2006年3月15日第10号(通巻第26号) 毎週水曜日発行 中文簡体 中文繁体
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ファッション・イベント

現代アートの展覧会αMプロジェクト

美術大学の雄、武蔵野美術大学(東京都小平市小川町1-736)の主催するαMプロジェクトは、才能ある美術作家に発表の場を提供する個展です。プロジェクト4年目となる今年のテーマは「未来のニュアンス スペースダイアローグ」。同大学芸術文化学科教授の岡部あおみ氏がキュレーターをつとめ、本年度はすでに6つの個展を成功させています。本年度7回目のプロジェクトは 田中偉一郎氏と増岡巽氏の共同展「夢のマイホーム」。

そのアーティストの顔ぶれがとてもシュール!!東京藝術大学大学院修了後、広告メディアの先端を走った男と、ホームレス生活者の競演!?

『類稀なリアリスト、革命も愛も語らないかわりに、だれにでもできる「つくることの喜び」を惜しみなく与える田中偉一郎。かたや、大阪で路上生活を楽しむ60代の増岡巽。建築業の仕事をしてきた増岡巽は、今年3年目に突入したホームレス生活者。生活者としての身の丈を大事にする楽しいギャラリー・ワークショップ・ショウです。』(αMプロジェクトのウェブページより抜粋)

会場はart space kimura ASK? (東京都中央区京橋3-6-5木邑ビル2F(南天子画廊の上階)入場無料です。会場はあまり広くないかわりに、アーティストやキュレータとじかに触れ合えること間違いなし。アーティスト・トークも行っています。 (西岡珠実執筆)
(C) Musashino Art University.2006
αMプロジェクト http://www.musabi.ac.jp/ampj/2005/07tanamasu/index.htm
 
家電製品・IT情報

音声ブログの登場

「音声ブログ」と呼ばれる「いつでもどこでも放送が聞ける」システム、「Podcasting」が今日本で大流行している。専用の受信ソフト「iTunes」を使い、RSS2.0リーダでラジオ番組の音声ファイルを自分のパソコンにダウンロードし、それをiPodなどの携帯機器に転送すれば、出勤や通学、あるいはショッピングやドライブなどのときに、いつでもどこでも自由に繰り返し楽しむことができる。

吉本興業では、若いお笑い芸人たちのコントをMP3形式の各10分ほどの番組にしたものを15種以上用意し、それを毎日更新している。これは「RadioZZZ」という無料番組サイトで提供され、若者たちの人気を集めている。

また、「TBS RADIO 954KHz」に登録した人は、すでに20万人を突破している。

インターネットサービスのNiftyで企業宣伝のためのPodcastingネットを開設したところ、日本コカコーラが真っ先に名乗りをあげ、音声による飲み物の広告をユーザの耳と心に届けている。

4月11日には、「中国語熱烈放送局」という新番組が公開される。中国語を熱心に勉強している日本中の老若男女に向けて、対話音声の形式で中国語学習のための商品やサービスを紹介し、オンラインショッピングへと誘う。

音声鑑賞の新しい方式を開発した「Podcasting」は、単純な娯楽からビジネス化の方向へと変化しつつある。
中国語熱烈放送局(Chinese Hot Station) http://www.chugokugo.com(準備中)
 
車・ドライブ・F1

日産モータースポーツの新イベント

去年のSuper GTで団体三連覇を果たした日産モータースポーツチームが、3月11日〜12日、横浜の赤レンガ倉庫と新港埠頭特設会場で「NISSAN MOTORSPORTS EXHIBITION 2006」を開催した。

先月9日、日産自動車と日産モータースポーツ(NISMO)は、今年のレース活動の目標について、Fairlady ZのSuper GT(GT500)参戦をメインとすることを発表した。連続三年団体優勝しているものの、去年のドライバーズタイトルはトヨタ自動車の立川佑路と高木虎之助チームに奪われているので、今年は四連覇を成し遂げる目標のほか、ドライバーズタイトルを奪回することも注目の焦点となっている。

「NISSAN MOTORSPORTS EXHIBITION 2006」にはデモ走行エリアが設けられ、F1の盛況を実感することができる。また、今回のイベントのために特別に開設されたネットでは、アンケートに答えた4万名に日産モータースポーツのオリジナルDVDがプレゼントされる。F1ファンはこのチャンスを逃さずに、早速アクセスしてほしい。
(C)NISSAN MOTOR CO., LTD. 2006

