2006年3月1日第8号(通巻第24号) 毎週水曜日発行 中文簡体 中文繁体
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家電製品・IT情報

新型スピーカ大集合

ハンドバッグ型スピーカ
スピーカとアンプが一体化したハンドバッグである。透明の樹脂部分はipodを収納することができ、画面確認とボタン操作を行える。単三電池四本で、20時間使用可能。サイズ:220(W)×340(H)×130(D)mm。重さ約800g。価格は12000円。

積み木型スピーカ
USB電源供給の小型の積み木のようなスピーカはノートパソコンに最適。中心は直径30mmの光り輝く拡声器で、底部にはブルーLEDがあってデスクの上に神秘的な光を放つ。サイズ:51(W)×51.7(D)×51(H)mm、重さ約80g。価格は4410円。

トライポッドレッグのスピーカ
二本の「レッグ」に左右のスピーカが内蔵され、もう一つの「レッグ」には電池が入る。たためばポケットにも入り、AM放送なども聞けて、音質がたいへんよい。サイズ:32.2(W)×32.2(D)×142.5(H)mm、重さ約60g。価格は3600円。

眼鏡ケース型スピーカ
概観は眼鏡ケースだが、開けてみるとスピーカである。しかしあなどるなかれ、ワイドステレオエフェクトスイッチを搭載しており、音声は鮮明である。蓋を閉じれば、電源もオフになる。サイズ:152(W)×69(D)×40(H)mm、重さ約258g。価格は7500円。

 
先端技術・出版・雑学

モテない男の必読書

タイトルに幾分誇大広告のにおいを感じつつ、半信半疑で「今すぐモテ男に変わります」を手にとってちょっと読んでみたら、あまり面白いので止まらなくなってしまった。(自分が「モテ男」ではないから、こんなに夢中になるのだろうか?)

この本は、ある大企業で働くモデル出身のOL「Hana」のブログから生まれた。「恋愛・合コン日記」というこのブログは、毎日1700人がアクセスするほどの人気だったので、ついに本になってしまったのだ。

本の内容は、著者の実体験に基づいた「モテない男」に対するアドバイスである。初めての出会いから、デート、会話、E メールのやり取りなど、「えっ、こんなところまで自己点検しなきゃならないの?」とびっくりさせられるポイントが満載である。

「モテない男」については、50の要素が挙げられている。例えば、めんどくさがりや、おとなしい、無趣味、恋愛する勇気がない、いつも疲れている、などなどである。(これって、自分のことじゃないだろうか?)一方、「モテる男」にも50の要素がある。うそが上手、さっと支払いをする、仕事ができる、スマートで寛容、などなどである。(そんなすごいやつが、一体どこにいるっていうんだ?)

たぶん、こんなふうに思ってしまう自分こそ、「モテない」男そのものなのだろう。たとえ実際には役には立たなかったとしても、このベストセラーを読むとなかなか面白い発見があるのではないだろうか。

「今すぐモテ男に変わります」Hana著、総合法令出版社、1260円。(本文は雑誌「R25」の文章をリライトしたものである)
明日からモテる男になるノウハウ500連発 http://blog.livedoor.jp/ikebukuro/
 
ゲーム・キャラクター

キューブの中の小さな人々 

ベッドサイドや机の上など、どこでも置きたいところに置いて楽しめる新感覚の液晶装飾玩具「CUBE WORLD」が3月下旬、日本で発売される。ちょっと見は、以前流行した電子ペットを真似したみたいだが、実はなかなか新鮮な感覚を与えてくれる手のひらサイズの玩具なのである。

一辺4.5cmの小さな空間に、小さな小さな液晶の「人々」が入っていて、彼らはキューブの中で自由に遊んだり、ダンスやヨガをしたり、あるいはさまざまな滑稽な動作をしてみせる。キューブにはセンサーが内蔵されていて、キューブを倒すと中の「彼」も「転倒」して「怒った」ような態度をとる。

