メガネ男子が大人気

「最近、メガネをかけた男子が注目されてるね。」「顔は普通でも、メガネがあれば男前3割増しになるよね。」

メガネをかけた男性をテーマにした「メガネ男子」（アスペクト）という本がベストセラーになり、再版を8回重ね、すでに4万部も売れている。会員が500万人を突破したソーシャル・ネットワーキング・サービスのmixiでも、「メガネ男子愛好会」の参加メンバーは1万人を越えた。音楽グループ、テレビドラマ、マンガなどでも、メガネをかけた男性は重要な役柄になりつつある。以前は「まじめ」「おもしろみがない」という印象だったメガネ男子が、今では逆に女性たちの人気の的になっているのだ。

渋谷のある週末に開かれた「メガネ男子カフェ」は、たいへんな盛況だった。メガネの男性たちが調理した料理やデザート、そしてメガネの男性たちの優しいサービスに、参加した百名近くの女性たちは陶然とさせられた。かつて「背が高くて眉の濃い男」が好まれたのと同じように、いつの間にか「メガネをかけている」ということが、女性が男性を選ぶ「かっこよさ」の基準になってしまったのである。

どうして急に「メガネ男子」ブームが起こったのだろうか？精神科医の香山リカさんは、「メガネをかけた男性は知的な感じがして、メガネを外すとハンサムなのかも、と女性が一方的にファンタジーを持ちやすいのかもしれませんね。」と分析している。

動画投稿サイト

「テレビドラマもYouTubeで見られます！」アメリカ発の動画共有・閲覧サイト――YouTubeは、あっという間に世界規模に広がり、テレビ界や映画界が無視できない存在になってしまった。

YouTubeには著作権や料金方式などの問題が残されているが、その世界中を騒がせている人気の高さは見逃すことができない。日本でも最近、たくさんの動画投稿サイトが続々と登場している。ここでいくつかをご紹介しよう。

今年の5月、フジテレビが開始した「Watch me!TV」。以前は、動画素材を無断コピペされる立場のテレビ局が、突如Web2.0方式を取り入れて新しい一歩を踏み出した。テレビ局の後ろ盾があるのだから、必ずや多くの傑出した映像作品や編集者が誕生し、成長する場になるに違いない。

今、空港が楽しい

【成田空港】第1ターミナル中央5階に、「空夢（くうむ）」という土産物店があり、日本語の入ったシャツや寿司のデザインの玩具など、外国人向けの日本みやげが揃っている。

【羽田空港】第1ビル2階ピア3店内に「Wing Oxy Bar」という酸素バーがあり、忙しいビジネスマンに疲れを癒してもらうために高濃度の酸素を提供している。

【関西空港】展望ホール「スカイビュー」の3階レストランでは本物の機内食が食べられ、誰でも豪華なファーストクラスの機内食を楽しむことができる。

【中部国際空港】くつろぎ処「宮の湯」は、飛行機の発着を思う存分楽しめる展望大浴場で、映画スクリーンのような迫力ある光景は一見の価値がある。

【新千歳空港】3階の「北海道ラーメン道場」は、札幌の味噌ラーメン、函館の塩ラーメン、旭川の醤油ラーメンの3大ラーメンが集まっており、本場の味が楽しめる。

【那覇空港】日本の国内線では珍しく「ディーエフエス」免税店があり、国内旅行であっても、他では手に入らないすばらしい商品を免税で買うことができる。

【伊丹空港】北ターミナルビル4階の「NEXT PAGE」は、油絵、生け花、中国語、書道などを学べるエアポート・カルチャースクールである。出発前の空き時間を利用して教養を高めようという人が集まってくる。

人間観察放浪記

人は何もしないではいられない。暇になると落ち着かなくなり、何か面白いことを求めてうろうろするものだ。矢田等という「暇人」が、食事の後はすることもないので、毎日映画館に行ったり馬券を買ったりする他は、街に出てひたすら世間を眺め、眺め続けたあげく「面白いこと」を見つけ出し、「東京採集バカ――人間観察放浪記」という本にまとめたところ、たいへんな反響を呼んでしまった。自称「採集バカ」が集めた「笑える東京人」は、その観察のあまりの細かさに、読む者を驚かせる。例えば……

