TOKYO FASHION
東京流行通訊について お問い合わせ
  2005年11月23日第8号(通巻第11号) 毎週水曜日発行  中文簡体  中文繁体 
ファッション・イベント
家電製品・IT情報
観光スポット・グルメ
車・ドライブ・F1
先端技術・出版・雑学
芸能・ドラマ・音楽
ゲーム・キャラクター
世相・若者の生き方
華人の見た日本

「色ぼい」東京
      (上海)シュウチャオ

 東京は本当に「色」の溢れる街である。

 例えば JR に45分ほど乗って横浜に行けば、たちまち水も空も青一色の爽やかさ、シルバーグレーに藍色が加わり、真っ白なビルが青空にそそり立つ。あるいは、新幹線に乗って京都に行けば、金色と緑色の世界。金色は寺院と神社、緑は抹茶の香りである。そして、奈良の黒、大阪の紫、沖縄の透明感……。その中でただ一つ、東京だけが正真正銘の色彩の都会だ。様々な色が秩序なく交錯し呆然とさせられる。

  新宿のネオン、あるいは原宿の店々を思い出してほしい。どれもこれもその色彩の多さに目を奪われる。皇居付近だけが荘厳な黒褐色であるのが天下を統一したような風情だが、ひとたび春が訪れて花見の季節になれば、そこもやはり色彩に溢れ、ピンクの桜と緑の草地、千鳥ヶ淵の青い水、そして花見に繰り出す男女の群れの衣服の華やかさは桜にも劣らない。そこで天皇ご一家も同じように着飾って国民と楽しみを共にし、国を挙げての色彩の饗宴となる。

 あるいは、東京の若者たちを思い出してほしい。誰も彼もが美しさを競い、若さを色彩で表現して動くクリスマスツリーのように華やかさだ。正月や夏の花火大会などの伝統的行事は、人々が伝統的な服装で街に出るようにうながしている。東京の人々は、もっと華やかにもっと美しくと工夫を重ね、芸能人の着物には鮮やかな赤の錦鯉が淡い紫や明るいオレンジ色の波間を泳ぎ、黒白の蝶が黄金色や孔雀ブルーの花々の間を乱舞する。しかも若い芸能人たちは普段から髪を明るい色に染めているが、着物を着る時も黒髪に戻すことはなく、金色や栗色の髪のまま髷を結い、ゆらゆら揺れる色鮮やかなかんざしを挿して賑やかにテレビなどで踊っている。

 東京の衣食住も「色彩」というテーマに満ち溢れている。家々は、内にも外にも様々な色の美しい草花を植えたり装飾品を置いたりして、家に活気を与えている。東京の主婦は、卵を割るための器も、冷たい色のステンレス製ではなくきれいな色のものを使う。台所用具がこうだから、料理となれば言わずもがなである。弁当すらも一幅の絵のようにきれいに作り、目と口を同時に楽しませてくれる。

 東京に長く住んで、ここでの生活の法則を会得した。それは、色彩が多ければ生活も同様に豊かで多彩なものになるということだ。そこできれいな色のカーテン、きれいな色の電燈、きれいな色のクッションを買って部屋を飾り、いろいろな楽しい写真を壁に貼って視界を賑やかにする。東京で働くのは疲れるが、夜になって帰る道すがら赤と白のコントラストが美しいショートケーキを自分のために買って帰り、隣の家の青いセーターを着たチワワに挨拶する。ブルーのパンプスにオレンジ色のソックスを合わせることにも、スーパーで髪を紫に染めたおばさんが、カートを押して元気一杯に行き過ぎるのを見ることにも次第に慣れてきた。都会はその両手を広げ、誰もがこの「色彩」溢れる生活に加わることを歓迎している。

《終極の日本/東京》 より(本編集部で一部削除した)
 








読者と編集部のMail交流
→とても面白いと思います。トピックの選び方もそうですが、内容で「へえ〜」と思わせるものが多々ありました。これからも楽しい記事を配信してください。【カナダ Tani Masahiro

→自分自身、あまり「トレンディ」なほうではないので、中国語版のメルマガを訳すことによって日本の流行を勉強しています。毎回これだけの内容をネットで調べながら訳しているとかなりの情報通になれます。また、「華人の見た日本」や「編集後記」もとても好きで、訳しながらちょっと「じわっ」と来てしまいましたことがあります。すごくハートフルな文章を書く方だなあと思います。【日本 吉松志奈子

→マーケティングは素人なので素直に思ったことを書いていますが、海外にいる子供向けに今の小学校ではどんなことが起こっているのか、何がはやっているのか、なんていう特集があっても面白そうですね。(いつか日本の学校に戻ってくる予定のお子さん(の両親)なんかは、たぶん情報をほしがると思います。)また、ブラジルにいる日系の人に、日本の文化を伝える、などなど。日系3世の方は、おじいちゃんおばあちゃんの出身の日本という国の名前は知っていても、現状の日本の姿を知ることは難しいかもしれません。また海外(タイとかニュージーランドとか?)で引退生活をおくる悠々自適のシニアが増えているようですが、その方向けに日本の今の街角の様子を伝えてみたりいかがでしょうか?【ドイツ 片桐朋子