日産モータースポーツオリジナル DVD プレゼント
 
http://www.nissan.co.jp/EVENT/MOTORSPORTS/2006/11/

 
イベント掲示板
日本のナンバーワ

● 100 万人あたりの映画館数は、長崎県が 25.4 館で日本一である。

●福井県は、一戸当たり平均貯蓄高が 956 万円で、日本一豊かである。

●独身者が最も多いのは東京で、東京都の全人口の約 40 %である。

●長寿の県は沖縄県である。人口 10 万人当たりの百歳以上人口は 27.82 人で、連続 15 年日本一である。

●結婚が最も早いのは香川県で、平均結婚年齢は男性が 27.6 歳、女性が 25.9 歳である。

●高知県のスーパー数は、 10 万人が占める比率で計算すると日本一である。

●最も飲食店が多いのは山梨県で、観光客相手の店だけではなく、県民にも外食が多いという傾向がある。

●ビリヤード場の数が最も多いのは鹿児島県で、 5000 人当たり 1 軒のビリヤード場がある。

●都市の公園面積が最大なのは北海道で、全国の一人当たり公園指数を 100 とすると、北海道は 283.5 である。

●朝日が最も早く出るのは千葉県で 6 時 46 分、最も遅いのは福岡県で 7 時 32 分である。

●睡眠時間が最も長いのは山形県で、一日の平均睡眠時間は 8 時間 8 分である。

●美容用品に最もたくさんのお金を使うのは石川県で、一人毎年平均 42,000 円である。

 

華人の見た日本

日本の田舎を歩く (中国)無名氏

東京はたくさんの人が溢れ、列車は猛スピードで走り、物価は高く、非常ににぎやかなところである。だが、中国のにぎやかな都会からやって来た人々は、むしろ日本の田舎へ行って農村の独特な魅力を味わい、爽やかな平原でのんびりしたいと思うのではないだろうか?

九州に行けばそんな機会を持つことができる。九州は日本の南西部にあり、最大の都市である福岡でも人口は100万人あまりである。静かな通りを歩いていると、都会の喧騒を逃れたことをはっきり感じられる。

九州の高速道路を走っていて目にするものは、高層ビルではなくて一面の田畑や平原、そしてその中に点在する農家である。稲が穂をつける季節には、風になびく緑の波が山辺まで続き、道端に植えられた花々が平原を美しく彩る。日本の農民の生活は都会人に劣るところはなく、十分豊かに暮らしている。日本の野菜は高いので、野菜を売るだけで農民は大いに稼ぐことができるのだ。農業生産物の価格を調整することによって、都市と農村の生活は基本的に差がなくなっている。水田のそばに見られるのは立派な日本家屋で、それぞれの家には車庫があり、1台あるいは2台の車が入っている。農民たちは、農閑期になるとグループでお金のかかる観光地に遊びに行ったり、男も女も、都会の人がもったいなくて着ようとしない和服を着て、歩いていたりする。

田舎だからと馬鹿にしてはいけない。各小都市には四つ星や五つ星のホテルがたくさんあり、われわれが泊まった 嬉野町 の和多屋別荘は、近くには水田が広がっているが、ホテルの中には温泉が流れ、空調の利いた室内温泉につかっても、松の木に遮られた露天風呂につかっても、詩情溢れる環境の中で一日の疲労がいやされ、帰りたくなくなる。農家に泊まるのも選択肢の一つである。旅行客は女性たちから茶道を習ったり日本の家庭について理解したりできるし、日本人は客好きで礼儀正しく、家の中も清潔で住みやすい。

400年ほどの歴史を持つ 島原市 は、かつて武士の家族がたくさん住んでいた街であり、そそり立つ石垣や流れる水の音が昔日の威風を伝えている。また、街をめぐって流れる泉水にはたくさんの錦鯉が泳ぎ、水の街の面影を見せている。日本的な姿をとどめた古い建築や随所に見られる水路や泉水が、この古い街の独特の雰囲気を構成している。

「金羊網」 より(本編集部で一部削除した)
日本人の見た華人

レディーファースト ( 日本 ) まつ

大連生活にも少しづつ慣れてきた私ですが、やはり、日本と中国とでは習慣の違いで驚くことが度々あります。最近驚いたことでは、会社で会議などをする際、コーヒーやお茶を出したりしますよね。うちの会社でもよく、上司を交えて打ち合わせをする際、スタッフがコーヒーなどを出してくれるのですが、違うんです。私が日本の会社でお茶を出す時は、必ず上司からが基本でした。しかも、上の方から順番に。それが常識というか当たり前になっていました。

そういう訳で、日本にいるときは、上司を交えて打ち合わせをする際は、決まって私に出されるコーヒーは一番最後が当然の流れでした。しかし、ここで日本と中国の習慣の違いが出るんですよね。こちらの場合、いつも何故か上司を差し置いて私が一番にコーヒーを出されていたんです。

あーそっか。中国にはこういった「しきたり」って無いんだな。じゃあ、教えてあげよう!と思い、いつもコーヒーを入れてくれる紅ちゃんに、「コーヒーを出す時は、まず上司から先に出すんだよ。」すると紅ちゃん、「はい。解りました。でも、こっちでは女性から先に出すんだよ。」えーーーーーー!!!そうだったの!?知らなかった…。

それにしても、ずっと日本の習慣というか「しきたり」に慣れ親しんでる私には、それ、すっっごく、違和感あるんですけど!!!上司より先にコーヒー出されるなんて、申し訳ない気が…。慣れません。という訳で、

「じゃあ、日本人がお客様でいらした時は、私を最後にしてね。」と、円満(!?)に解決することにしました。でもなんで女性から先なの!?聞いてみると、なんでも「それは、中国は昔から女士優先(レディーファースト)の習慣があるから。」ですって。なるほどね。