ホームでタバコを吸う時間――何とたった27秒で吸う男がいる。
電話ボックスでどのぐらい長電話できるか――19分33秒の長電話をしたおしゃべり男。
美容院の店員は自分も髪を染めるか――18.7%と意外に少ない。
大学生の眼鏡率：東京大学は男性42%、女性20%で、思ったとおりの第一位。
渋谷の繁華街に落ちている500円玉は何分で拾われるか――誰も拾わなかった。
子供を抱っこする人とおんぶする人はどちらが多いか――東京では8：2の比率。
国会図書館で居眠りする人――熟睡者は21人、椅子から落ちても起きない人がいた。

「東京採集バカ――人間観察放浪記」矢田等著、出版社：トラベルジャーナル、189ページ、1260円（内税）

江戸風ハローキティ

7月25日から31日まで、東京日本橋の三越百貨店本店で、「さんりおin江戸」という楽しいイベントが行われた。おなじみのハローキティが様々な姿で登場し、老若男女のファンたちを楽しませた。

【超高価なハローキティ 】日本唯一の三菱自動車「PrincessKitty i（アイ）」は、内も外も可愛いハローキティのデザインである。これは、抽選によって販売された（210万円）。
「ハローキティ・フェンダーギター特別モデル」は、世界中でトップギタリストのギター製作を手掛ける米フェンダーのトッド・クラウス氏が作ったもので、ボディトップにハローキティの可愛い顔がついている（252万円）。

【超可愛いハローキティ 】ハローキティのネイルアート（by VIENS VIENS）は大人用と子供用があり、大人用は1本1575円、子供用は1本840円である。
ハローキティの絵がついた木箱を開けると、中には1000枚のカラーコインがぎっしり。これは、南太平洋の島国ツバル発行の金メッキ付き1オンス銀貨である（105万円）。

【ハローキティを身につけて】キティ豊天座のハローキティオリジナルTシャツ（3465円）、可愛い花柄のハローキティ手ぬぐい（1680円）など、記念品としてぴったりである。

盛夏の八月、照りつける灼熱の太陽と、疲れやいらいらをもたらす高い湿度が、日本列島の不快指数を一気に上昇させる。

大都市であっても、あちこちで蝉の声が聞かれる。ハンカチで汗をぬぐったり、扇子で扇いだりしながら街を行く人々の表情には、疲れとやりきれなさがにじみ出ている。この暑い夏の日々を過ごすための古くからの伝統は現代の日本にも生きていて、この昔から伝わる妙案で人々の五感に「清涼感」を与える生活の知恵は、初めて日本に来た外国人たちを驚かせる。

窓辺に掛けられた風鈴が風に吹かれて立てる涼やかな音、氷塊と一緒に供される冷たい料理、街で大規模な「打ち水大作戦」を行って温度を下げる試みなど、どれもこの特別な季節につかの間の涼しさをもたらしてくれる。

盛夏の八月、暑さを追い払ってにぎやかに楽しむために、人々は誘い合って外出し、全国あちこちで行われる夏の祭典――子供から老人まで誰もが楽しめる花火大会に繰り出していく。海辺や河岸に集まった人々はみなゆかた姿で、落日が西に傾くと、まるでそれと入れ替わるかのように夜空に巨大な花火が上がり、地上の歓声と空の花火音が呼応する。そしてその後には、花火の余韻に包まれながら、行く夏を惜しむ思いが残る。

一方サラリーマンが一番楽しみにしているのは、毎年恒例のお盆休みだ。空港と駅の帰省ピークが、一週間にわたって続く休暇の序幕となる。もともとは先祖の墓参りに帰郷するのが目的のお盆休みだが、現在の日本では、この休みを利用して海外旅行を楽しむ家庭も少なくない。