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  2005年12月21日第12号(通巻第15号) 毎週水曜日発行 公式サイト  中文簡体  中文繁体 
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(東京)咫尺

建物二階分の高さの巨大な手書きの映画看板が一列に並んでいるのを眺めるのも実に楽しい。映画史に名の残る名画と新作が交代で上映され、ビリヤード場やナイトクラブや歌劇場が入り混じる中で、切符の値段もいろいろで選択肢が広い。初めて歌舞伎町に来て冒険を楽しんでいる人々にとって、誘惑と魅力に溢れた場所である。

勉強して、仕事をして……、どの留学生も歩んできた平凡な道である。サラリーマンの一員になって、放浪する者の不安に揺れる心はなくなったものの、残業の疲れと日本の習慣になかなか馴染めない焦りは深い。

しばし都会の喧騒を逃れて、緑が木陰を作る日比谷公園あたりに行き、静寂の楽園を探そう。雲南のトンパ文字を日本に紹介した有名なデザイナー、浅葉克己氏がそんなことを言っていた。

ピアノのような形の乳白色の建築物と、小さな噴水広場。「ピアノ」の流線型の部分に沿って流れ、ゆっくり下に落ちていく人工の滝、そして音楽に合わせて踊る水時計が、この聖地にロマンチックな雰囲気を与えている。視線を地面に向ければ、そこには高倉健、吉永小百合、松田聖子など、よく知っているスターたちの名前が見られる。地面一面に有名スターの手形とサインがはめ込まれているのだ。 後ろを振り返れば、大きなスクリーンのような結婚衣裳のショーウインドウのそばで、映画上映開始のベルが鳴っている。 さあ、早くこの聖域中の聖域に入らなければ。

日本全国で一斉に公開開始となるロードショーの映画館と異なり、この映画館でしか見られない映画は少なくない。流行のミニシアターのさきがけとして、シャンテ・シネ(シャンテは、フランス語で「歌う」という意味)が日比谷に誕生したのはちょうど 15 年前のことである。それ以来この映画館では、「ベルリン天使の詩」「悲情城市」「ショコラ」などの名作が次々に上映され、それによってこのささやかな映画館は常にミニシアターのトップの地位を得ている。銀座からも近く、一流のブランドショップが林立する仲通りに位置する「日比谷」のアートシアターは、常に若いビジネスマンたちの注目の的になっている。

人生にもなぞらえられる映画に人々が憧れる理由には、実際は多くの複雑な主観的あるいは客観的な要素が含まれる。例えば通りや映画館、あるいは館内の雰囲気、さらには鑑賞するときの本人の生活状況など、すべてがそこに関わってくる。それは、現在日本で人気のある「ミニホームシアターシステム」で鑑賞する映画とはまったく異なるものだ。後者が非常に人工的であるのに対し、前者こそが自然の脈動に沿うことができる鑑賞方法なのである。

世の中のことを何も知らなかった若者が、あっという間に不惑の年になってしまった。人生で最も華やかな青春時代をこの小さな島国で送ってきたことになる。今思うのは、この 15 年間もし東京の映画館という異国での最初の拠り所がなかったなら、もし東京の映画館というしばしば意識にすべり込んでくる夢の世界がなかったなら、毎日の生活はどんなに単調で色彩を欠いたものになっていただろうということである。そういう意味からすると、あの永遠に微笑み続ける淀川長治氏は、もう一つの「格言」を発明するべきだったのではないか。

「映画館こそ、人生の舞台である」と。(終わり)

《逸飛視覚:東京》 より(本編集部で一部削除した。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読者と編集部のMail交流
→ベルリンには日本語を勉強したいドイツ人がたくさんいるので、もし支障がないようでしたら、私のホームページにもリンクを貼りたいと思うのですが。ホームページはドイツで生活する中で起こったことやアドバイスなどを載せています。これからドイツで暮らす人、現在ドイツ在住の人などかなり大勢の人が読んでくれているのでこのメルマガの存在を知ったら喜んで登録してくれると思います。【ドイツ  永井千裕

→中国向けとは言え、海外在住の日本人にも日本の状況を見る上で役立つ内容のものだと思います。内容は盛沢山でボリューム感を感じますが、少々文字が多すぎるのではの印象を持ちました。【タイ  papapine