また、キューブをいくつかつなげると(最大で16個つなげられる)、「彼ら」はキューブの中を行ったり来たり移動して、一緒に遊んだりおしゃべりをしたりする。動作の組み合わせは、最大100パターン以上ある。

「彼ら」には4つの個性 (Slim、Dodger、Scoop、Whip) があり、「棒、ボール、ロープ、犬」で遊ぶ。国外で流行した「CUBE WORLD」の場合、色は赤、黄などカラフルだったが、今回日本のバンダイが販売するものは白、黒、グレーである。

(C)BANDAI CO., LTD. 2006

CUBE WORLD http://www.asovision.com/cubeworld/index.html

 
イベント掲示板
日本のナンバーワ

世界最長の写真

1999年12月、 2000年を迎えるのを記念して、 愛知県半田市 の乙川小学校の生徒たちと父母、教師、総勢850人が校庭に集まり、新しい世界記録を作ろうとしていた。彼らの前には三脚が置かれ、その上には特殊な形のカメラが設置された。

校長の号令で全員が三列に並び、校庭をぐるりと取り囲んだ。その後合図の声が上がり、中心に置かれたカメラがぐるりと一回り回転した。やがて「OK!」と一声。撮影は大成功だった。

数日後、学校の大型体育館の舞台から入り口のところまでまっすぐに敷かれた写真の両側に全校生徒が集まり、喜びの歓声を上げながら自分や両親や先生の姿を探していた。

愛知県高浜市 在住の国際パノラミック写真協会会員、山本新一氏は、この360度パノラマ式回転カメラを自分で考案し制作した。今回の企画のために、彼はなんと10台のカメラを設計、改造した。この写真のフィルムは長さ30.5メートルで、カラープリント印画紙は50メートルに及んだ。撮影終了後、山本氏は家の暗室で長さ50.2メートル、幅33.5センチメートルのプリント印画紙を使って18時間かけてプリントし、ついにアメリカ人の持つ7.12メートルの世界記録を破った。

山本氏の次の目標は、名古屋ドームで観客席全体を撮影することであり、それは150メートルの大型写真になる予定である。
華人の見た日本

日本の流行ファッション(香港) Jennifer Purvis

東京の中心では、街の若者のファッションは外国人とは明らかに異なっており、しかも変化に富んでいてそれぞれが独特のスタイルを持っている。彼らが装う目的はニューヨークやロンドンと同じで他人に対して素敵に見せたいということなのだが、違っているのは東京人が自分のスタイルを重んじて、他人と同じにしようとはしないということである。だから、若者は頻繁にファッションスタイルを変えることこそおしゃれだと思っている。外国の流行もこだわりなく取り入れ、ファッションの背後にある思想については気にしない。

ユニクロが順調な発展を続けている主な原因は、他の企業とは異なる戦略をとって、材質とスタイルの限られた選択肢を提供することで、消費者の心に明確なブランドイメージを打ち立てたところにある。ユニクロの販売する衣服は、品質がよく、スタイルが若々しく、流行に左右されない。

日本のファッション小売市場では、28歳の女性の消費力が最も高い。この年齢の女性たちは、5年前には元気で可愛い少女のファッションを好んだが、今は成熟した、きちんとしたスタイルを好み、個性をたいへん重んじる。さらに5年経てば彼女たちは33歳になり、そのころには移り変わりの激しい流行に対する情熱はかなり減少していることだろう。

東京人は、毎日違うスタイルのアクセサリーを身につけることを好む。そこで彼らは自分でアクセサリーを作ったり、ブレスレットやペンダントやベルトを取り替えたりして、異なった効果を出そうとする。昼間はシンプルなものを身につけ、夜になると華やかなものに取り替える。ファッションの付属装飾品は、日本の少女たちにとって欠かせない大切なものだ。中でも、デザインが変わった前衛的なスタイルは、人気が衰えない。

この市場では、流行の予測は重要ではない。ファッションの流行というものをあまり気にかけていない人が多いのだ。実際、日本社会にはもっと直視しなければいけない深刻な問題がたくさんあるのだから。

