2006年1月18日第2号(通巻第18号) 毎週水曜日発行 中文簡体 中文繁体
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ファッション・イベント

伝統の継承と新しさの創造 

ワールドカップサッカーの準備は、ドイツ各地で着々と進められており、そのPR活動も人々の注目の的となっている。 FIFA では、ワールドカップの公式ポスターを作るために世界各国から14名のデザイナーを選出した。この「Official Art Poster 2006 FIFA World Cup Germany」と呼ばれるデザイン活動で、唯一の日本人デザイナーが描いている、金箔の地に重々しい甲冑をつけてサッカーボールを蹴る武士のイメージが、その独特な味わいで評判を呼んでいる。そのデザイナーとは、今年2月に40歳になる東京生まれのアーティスト、天明屋尚(てんみょうや・ひさし)である。

天明屋尚は幼い頃から独学で狩野派、琳派、浮世絵など、日本の伝統絵画から絵画形式を学び取った、現代的なアクリル画を用いてその形式を継承、現代風俗や社会風刺などをデジタル描画で表現し、その繊細さと大胆さで斬新な画風を創り出している。室町時代の「婆娑羅(ばさら)」や江戸時代の「かぶき者」、さらに平成時代の「反権威」が、その作品の精神的本質を構成している。彼は、芸術は破壊であり創造であると言いきり、芸術の「武闘派」の旗を公然と掲げている。鑑賞する者を彼の作品は美しい幻想の世界に引き込んでいく。

天明屋尚の作品は、日本のデザイン芸術賞や岡本太郎記念現代芸術賞を獲得したほか、近年は海外からの注目も集めている。彼の作品は、ロボット、いれずみ、コンピュータゲーム、魑魅魍魎(ちみもうりょう)などを一つに融合して人々の心を動かし、影響を与え、それによって日本の外へ、世界の中へと発展していこうとしている。

(C)HISASHI TENMYOUYA 2006.
天明屋尚公式サイト http://www3.ocn.ne.jp/~tenmyoya/
 
家電製品・IT情報

初のケータイ学生証

神奈川工科大学は、今年四月の新学期から新しく入学する1200名の新入生に対して、学生証として使える携帯電話を発送する。機種は、auの「W32H」と「W325」で、これは日本では初めての試みである。

「Let ' s KAIT Walker」と名づけられたキャンパス情報のホームページも、なかなか斬新なコンテンツを含んでいる。

ケータイ学生証あるいは IC カード学生証は、携帯電話で「Kapli」というプログラムをダウンロードして登録を済ませれば、学生証として使うことができ、この学生証で出席の登録やドアの鍵の解除が行える。そのほか、現在日本で通用している電子マネー「Edy」も、校内用携帯電話で自由にチャージや支払いが行える。また外では、この携帯電話を提示すると学生割引が適用される。

そのほか、キャンパス情報満載のサイト「KAIT Walker」も大幅に更新された。学生はログインすれば、自分が受講する講義の情報や掲示板にアクセスできたり、バスの運行情報を検索したり、 IP カメラで学校のカフェの座席の空き状況などを確認したりできる。また、外部からのサイトへの侵入を防ぐため、パスワード機能「SECUREMATRIX」を導入している。携帯電話のない在校生に対しては、ICカードを発行して対応する。またその他の区域の対応は今年中に完成する。

日本の各大企業はこのシステムを積極的に賛助している。KDDI は携帯電話技術を提供し、王子製紙はICカード学生証の印刷と製作を担当し、内田洋行は自動証明発行システム「PAPYRUSMATE」のEdyの対応などを行なっている。

(C)2006 Kanagawa Institute of Technology.
神奈川工科大学公式サイト http://www.kanagawa-it.ac.jp/~l4001/
 
観光スポット・グルメ

六本木の新名所

東京都心で最もホットな地域である六本木に、巨大な波のようにうねるガラスの外壁が出現する。それは、広さ3万平方メートルの土地に目下建設中の「国立新美術館」である。

国立新美術館は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館に続いて、日本の独立行政法人国立美術館を構成する五番目の美術館であり、来年開館の予定である。

美術作品の収集は行わず、この日本最大の展示空間(一万四千平方メートル)が、多彩な展覧会に有効に提供される。このような斬新な運営方式を採用すると共に、美術情報の収集や教育の普及を行い、国内外から親しまれる美術館になることを目標にしている。