そういえば、中国人男性は彼女に凄く優しいって聞いたことがあります。日本でいう、亭主関白って少ないのかも。そういう感覚は、同じアジア人でも中国の人は欧米人に近いかもしれません。  

「China Doorスタッフブログ」 より (本編集部で一部削除した)
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大海からの贈り物

洋々たる海に囲まれた日本は、海岸線の全長が約3300キロにも及び、黒潮、対馬海流、千島海流などに乗って、古くからいろいろな漂着物が絶え間なく流れ着いている。

1898年、伊良湖の海で椰子の実を拾った柳田国男がふと何ともいえない感動を覚え、そのことから、「名も知らぬ遠き島より、流れ寄る椰子の実一つ」と歌い、日本情緒に溢れる「椰子の実」の歌が生まれたと言われている。

あっという間に全世界にニュースが伝わる情報化時代になっても、悠々と水が行きかう海上の道は柳田の時代と少しも変わらない。海からやってくる「漂着物」には、実にさまざまな情報がこめられているのだ。環境問題、民俗学、自然科学、文字の創造、芸術などの視点からそれらを見るために、2001年11月、日本に「漂着物学会(Japan Driftological Society)」が誕生した。

巨大な流木、神仏像、手紙が入ったガラス瓶、ライター、玩具などが丁寧に収集され、展示されており、それらについての研究論文も次々に発表されている。

漂着物はわれわれにたくさんのことを教えてくれる。興味のある方は、是非「漂着物学会」のサイトを訪れてみてほしい。きっと思いがけない発見があるはずだ。 (河上晃一郎提供)
(C)2006 漂着物学会
漂着物学会公式サイト http://www.drift-japan.net
 
ゲーム・キャラクター

花火で栽培するキノコ

花火と言えば、新潟の長岡が有名である。長岡は、明治24年に日本で初めて「三尺玉」花火を打ち上げた伝統ある花火の街なのである。今その長岡で、斬新な土産物が人気を呼んでいる。それは、花火玉でキノコを栽培する「きのこ花火玉」である。

「きのこ花火玉」は、本物の打ち上げ花火で使われるクラフト紙製の直径11cmの花火玉の中に、菌類の栽培用の培地を詰め、健康によいキノコであるタモギタケの菌が植えてある。

じょうろを使って一日2、3回水を与えると、数日でキノコが生長を始める。大体10cmぐらいになったら、収穫して食べられる。このキノコはてんぷらにしてもいいし、バターで炒めてもなかなかおいしいそうだ。収穫した後もさらに生長を続けるので、うまくいけば5回ぐらい収穫できる。

花火玉には「きのこ花火玉四号、越後の大花火」という紙が貼ってあり、蓋の上の取っ手が花火の導火線になっている。乾燥防止用のビニール袋もついてくる。倒れるのを防ぐために、通常は茶碗の上に載せて栽培する。黄色いキノコがどこから生えてくるか観察するのもなかなか楽しい。

JR長岡駅付近は新潟県の観光ポイントであり、高速道路のドライブインもある。このユニークなお土産は、一つ1500円である。
きのこ花火玉公式サイト http://www.technomycology.co.jp/
 
編集後記

トリノオリンピックの聖火は、天地を揺るがすような歌声と歓声のうちにゆっくりと消えていった……。

二つの感動的瞬間が記憶のスクリーンにはっきりと残り、それは永遠に消えることがないだろう……。

一つは、日本中が沸き立った、荒川静香がフィギュアスケート女子シングルで金メダルを取ったときの笑顔である。イタリアの巨匠プッチーニの「トゥーランドット」の美しい旋律にのせて次々に変化する、濃淡のブルーのコスチュームである。

そしてもう一つは、中国の、そして世界中の人々の涙が止まらなかった場面。中国の張丹が怪我をしたにも関わらず、驚くべき勇気で張昊と共にリンクに戻って演技を続け、フィギュアスケートのペアで銀メダルを獲得した姿である。会場全体に響き渡った熱烈な拍手は、「龍の末裔」である中国人が国境を越え、すばらしいレベルに到達した瞬間であった。

フィギュアスケートの審判員は、減点方式で優勝者を決定するそうだ。つまり、人々を感服させるフィギュアの英雄たちは、失敗を探し出すことを専門にした審判員たちによって評価されているわけである。そこに言葉では表せない苦闘があることは言うにおよばず、その「マイナス」の要素だけでも微妙な心理的反発があることだろう。ふと、日常生活で出会う、他人の努力に対してあら捜しをする人々のことを連想した。

だが、純粋な精神と強靭な気力は、往々にしてすべての困難を打ち破る力を備えているものだ。回転もジャンプもほとんどが完璧で、華麗な演技を見せた荒川静香も、サルコーで着地に失敗して怪我をした張丹も、そのトリノオリンピックでの快挙はどんな言葉を用いてもけなしたり貶められたりできない価値を持っている。

二つの感動的な瞬間が、無言の証人である。それは、彼女たちが至高の女神であり、オリンピックの歴史にその名が永遠に刻まれる真の英雄であることを証明している。