「香港貿易発展局」 サイトより(本編集部で一部削除した)
日本人の見た華人

中国乗車物語 (日本) 無名氏

列車に40時間揺られて、ようやく雲南に着きました。実は日曜日に出発する予定で、出発したのですが‥‥金華の駅は春節の帰省客でごった返しています。おそらく数千人はいるでしょうか。この金華の駅は始発ではないので、上海行きや昆明行きなどの切符を売ってくれません。1週間後の切符さえ「売り切れ」ですと言われてしまいます。なぜ売らないのか?中国の人でさえその理由はわからないようです。

だからこの駅から電車に乗る場合は、人脈がないと乗れない駅なのです。切符は駅に潜入して、電車に乗車してから買うという、うそのような本当の話です。ここから電車に乗るときには、よく食堂車の知人に頼んで駅に潜入します。今回もその方法で物資用の進入通路から潜入する予定でしたが、春節ということもあって、駅は大勢の人でごった返し警備員も増員されていました。いつもの知人が現れましたが、今回は駅に入れないと言っています。2時間も重い荷物を持って、右往左往しましたが結局は駅に入ることができませんでした。

翌日は背水の陣で再挑戦です。今度は駅長という最強の人脈と連絡を取ることに成功しました。電車が着く前、二人の警備員が私たちの前にやってきて、私たちの重い荷物をすべて列車内まで運んでくれました。

静かな服務員専用車両に案内してくれたおかげで、40時間の列車の旅は快適なものとなりました。

「ノベルティ 中国 」 サイトより(本編集部で一部削除した)
読者からのお便り

→日本の音楽、漫画、アニメなどの流行情報に興味があります。幸運にも貴メルマガを見つけ、読んでみてたちまち気に入りました。今後は読者が互いにコミュニケートできるコーナーをたくさん設けてほしいです。貴メルマガを通じて、違うところに住んでいる人たちと交流したいです。【北京 袁静

→流行通訊を読み続けて三年になります。毎回待ちきれない気持ちで、届くと一気に読みます。このメルマガを読んでいて、私も家族も流行の最前線にいるという楽しさを感じます。【石家荘 戴平

→貴メルマガの紹介するオリジナリティのある商品や芸術情報、社会に対する観点などは、日本語と美術デザインを学んでいる私にとって、得るものがたくさんあります。私が嬉しいのは、貴メルマガが他のものと違って発行が不定期ではないことです。今後も発行し続けてください。【台湾  MIA*基

→「Visit Japan(ようこそ!ジャパン)」キャンペーンについて、もっと情報を知りたいです。関連するサイトを紹介してもらえませんか?【オーストラリア  Sue HE
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ALAYA
世相・若者の生き方

メイドの環境保護活動

2月16日で、「京都議定書」発効一周年である。これを記念して秋葉原のヨドバシAkiba前に、メイドのコスチュームを身につけた46人の女の子が集まり、「My メイドバッグ」プロジェクトがにぎやかに行なわれた。

地球温暖化防止国民運動である「チーム・マイナス6%」では、六つの二酸化炭素削減案を提案しているが、そのうちの一つが「買い物とゴミで減らそう(過剰包装を断ろう)」というものである。2月11 日から16日までのバレンタインデー前後の期間に、ヨドバシAkibaでは無料で配る「My メイドバッグ」を3000個用意した。レジ袋を断るとレシートにスタンプが押され、このバッグをもらうことができる。また、それを持ってメイドカフェに行くと、メイドがバッグにサインやお絵かきをしてくれる。

去年の夏、「チーム・マイナス6%」では「うち水っ娘大集合」というイベントを行なったが(本メルマガでも紹介)、今回は20店舗の「メイドカフェ」がイベントに積極的に賛助している。各カフェから集まった46名のメイドは、「地球のために、過剰包装は断ってください!」という巨大な横断幕を掲げ、笑顔で「ご主人様」たちの覚醒と行動を促した。

「電気の街」秋葉原は、今や「環境の街」に変貌しようとしている。
チーム・マイナス6%公式サイト http://www.team-6.jp
 
日本語の言葉雑学

「一二三四五六七」と書いて何と読む?