国立新美術館は、緑あふれる「森の中の美術館」であり、美しい外壁の曲線デザインが直射日光を遮断するほか、来館者や貴重な美術品の安全を考慮し、建築全体が免震装置の上に建てられている。また、雨水の再利用や二重壁を利用した地下の自然換気など、環境保護にも力を入れている。

国立新美術館は、372億円もの巨額を投資しており、建設が完成すると、現在建設中の東京ミッドタウンや六本木ヒルズに通じ、東京都心の象徴的な三大ランドマークになるだろう。 (中嶌重富提供)

(C) 独立行政法人 国立美術館
国立新美術館公式サイト http://www.nact.jp/
 
イベント掲示板
日本のナンバーワ

人文字と万国旗

去年の5月1日のメーデーには、大阪万博 35 周年を記念すると同時に二十一世紀最初の万博を記念して、 大阪府吹田市 の青年会議所が主導する団体を中心として、 大阪市 民 9408 人が万博公園の太陽の塔の下で、人文字で世界最多の国旗を作り上げ、ギネスブック記録に挑戦した。 

ゴミ拾いのボランティア活動

一昨年の7月4日、「松山のまちをみんなで美しくする条例」実施1周年を記念すると共に、ギネスブック記録に挑戦するため、 愛媛県松山市 の市民 6万 9339人が市民大清掃事業のボランティアに参加した。午前7時から 9時までの二時間で、124トンのゴミを集めた。

巨大門松を建造

2000年12月29日、島原に近い長崎県内の小さな町、 千々石町の橘神社の大鳥居両側で巨大門松の建造が始まった。これも、ギネスブック記録に挑戦するものである。高さが9.866メートルの門松は、ついに 2001年6月18日にギネスブックの認定を受け、長崎県の初詣の人気スポットとなった。
華人の見た日本

湯船と読書 (中国) melissa

仕事のストレスのない人はいない。その上に天気が悪かったり、季節の変わり目だったりすると、なかなか疲れがとれなくなる。人に会うと、「疲れた、疲れた」とため息をつくのが挨拶代わりになり、疲労回復の方法に関する情報交換が欠かせない。日本のある新聞に、女性たちの議論の結果について書かれたエッセイが載っていた。カラオケは疲れると言う人もあり、睡眠を取っても疲れが取れないという人もあり、最後には異口同音に「お風呂で読書」がいいという結論になった。湯船につかって本を読むだけでなく、物語の舞台や季節感に合わせて湯船に工夫をこらす。例えば秋に日本の推理小説を読むなら、湯船に紅葉を散らして秋の景色を作る。この湯船につかっての読書には、日本の三つの文化現象の浸透が見られる。仮にそれを、入浴文化、暇つぶし読書文化、季節文化と名づけよう。

日本人は、温泉も風呂も好きだ。どんなに疲れていらいらしていても、お湯につかればそれが雲散霧消する。反対に、風呂につからない日があると、何か落ち着かないような気分になる。おおげさに言えば、入浴文化は日本の代表的文化の一つなのである。古くから、温泉場や風呂場は重要な社交場で、集団入浴は日本独特の風景である。江戸時代の作家である式亭三馬が「浮世風呂」を書いた意図は、日本の風呂文化に対する「文化分析」であった。彼は言う。「いったん風呂場に入ったら、孔子も釈迦も、貧乏人も、生まれた時の姿になって、無私無欲になって、欲も悩みも洗い流す。主人も下僕も、同じように裸である。」生まれたての赤ん坊も、葬式の前の遺体も湯で洗うことを思ったとき、赤ら顔の酔客が風呂の湯の中で翻然と悔い改めるがごとく、もともと生死の間は紙一重であったことにはっと気づかされる。ただの風呂場ではあるが、式亭三馬はそれを、彼の人生に対する無常観を証明する場所として用いているのだ。

