、生産額は国内の64%を占めています。

→他の国々と比較的に書かれているところが非常におもしろい。普段何気なく生活している日本人の気質が色濃く出ています。(「世界の日本人ジョーク」を読んで)(日本 syntaloo

→ちょっと微妙な商品ですよね。せめて5万前後だったら、買っても良いかもしれないけど…(本メルマガの「歌を届けるロボットmiuro」を読んで)(日本 benoit

【編集部からのお知らせ】

●本メルマガの発行人である中嶌重富の著作、「56歳での起業。」が、トランスワールドジャパン社より出版されました。勇気と元気を与えてくれる好著です。詳しいはアマゾンまで。

●国際交流基金の「日中交流センター」公式サイトは、日中間のより活発な交流のために「コミュニティサイト」として生まれ変わりました。9月開設の主要機能は「ふれあいハウス」や「留学生日記」、「日本の歩き方」そして「心連心カフェ」などがあります。本メルマガも、FLASH式の「月刊心連心マガジン」の企画制作に参加しました。

●9月29日(金)配信予定の第54号の「週刊・東京流行通訊」につきましては、一週間延期して10月6日(金)配信とさせていただき、代わりに「特集第3号」を10月1日(日)にお送りいたします。お楽しみに。

愛の夕凪橋
白浜海岸
野尻湖
野猿公苑
配信サイト
ALAYA
芸能・ドラマ・音楽

渋谷と秋葉原の戦い

9月10日に、渋谷と秋葉原が大激突したという話をご存知だろうか?

この日、MMORPGのゲームソフト「lineageU 〜The Chaotic Chronicle〜」の大規模なプロモーションイベントが行われたのである。半年に一回行われるソフトウエアのアップデート(今回の大規模アップデートは「クロニクル5 Oash of Blood血の盟約」という)を記念して、「リネージュU」が渋谷を占拠するという場面を設定し、アキバ系軍団が大挙して渋谷に攻め込んだのだ。

「9.10.SUN.渋谷で何かが起きる!」この魅力的なキャッチフレーズで、プロモーションイベントは幕を開けた。その「何か」の真相は、実に多種多彩であった。ハチ公前交差点に面した三つの巨大スクリーンでは、ゲームのCMが絶え間なく流され、「傭兵」の衣装をまとったコスプレ隊が街を行進。渋谷・秋葉原間を運行したラッピングバスと、ゲームに登場する「ヴァラカス」の頭部模型を積んだトラックが109の前を疾駆した。

このゲームのイベントではおなじみのリネージュガール&リネージュパーソナリティーの4名は、もちろん今回のイベントにも参加し、コスプレ隊を率いて行進したり、ゲームの魅力をスピーチしたりと、懸命にプロモーション活動を行った。

また、「リネージュU」のゲーム要素である「異種族の対決」をモチーフとした「渋谷vs秋葉原 じゃんけん対決」も行われた。特設ステージの上に立った女優の安めぐみと浜田翔子の姿が、人々の視線をひきつけた。結果は秋葉原チームが勝利し、浜田翔子のサイン入り最新DVDを獲得した。

「リネージュU」公式サイト http://www.lineage2.jp/
 
世相・若者の生き方

八十年代の復興

「ぜんぜん恥ずかしくないよ。すごくかっこいいと思う。」渋谷でショッピングを楽しむ恭子(23歳)が言った。彼女の服装はかなり大胆だ。右肩を露出し、おへそも見せ、首からはネックレスを4、5本じゃらじゃら垂らして、まるで十数年前のアメリカ映画の中のファッションである。

最近、原宿や渋谷で、80年代に流行したファッションが復活している。最大の特徴は、原色が中心で、図案がはっきりしていて、大きなイヤリングやワイドなベルトをして、奔放な雰囲気を出していることである。当時流行を引っ張っていたのは、マドンナを代表とする人気歌手たちであったが、今80年代のファッションブーム復興の先頭を走っているのは、浜崎あゆみを初めとする21世紀の人気歌手たちである。

ファッションばかりでなく、他のジャンルでも明らかな「復古」傾向が見られる。

i−modeの携帯ソフト「i−application」の「PAGUman」、大瀧詠一の音楽CD「A LONG VACATION」、映画「LOVE SONG」に使われた尾崎豊の歌、マドンナの再流行、漫画「筋肉マンU世」、「北斗の拳」などなど、どれもが80年代の雰囲気を伝えている。

80年代と言えば、今の若者たちの幼稚園時代であり、彼らが人生で初めて出会ったものが20年後に再び呼び起こされているわけで、これがおそらく80年代復興の根本的な原因だろう。だが、もう一つの原因が考えられる。現代社会と80年代初期には、不景気から経済回復への転換という類似点があるのだ。そう考えてみると、80年代の流行の復活は、なかなかいい予兆と言えるのかもしれない。(本文は雑誌「AERA」の文章をリライトした)

Wikipedia の「八十年代」の記述 http://ja.wikipedia.org/wiki/1980%E5%B9%B4%E4%BB%A3
 
編集後記

あと一週間で、「金秋」と呼ばれる十月がやってくる。

しとしとと降る秋雨の季節が終わり、秋晴れが本格的に始まるのは十月だ。空気は新鮮で、空はどこまでも晴れ渡り、柔らかな風が吹いて、山が紅葉に彩られる十月。最も美しく、最も「日本」らしい季節の到来である。

秋はスポーツの季節である。42年前の10月10日、東京オリンピックが開会した。そのため、この日は「体育の日」として日本の祝日になった(後に第二月曜日に変更された)。日本のあちこちで様々な運動会が行われ、選手を応援する歓声が青空に響き渡る。

秋は収穫の季節である。「収穫の秋」、「果物の秋」といった言葉は、日本の豊かでおいしい食べ物を実によく言い表している。農作物だけでなく、サンマやサバやサケなどの魚も食卓に上り、素材の持つ味を楽しませてくれる。涼風が吹き、秋の味覚が一斉に登場する十月は、季節の食べ物のエネルギーを摂取して、食欲がなかった夏に衰えた体力を回復し、これからやって来る寒い冬に備えて心身を養う季節である。

秋は観光の季節でもある。紅葉の始まった山に出かけて野外で食事を作ったり、秋の味覚を求めて旅をしたりする。日本人が最も好む温泉地は、大勢の旅行客でにぎわう。

日本の花を代表する菊の花が盛りを迎えるのも十月である。大輪の菊の花は、その色とりどりの美しさと華やかさ、凛とした品格や高貴な雰囲気などで、日本人に愛されている。各地では様々な菊祭りや菊人形の催しが行われ、年配の観光客が大勢訪れる。

独特な風情を持つ温泉の民宿では、心をなごませてくれる秋の味覚と日本酒を思う存分楽しむことができる。誰もが心ひかれるこのような日本の旅は、十月ならではの楽しみである。