思わず「いち・に・さん」と数えてしまいそうですが、これで「恥知らず」と読むんです。どうしてそんな読み方をするかというと、「孝・悌・忠・信・礼・儀・廉・恥」という八つの徳の内、八番目が抜けているため、恥を知らないからそう読ませているのだそうです。

中国では恥知らずな人を「忘八(フンパ)」と呼んで嫌うのだそうですが、日本にも昔「忘八者(ぼうはちもの)」と呼ばれる人がいました。江戸時代、遊郭の主人や用心棒、また遊女を買う人のことを、八つの徳をすべて忘れた無法者とか、人にして人に非ざる者という意味でそう称したそうです。

「一富士、二鷹、三なすび」なぜ3番目はなす?

初夢に見ると縁起がいいとされる「一富士、二鷹、三なすび」ですが、富士は日本で一番高い山、鷹は一番強い鳥と考えると、なぜ3番目は茄子なのでしょうか?

江戸時代、なすは温室栽培されるようになり、正月の初物として将軍に献上されていました。そのためなすは1個1両もして、庶民にはなかなか手を出すことのできない高級品だったため、縁起物と考えられたと言われています。もう一つは、なすを「成す」にかけたという説もあります。

また、「一富士、二鷹、三なすび」には続きがあるのをご存じですか?「四扇、五煙草、六座頭」と続きます。

(C) 2006 Local Value Net iki-iki

「イキイキ」 http://www.iki-iki.net/
 
編集後記

「東京はおかしいわよ!」横浜から東京に引っ越してきた友人が憤慨して言った。彼女が古くなった革靴を「可燃ごみ」として捨てたところ、アパートの管理人にひどくしかられたというのだ。「横浜では不燃ごみと可燃ごみを分けないのよ。それに、革靴は燃えるじゃない?」

これは、二年前のできごとだ。だが現在は、横浜も含めて日本全国の大多数の地域で、ごみ捨てについてはかなり神経質にならざるを得ない。ごみを「可燃、不燃、資源」の三つに分けて、決められた日に収集に出さなければならず、種類や曜日を間違えたら警告を受けるのである。

ところがある機関の調査によれば、この三種類のごみを正確に区別できる人は少なく、区別できない人が77.5%もいるのだそうだ。実は「可燃」、「不燃」というのは、燃やしたときに空気を汚染するかどうかを言っているのである。1970年代に、プラスチック製品の増加によって有毒ガスが放出され、深刻な公害問題を引き起こした。そのため、東京都はこのような収集方式を採用して年間5千万トンのごみの処理という頭の痛い問題を解決するしかなかったのだ。

日本に来たばかりのころ、よく使われていたのは真っ黒なごみ袋だった(留学生はこれを「黒いカラス」と呼んでいた。真っ黒な袋は個人のプライバシーを守る役割を果たしたが、きちんとごみの分別をしない人々を甘やかす結果になった。

数年前、東京都は突然、ごみ袋の上に名前を書く方式を実施した。ある女性スターは(名前を書いて)布団を捨てたため、ゴシップ新聞の記者に発見されて「恋の破局」が報道され、芸能界を騒がせた。その後名前を書く方式は、住民の抵抗が強いために、数ヶ月実施しただけでたちまち廃止された。現在日本で使われている透明なごみ袋は、中身を識別できる上に、環境も汚染せず、考え抜いた末の結果と言える。

ドイツから戻ってきた同僚によれば、ヨーロッパ人のごみの分別は日本人より細かいのだそうだ。また、アメリカでは簡易ごみ分別器が開発されたという話も聞いた。ふと、わが故郷ではどこでも見られる、道路脇に置かれた、蝿の乱舞する巨大なごみ箱が頭に浮かんだ。

われわれの住む地球は一つしかない。日常生活の「新陳代謝」をいかに解決するかは、永遠に向き合わざるを得ない問題だ。