ロングブーツの秋が来た

街にロングブーツをはいた女性が現れれば、もう日本も秋の到来である。十代の少女たちにとっても三十代のキャリアウーマンにとっても、ロングブーツは秋冬のファッションに欠かせないアイテムだ。膝までのロングブーツさえはけば、少々太めの体型でも足がほっそり見えるのは実に不思議である。美脚に見せて優雅なスタイルを作り出せるロングブーツは、いつでもどこでも、自分を誰よりも美しく見せたい女性たちにひっぱりだこだ。

ロングブーツには様々なタイプがある。日本女性は一般にシンプルな黒いブーツを好む傾向があるが（連続して何年も人気が衰えない）、二足目、三足目を買う場合は、もちろん斬新なデザインのものを買いたいという気持ちを持っている。今年最も注目されているのは、ベルト付きブーツ、ウエスタンブーツ、そしてちょっとたるませたくしゅくしゅブーツである。

くしゅくしゅブーツは、膝小僧まで10センチの高さで靴の表面に柔軟な素材を巻きつけたものや、ぴんとした革に波のような効果を与える特殊技術を加えたものなど、種類も様々だ。だがこのブーツは特に背の低い女性が美脚を演出するためには、いろいろ工夫が必要になる。

iPodに新たなライバル

松下電器産業は9月8日、新型携帯オーディオプレイヤー「D-snap」シリーズの新製品を発売する。先週、新製品の発表会が行われ、IT関連メディアだけでなく、一般メディアも大いに興奮させた。発表会には、イメージキャラクターの浜崎あゆみも登場した。

「D-snap SV-SD800N」はSDカードを採用し、FM受信アンテナを搭載した携帯オーディオプレイヤーで、雑音を除去する「騒音キラー」を備えている。特殊な耳栓式イヤホンを採用し、内蔵マイクが周りの騒音を集音、分析し、逆位相の波形の音を送って騒音を打ち消すので、地下鉄や電車の中でも音量を上げないで音楽を楽しめる。また、周囲への音漏れの状態がわかる「モニターモード」も便利だ。

今回の発表会のために、浜崎あゆみは髪を染めて編みこむのに4時間もかけたそうだ。浜崎は、この商品が7色あることについて、「毎日の服装に合わせていろいろな色を選べたらうれしい」と語った。

SD 800Nは高レベルの「SDHC」カードにも対応し、４GBで999曲を保存できる。同時に発表されたミニコンポSC-SX850は、SD 800Nを接続して再生ができる他、内蔵の楽曲データベースから曲名を探し出して再生することができる。10分間の充電で3時間使用可能だ。

バイクと暮らすマンション

朝起きて、一杯の香り高いコーヒーで眼を覚ましながらバイクを眺めていると、次第に体に熱い血が沸きあがってくる。――こんな気分が味わえる、室内にバイクを置ける空間を備えたマンションができたのだそうだ。

一般のマンションでは、隣近所の迷惑にならないように、自転車すら廊下に置くことは禁じられている。ところが東京都練馬区には、バイクで階下に乗りつけ、バイクを押してエレベーターで部屋に戻り、さらに寝室のそばのガラスで仕切られた空間にバイクを駐車するという、驚きの光景が現れた。愛車を眺めながらの生活は、どんなにすばらしいだろうか！しかも、このマンションの1階と2階はバイク専門店であり、愛車が故障したらすぐに修理してもらうことができるのだ。

REDBARON社の調査によれば、高級バイクの持ち主は、通常バイクを公共の駐車場に停めており、内心心配でならないという。また今年の6月からの新しい道路交通法のために、ますますバイクが駐車しにくくなっている。そこで、この会社は高級バイクを所有する独身男性のためにこの特殊なマンションを売り出した。40戸のうち、約半分があっという間に埋まったそうである。

この会社は、このようなマンションをさらに20個売り出し、バイク雑誌を閲覧したりレースのDVDを楽しんだりできるフリースペースも設ける計画である。また、バイクを所有する家族に対しては、３DKの間取りやバイクを2台置ける空間なども計画している。