→北京に比べてたとえばドイツでは、日本に関する無料情報は簡単に手に入れられません。絶対的に日本人の数が少ないうえ、レストランやホテルに情報誌を置いたりしません。なので、アジア以外の日本人の少ない地域なら、メールマガジン方式はいいかもだと思います。【中国  Tanigawa Miyuki

→ 内容は多岐に渡っていてとても興味深いと思います。真ん中のメインの情報の左右にも他のニュース等があり、少しごちゃごちゃして読み難い感じがしました。 【イギリス  Kyoko Takano

ALAYA

mixi の魔力

「Web of the year 2005」で、mixi が年間総合大賞を受賞した。

mixi は、日本国内最大の「完全招待制」のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイトであり、去年3月に開設したときの会員はわずか600人あまりだったが、半年で10万人に増加し、今年の8月1日には100万人に達し、現在はすでに200万人の大台を突破している。

mixi とは「mix (交流する)」と「i (人)」を合わせた名前で、20万種以上の トピックで分類されたコミュニティ を擁している。会員は自分のページを持ち、日記を書いたり、本やCDを推薦したりもできるし、他の会員の日記にコメントすることもできる。

ところで、日本でmixiがこんなにもてはやされている理由は何なのだろうか?

第一に「競争心」である。 mixi に登録した人が日記を更新すると他の人に通知が届く。「あいつが書いたのなら、僕も書かなくちゃ。」といった競争心によって、たくさんの人がついついページにアクセスしてしまうのだ。

第二に「VIP感覚」である。すでに会員になっている人から「招待状」をもらわないと、 mixi に参加することはできない。ちょうどセキュリティが高い会員制クラブのような感じだ。

第三に「村意識」である。 mixi のような有名なサイトに参加していなければ、遅れているような、世間に適応していないような気分がしてくる。このような、ちょっとした不安感からたくさんの人が次々に参加してくるのだ。

mixi を運営する笠原健治社長によると、 mixi が成功できたのは、今までのネットワークサービスにはなかった「自然にユーザーが増える仕組み 」を発見したおかげだという。サービスの質さえ確保できれば、参加者している人達が広告宣伝の役割を果たしてユーザーを増やしてくれるのである。

Mixiは年間総合大賞の他、特別賞(話題賞)の1位にも輝いた。   

( C ) 2005 eMercury, Inc..

mixi公式サイト http://www.mixi.jp/


秋葉原へご案内

旅行会社の日本旅行、アニメ製作会社のGONZO、そして秋葉原西口商店街振興組合が共同で、秋葉原に興味を持ってはいるがあまり詳しくない人を対象に、「アキバ初心者救済ツアー」を企画した。

この前代未聞のツアーは、午前10時に新宿西口に集合するところから始まり、 GONZOが製作しているアニメ「ソルティレイ」のキャラクターに扮装(コスプレ)をした人がガイドを務める。 10時30分にはGONZOのアニメ撮影スタジオを見学すると共に「アキバ初心者講座」を受け、秋葉原の基礎知識を得た後、秋葉原に向かう。

ランチは秋葉原の高級レストランの象徴「肉の万世」で。食後のコーヒーはメイド喫茶「@ほぉ〜む cafe」でいただく。その後は自由時間となり、参加者は GONZOと秋葉原西口商店街振興組合が製作した「三種の神器(アキバカルチャーMAP、アキバ初心者虎の巻、アキバ初心者救済ツアーオリジナル紙袋)」を持って、秋葉原の自由な散策と買物を楽しむことができる。そして4時30分に万世橋に集合して「メイド」のお出迎えを受け、2ショット記念撮影会が行われる。5時からはアニメ「ソルティレイ」を鑑賞し、ガイドと記念撮影をして6時に現地解散する。

費用は、昼食と飲み物込みで5800円。第一回(来年1月28日)の募集人数 30 人はすでにいっぱいになっている。来年2月4日に第二回目が行われるので、興味のある人は下記のサイトの募集案内に注目しよう。

(C)2005 Shuzilow.HA.GONZO
アキバ初心者救済ツアー公式サイト
 
http://www.q-sai.net/akibabeginner

デュアル画面のナビゲータ

先ごろ、運転席からと助手席からとで異なる画面が見られるカーナビが発売された。

運転手にとって、運転するときの地図ナビゲーションが欠かせない情報源であるが、助手席に坐っている人は、いろいろな番組を見られればいいのにと思っている。そんな場合、一台で二画面を備えるようにすればたいへん便利である。