今日、混浴は少なくなったが、集団入浴の習慣は温泉やホテルでよく見られ、家庭の湯船は日本の「入浴文化」の保存場所となった。つかっている時間が短すぎると寂しいし、長くつかるのは退屈だ。そこで湯船で漫画を読んだり読書をしたりするのが流行り出した。出版社は、人々が一日の最後に文化を消費する時間にビジネスの手を伸ばして、「風呂で読書」の市場を作り上げ、水にぬれても問題のない合成樹脂紙を使った風呂用読み物をデザインした。この商品はなかなか周到である。風呂の中は机の上ほど明るくないので、文庫本のような小さな字では困る。本は薄くて軽くないと、持っていて疲れてしまう。版式は大きくも小さくもないのがよい。字が大きくて版式が小さいと頻繁にページをめくらなければならないし、大きすぎると持ちにくい。風呂の読書を楽しめる人の多くは、読んだり考えたりするのが好きな人であるから、本は新鮮な内容で知識が豊富でなければならず、一回の入浴で内容が完結するものがいい。立命館大学の教授が編纂した風呂用読み物の「唐詩選」は、なかなか工夫が凝らされている。各詩にはよく考えられたわずかな注釈だけが付いており、他の同種の本と異なるのは、原文にピンイン(中国語の発音記号)がつけられていることである。中国語を学ぶ人のために設計されているわけだ。一回の入浴で唐詩が一つ覚えられる。何とすばらしいことではないか。

「留学 BBS 」 サイトより(本編集部で一部削除した)
日本人の見た華人

上海の女性車掌 (日本)鉄人52号

上海の乗り合いバスは路線によっては運転手一人のワンマンカーもあるが、大概は車掌が乗っている。車掌は女性の場合が多く、運転手は男の方が多い。

車掌の席は後方出入り口の近くと決まっていて、どんなに込み合っても客が座ることは許されない。一見切符のモギリと料金徴収だけの単純労働に見えるが、これで中々経験を必要とする仕事なのだと最近分かった。まずバス停に着くと我先に乗り込んでくる客の顔を瞬時に覚えなきゃならない。空いていれば器用に乗客の間をすり抜け、新客の料金を徴収するが、かなり込み合ってきてそれも無理と判断すると、定位置から大声で怒鳴る。

「あんたとアンタ払ってないョ!」

そうするとよくしたモンで、客から客へと手渡しで小銭が運ばれてくる。お釣りがある場合は又この流れの逆で戻って行く。

自動車車線が青になったら、道の中央に人影があろうと徐行する気配などまったく見せず、ビュンビュン飛ばして来る。こちらはまさに前門の虎、後門の狼状態。目の前を行き交う車の風圧も相俟って、髪も逆毛立つ恐怖の数分間である。こんな調子だから路線バスも右折の場合、並み居る自転車軍団を押し退けて、強引に割り込んで曲がらなければならない。この時がもっとも女性車掌の見せ場でもある。

「当心!当心!(危ないぞ!どいて、どいて!)」

バスの横っ腹を素手でドンドンと叩き、声を限りに叫ぶ。時には赤い布切れを振ったりもする。バスは小奇麗に変わり近代的になったが、やってる事は以前と大して変わっていない。

朝の出勤時間帯と夕方を除けば、昼間はバスの中も割と空いている。

女性車掌の座席前には備え付けの小さなボックスがある。昼時になるとそこの引き出しからおもむろに弁当を取り出し、乗客が居ようと平気で頬張りだす。周囲の顔色を窺うことも無く、これだけざっくばらんと自由に仕事が出来たらどんなに楽しいだろうと・・・・・・おっと、食後のミカンまで剥き出したぞ。

「国際結婚in上海」 サイトより (本編集部で一部削除した)
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地球図書館計画

街中を図書館に!最近日本では読み終わった本をカフェや駅に置いて、偶然に拾った人に読んでもらうという「ブッククロッシング運動」が流行し始めている。

これは2001年にアメリカで起こった運動で、現在世界の150以上の国で、35万人以上が参加している。毎日300人の新しい会員が加わり、199万冊の「蔵書」が、今も世界のどこかで読まれている。

二年前、 東京都目黒区青葉台 の古本屋「COW BOOKS」の店長、松浦弥太郎氏が、サンフランシスコで偶然に「Book Crossing」というステッカーのついた本を見つけた。彼は帰国して、この本を東京のあるカフェに置いた。「こういう地球を図書館してしまおうというメッセージ、さらにそれがきちんとネットでシステム化されていることに感動しました。」と彼は言う。

簡単に説明すると、まず www.bookcrossing.com サイトで無料会員登録を行い、その後本の持ち主としてサイトにログインすれば、「BCID (番号)」がもらえる。この番号をステッカーに記入し、本の表紙か裏表紙に張れば、すぐに本をどこへでも自由に旅させることができる。こうした本を見つけた人は、サイトでこの方がどこから来て、誰が読んだのかを調べることができる。また、自分の読後感(JOURNAL ENTRY)を自由に書き込んで、後の読者に知らせることもできる。

冒険に対する抑えられない好奇心と、文字に対する自由な憧れが混ざり合い、この無料で国境のない読書クラブのような「ブッククロッシング」が生まれたのだ。現在のサイトを調べると、「Japan」の欄で、東京などに流通する20冊あまりの本の状況が検索でき、この情報は20分ごとに更新される。誰がそれらの本の次の持ち主になるのだろうか?