一人乗りのヘリコプター

先週（8月23日〜26日）、東京ビッグサイトで行われた「グッドデザインプレゼンテーション2006（GDP2006）」で、世界初の一人乗りヘリコプターが出品され、来場者の人気を集めた。

この「GEN H-4」という名前の小型ヘリコプターは、GEN CORPORATION社が世界で最も軽量のエンジンを開発したことによって実現した。最初は農業用の無人リモコン飛行装置を製造するつもりだったが、人を載せることが可能なエンジンが開発できたので、一人乗りヘリコプターという形になった。

「GEN H-4」の特徴は、プロペラの方向を電子制御で変えることができることで、このような独特な構造は他のいかなる機種にも見られない。機体の高さは2.4メートル、最大離陸重量は160キログラムで、ローター径は4メートル、連続飛行時間は1時間、飛行高度は1000メートル、最高時速は90キロである。法律の規定する前提の下で、高度5メートル、時速10キロで飛行することができる。

このヘリコプターは30000米ドルで、すでにアメリカにテスト販売されたことがあり、イギリスのBBCが報道したため、問い合わせが殺到しているそうである。今回の展示における日本での参考価格は378万円である。

Web 2.0の作業環境

静岡県伊東市の温泉旅館から、キーボードをたたく音が聞こえてくる。5台のノートパソコンの前で、男女5人が夢中で話し合っている。――これは今日本のIT業界で流行している「開発合宿」の光景である。普段の作業環境を変え、集中することで作業効率が高まり、雑事や電話で思考を中断されることがなくなるという利点がある。

神奈川県鎌倉市のある会社では、今年五月にイタリアのフィレンツェで一ヶ月間「臨時事務所」を借り、社員の三分の二が滞在した。週末は自由観光ができる。社員の想像力を刺激し、充実した楽しい気持ちで仕事をしてもらうことが、最大の目的である。

mixi社では、週に一日「ワンデイフリー」を行う制度があり、この日は業務範囲以外の自由なチャレンジを行うことができる。プログラマーは、自分のやりたいことをやった後の方が、残りの四日間の効率が高まるのだそうだ。

プレゼンで評価されると、会社のサーバを自由に使用できるようになる企業も出現している。ドメイン取得の費用は会社負担であり、勤務時間中にも自由に自分のサイトで作業することができる。「面白いことをやりたいというのが優先。個人の運営するサイトであっても、そのノウハウはきっと会社の業務に役立つはず。」とのことだ。

夏休み中に海へ山へと遊びに行っていた子供たちが、真っ黒に日焼けした顔で学校に戻ってきた。日本全国の学校では新学期が始まり、教室にはまた元気な歓声と笑い声が満ち溢れている。まだ残暑の季節だが、暦の上ではすでに秋に入っている。美しい月を眺める「中秋」、先祖の墓参りをする「お彼岸」など、この島国特有の秋の行事が、人々の心をしだいに収穫の季節へと導いていく。

九月一日は防災の日である。この日、多くの学校や企業では集団避難訓練などの防災訓練が行われる。新学期と防災訓練――九月はこれらのわくわくする雰囲気から始まるのだ。アルバイトや合宿で忙しかった大学生たちも、夢から覚めたように、緊張の面持ちで講義に臨む。

夏から秋へと季節が転換する九月は、日本列島全体が台風に見舞われる時期でもある。人々にとっては、一年の中で最も天気予報に注意を向ける季節となる。運がよければ、東の空に、いつの間にかまん丸になった大きな満月を迎えることができるかもしれない。「中秋の名月」である。

九月も半ばを過ぎれば、熱気がしだいに和らいでいくのが肌に感じられるだろう。二十三日の「秋分の日」を境にして、夜が次第に長くなり、秋の色が深まりを見せる。「秋分の日」を中心とする一週間は、ちょうど先祖の墓参りをする「お彼岸」に当たる。日本全国の大小の寺を、供物としておはぎを持った参拝者が次々と訪れる。