この二つの画面を搭載したHDDカーナビは、富士通テンが生産した「ECLIPSE AVN7905HD」である。液晶画面に視差画面を設置し、視野角度を変えることによって左右両側から異なる画像を見ることができる。同じ画面上に、異なる二つの方向に対して異なる内容の画面を表示することが可能になるのだ。

また、運転中には行えないナビゲータ操作(例えばルート変更や目的地検索など)も、助手席からなら操作することができる(事故防止のため、運転席側の画面はブルーになる)。だが、運転席側をテレビ画面にして助手席側をナビゲータにする、あるいはそれぞれテレビの別のチャンネルにするなどの組み合わせは、現在のところできない。

もちろん、渋滞情報に連動するルート検索、渋滞を抜け出すルート検索、全国の主要交差点の詳細な地図の表示など、カーナビの最新機能はすべて搭載している。操作ボタンのついた「操作パネル」は画面の下にしまわれており、電源を入れると自動的に飛び出してくる。画面の角度調整など、操作は非常に簡便である。

ECLIPSE AVN7905HDは30GBのHDDを搭載しており、画面は7インチのTFT液晶を使用している。富士通が独自に開発した車輌専用のASIC回路を採用して、画像の表示の美しさを実現している。値段は31万 5000円である。       

(C)2005 FUJITSU TEN LIMITED..
富士通テン公式サイト http://www.fujitsu-ten.co.jp/
 

「あらしのよるに」公開

嵐の夜、真っ暗闇の山小屋で雨宿りをしていたヤギのメイと、そこに飛び込んできたオオカミのガブは、暗闇でお互いの正体がわからないまま仲良くなる。「あらしのよるに」を合言葉にして翌日再会した二人は、相手の姿を見てびっくりした。しかし、このなんとも不思議な友情はその後も続いていき、ついにこの秘密はそれぞれの仲間たちに知られてしまう。

先週の土曜日(12月10日)、日本で250万冊を売り上げたロングセラーの絵本、「あらしのよるに」のアニメ映画の上映が日本全国で始まり、この冬一番の話題の映画になると予想されている。一方は、見た目は恐ろしいが臆病者のオオカミ、もう一方は天真爛漫な小さなヤギ。もともとはあり得ないはずの「友情」が、物語が温かく展開するのにつれて観客の心に少しずつ染み渡っていく。

 「あらしのよるに」は最初 1994 年に出版され、全部で 6 部になっている。常に書店の「お薦めコーナー」に並べられているほか、今までにラジオドラマ、舞台劇、朗読会、テレビ絵本などに登場し、外国語にも翻訳されて、アメリカ、イタリア、台湾、韓国などで出版されている。今回ついに銀幕に登場することになり、歌舞伎俳優の中村獅童がオオカミ、人気絶頂の成宮寛貴がヤギの声を担当する。他に、市原悦子、KABA.ちゃんなど、テレビや映画で活躍する人気者たちが参加し、作品の魅力を増している。

特に映画のラストには、絵本の内容以外にガブとメイの友情を描いた「最終章」が加えられている。今年の冬、この種族を超えて障害を乗り越える友情は、きっと我々の心を温かくし、この世界にたくさんの友情の輪を広げることだろう。

(C)2005 「あらしのよるに」製作委員会
映画「あらしのよるに」公式サイト  http://arayoru.com/pc/
 
 

「朝日新聞」の「とうきょう・マリオン」には、「ブームの卵」という人気のコラムがある。「ブームの卵」とは、「流行のきざし」というような意味である。

毎回、日本に登場した珍しくて面白い製品を 3 つか 4 つ紹介し、それぞれにランクをつけて評価している。「ムムッ」(殻を破って出るかどうかのイラスト)、「ブレークするかも」(殻を破ったイラスト)、「ブレーク」(羽を広げたイラスト)の三つで表示している(最近、この三つランクの分け方が廃止されたようで、ちょっと残念・・・)。

宣伝効果が上がっているものや人気の商品ばかりでなく、売り出し努力中のものや将来性のある創意溢れる商品まで、アンテナを張り巡らして素早く発見し、流行の流れを捕らえて評価を下す。

手元の新聞を手にとって開いてみると、例えば「どんな16粒が出るかな」(殻を破って出るかどうか)、「犬のお散歩を疑似体験」(殻を破った)、「ラジコンで岩登りに挑戦」(殻を破った)、「半熟の?あまい目玉焼き」(羽を広げた)などが並んでいて、表題と写真を見ているだけで楽しい。