「週刊・東京流行通訊」では、「ブッククロッシング運動」で、本の世界旅行追跡企画を行う予定である。読者のみなさんには、是非多くの人に読んでもらいたいすばらしい本を推薦していただきたい。 (河上晃一郎提供)

COW BOOK 公式サイト http://www.cowbooks.jp/
 
日本語の言葉雑学

左右確認

「トム・ソーヤの冒険」の作者「Mark Twain (マーク・トウェイン)」の名は本名ではなくペンネーム。ミシシッピ川の蒸気船の船員がロープで水深を測って叫ぶ「Mark Twain! (=二目盛り)」という掛け声を採ったものです(「twain」は「two」の古語)。この測深ロープの一目盛りは「fathom (ファゾム)」という単位で、人が両手を伸ばした長さ。2ファゾム(=約 3.6 m)が船の航行のための安全水深だったのです。

日本にも、人が両手を広げた時の幅を表す「尋(ひろ)」という単位があります。「千尋(せんじん)の谷」(「千仞」とも書く)とは非常に深い谷のこと、「千と千尋の…」の主人公の名前でもある「千尋(ちひろ)」は「千尋(せんじん)」の深さを持つように、との願いが込められているのでしょう。一方で、「尋」の2倍の長さを表す「常(じょう)」という単位がありますが、こちらは「尋」も「常」もありふれた長さとされ「尋常」という熟語が生まれています。

ところで、中学で初めて「尋」という字を習った時、その書き方を「ヨ!エロ、すん ( 寸 ) ません」と教わりませんでした?この字の「ヨエロ」の部分、実は「左」と「右」の二字を合わせた形で、両手を広げることを表しているのです。そう、よく見ると「左右」という字に「エロ」が隠れているんですね。これを知ってしまったあなた、もう明日から「左右」を見る度にこの話を思い出してしまうことでしょう… 「コトバ雑記」 サイトより(本編集部で一部削除した)

(C) KOJI UEDA
「コトバ雑記」 http://wedder.net/kotoba/
 
編集後記

私が生まれた、大雁塔や華清池のある古い都の西安の北側には、北西風の吹く果てしない黄土高原が広がっている。聞くところによると、窰洞(ヤオトン:黄土高原の洞穴住居)に住んでいる働き者の人々は、生涯に三回しか入浴の機会がないそうだ。それは、この世に生を受けたとき、新婚の夜、そして埋葬される前日である。年間を通じてほとんど雨が降らないため水が油のように大切な陜北高原で、貯蔵した水によって生命を維持している彼らにとって、ゆっくり風呂に入ることなど想像もできないくらい贅沢なのに違いない。

現在私が住んでいる、東京タワーとレインボーブリッジのある近代都市東京では、各家に風呂が備えられ、それぞれの町には銭湯が存在し、近郊の温泉では盛んに湯煙が上がっている。そして同じように働き者で純朴な人々は、朝起きるとシャワーでさっぱりして元気に職場に向かい、夜は寝る前に熱い湯につかって一日の疲れをいやす。そればかりか、多くの人が毎年一、二回は温泉へ家族旅行に行き、一家団欒の楽しいときを過ごす。

わが故郷がいつの間にか大きな変化を遂げたことはさておき、ふと自分の今までの日本での生活を振り返ってみると、様々な「入浴コンプレックス」が残っているのを感じる。

日本に来たばかりで、台所もトイレも入浴設備もない四畳半の小さな部屋に身を縮めていた頃、街に出て、硬貨を入れれば勉強やアルバイトの疲れを流し去ることができる小さな「コインシャワー」を発見したときの喜びは、今も記憶に新しい。その後、シャワー付きの独身用アパートに引越し、なんとか自分の家で、目を閉じて頭から思う存分湯を浴びてほこりを洗い流すことができるようになった。さらに時が過ぎて、ついに浴槽のある家に住み、熱い湯に静かにつかる至福のときを味わうことができるようになった。

毎晩、ゆっくり広がる蒸気の中で、毛穴が開き、血液が流れ、心臓が高鳴るのを静かに味わう。すると、故郷を思う心の痛みがゆっくりと和らいで、遠くはるかな夢に変わっていくのだ……。