正直に言いますと、今まで中国語圏の読者がふだん見たり聞いたりする様々な「日本の情報」は、ドラマ、スター、フィギュア、家電などの話ばかりで、もっと内容の深いものはなかなかないし、目新しい将来性のあるものも見られなかった。

我々がこのメルマガを通して日本の流行について語るのは、新しい言葉をあれこれ紹介したり新奇なものを推薦したりするためばかりでなく、新鮮ですばらしいライフスタイルや豊かで満ち足りた気持ちで暮らすことを提唱するためなのである。

この点で、「ブームの卵」は我々にとって一つのすばらしい手本を見せてくれており、一つの啓示を与えてくれている。

青春の原宿

日本人の見た華人

中国の大学生
       (日本)岩佐友子

私の見る限り、授業以外の暇な時間はみんな勉強しています。場所は教室や図書館だけでなく、キャンパス内のいたるところで勉強しています。芝生やベンチに腰掛けて読書をしたり、レポートを書いたり(器用ですよねー)、寒い冬の夜でも、街燈の明かりで教科書を音読する姿もよく見かけます。また、朝は朝で早く起きて、授業の前にしっかり音読をして目をしっかり覚ましてから授業に行く人もたくさんいます。

学生たちが勉強以外にしていることといったら、運動です。中国人、特に若者は卓球、バドミントン、バスケットが大好きです。しかも、みんな屋外でやっちゃいます!石でできた(屋外のはたいてい石でできています。)卓球台がずらーっと並んでいて、いつも学生でいっぱいです。風が吹いていようがおかまいなし!バドミントンだって外でやっちゃいます。場所はかまわずスペースがあればどこででも。(街中の歩道でやるのは勘弁して!危ないよー。)

他に、学生がよく行くところといえば、インターネットカフェ。学生はみんな大学の近所にあるネットカフェで E メールやチャットはもちろん、パソコンゲームをしたり、映画やドラマの VCD を見ています。遊びすぎて門限に間に合わなかった学生は、ネットカフェで一晩を過ごすこともあるようです。

週末には、みんな街の中心街に出かけたり、アルバイトをしています。一番多いのが家庭教師です。まれに試供品配りや、新商品の販売イベントガール、観光客にお土産を販売するというものもあるようです。日本の大学生がするような飲食店やスーパーの店員といったはものはほとんどありません。バイトは週に 1 〜 2 回ほどで、放課後、毎日している学生はいません。夏休みなどの長期休暇中はともかく、学期中は自分の勉強でみんな忙しいというのが一番の理由だそうです。

「西安通信」 サイト より (本編集部一部削除した)

日本のナンバーワン

一番高い楠

鹿児島県蒲生町 の八幡神社の境内に、日本で最も高い楠がある。 1952 年に国によって、特別天然記念物に指定され、八幡神社の神樹として地域のシンボルになっている。 1988 年に環境庁の全国巨樹・巨木林調査で、推定樹齢約 1600 年と認定された。幹廻りは 24.2 メートル、根廻りは 33.5 メートルに達し、高さは約 30 メートルである。根元には畳八畳分の空洞がある。

一番高い杉

秋田県の「杉の里ふたつい」には、日本で最も高い杉の木がある。高さは 58 メートル、直径は 1.64 メートルで、推定樹齢は 250 年である。この杉の木だけで、 55 坪の家が建てられるそうで、その価格は数千万円である。秋田営林局が一年間かけて、日本全国の高い杉の木をすべて測量したところ、どれも 50 メートル前後であったため、この木が日本で一番高い杉と認定された。

一番大きい茶の木

鹿児島県牧園町 の大茶樹は、 1938 年に国によって天然記念物に認定された。樹冠が広がって、南北は 9.6 メートル、東西は 7.5 メートルに達し、高さは 4.5 メートルであり、日本最大の茶の木といえる。残念なことにこの茶の木は、 1945 年に枯れてしまった。明治時代が終わって間もなく、 牧園町 の人々がこの最も大きい茶の木から枝を切り取って植えたものが、成長して現在の日本最大の茶の木になっている。根の周囲は 1.5 メートルで、高さは 7 メートルである。現在、 牧園町 の町役場内に移植され、大切に保護されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本のナンバーワン
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