→海外で生活している時の日本からの情報はとてもうれしく感じられるものだと思います。このメルマガでしか得られない情報や特徴のようなものがあるとより良いのではないかと思います。【日本  小宮山由

ALAYA

日、中、韓流行色の影響力

 去る11月9日、東京のお台場で開催されたアジアカラーフォーラムで、日本、中国、韓国それぞれのファッションにおけるベーシックカラーが発表された。

  ベーシックカラーとは、流行色を引き立てるという重要な役割をもち、また季節や流行にとらわれずいつでも多くの人に好まれる色だという。例えば今年の流行色が紫だとすると、紫色のコートを身にまとった人や街を走る車などが目につくようになる。しかし、意外にも流行色のような目立つ色はほんの一部。多くを占めているのはベーシックカラーと呼ばれる「定番の色」であったりするのだ。

  3カ国のベーシックカラーを比較してみると明らかな違いに気づく。白、黒、ベージュなどの落ち着きのある色は共通しているが、中国と韓国にはさらに鮮やかな赤が加わる。それは、中国の祭事に見られる赤と、韓国のキムチの赤、つまり伝統や日常が人の色彩感覚に深く影響している結果だという。日本の場合は桜のようなピンクが含まれているのだ。

  このように色は人の生活と密接な関係があり、その国の文化を物語るものといえるだろう。

  昨今、社会に与える色の影響力が大きくなっている。例えば、以前は機能性のほうが重視されていたテレビや車も、色を始めとするデザインが求められるようになった。口紅ひとつとってもカラーのバリエーションは増すばかりだ。消費者が好むような色を予測し、商品を作り興味を引き出す。逆に、消費者が販売戦略を意識して商品をみるのも面白いのかもしれない。このように、色はひとつのマーケティングツールとして大きな役割を果たすようになってきているのだ。 (永井亜希執筆)

(C) JAPAN PASHION COLOR ASSOCIATION.2005

(社)日本流行色協会公式サイト http://www.jafca.org/


東京タワー登頂に挑戦

 読者のみなさんの中で東京タワーに上ったことのある人は多いと思うのだが、階段で上った経験を持つ人はおられるだろうか?多分ないだろう。ここに、すばらしいニュースをお伝えすると、以前は混雑時にしか開放していなかった階段が、これからは毎週日曜日と祝日に開放されることになった。フットタウン屋上から大展望台まで全部で 600段あり、その高さは 150mである。

 記者はこのニュースを聞いて、早速先週の日曜日に体験で登りに行ってきた。 1 階の入口は、カップル、家族連れ、外国人観光客などでにぎわっていた。そこから屋上まで上っていき、いよいよ挑戦開始だ。用意――スタート!100段は軽い気分。200段でちょっと息切れ。300段まで来ると「 歌でも歌って疲れを吹き飛ばしましょう 」と書いてある。そりゃ無理だよ。400段ではもう鉄網の向こうの景色を眺める元気もない。500段まで来ると、手すりにつかまらなかったら立っていられないぐらいになった。そしてついにゴールイン!所要時間は6分30秒!通常は、ゆっくり登って12〜13分だそうである。この成績ならまずまずだ。だが、ニューヨークのエンパイア・ステートビルで行われたレースの 1576段をたった 9分 33秒で上ったという世界新記録に比べたら、まったく比べものにならない。

 三年前、東京タワーの大展望台と特別展望台で大規模な改修が行われ、コンサートや DJ によるイベントなども行われるようになった。開放時間も従来の夜 8時までから 10時までに延長され、飲食サービスや記念品の店も充実した。こうして東京タワーの新しいイメージが、国内外の観光客の前に展開されているのである。

 階段からの東京タワー登頂の挑戦は、毎週日曜日と祝日の 11時から 4時までで、天候が悪いときは中止される。通常の展望料金(大人 820 円)を支払わなければならないが、記念品と認定証を手に入れることができる。(本文は、雑誌「 R25 」の関連する文章をリライトしたものである)

東京タワー公式サイト http://www.tokyotower.co.jp/

LUCKY GIRL を探せ!

 東京に行ったことがある人もない人も、「山手線」のことはご存知だろう。東京の中を循環するこの一番重要な列車には、毎日460万人もの人が乗車する。山手線は東京の生命線であると言っても決して過言ではない。

 その山手線は今、「free & easy」に占拠されている! 10月 23日から 11月30 日まで、パイオニアのカーナビである「楽ナビ」の列車車体広告が、毎日山手線を利用する人々に「自由で奔放」な気分を届けているのだ。

 この「史上最大の電車交通広告」と銘打ったイベントは、フランス人イラストレーター、ピエール・フィシェフォー氏の描いた巨大な人物画で構成され、山手線の全 52編成中 12編成(約四分の一)の列車を占拠しているが、興味深いのはそれだけではない。これらの美男美女の絵が描かれた列車の中で、 1編成だけがすべて女性の肖像画で、この11輌の車輌の中に一つだけ赤い和服を着た女性が描かれている車輌がある。これが「LUCKY GIRL」なのである。つまり、山手線全線 52編成× 11車輌=572車輌のうち、たった一車輌に乗った人だけが彼女の麗しい顔に出会えるわけだ。
 
  5分間に 1本やってくる「 free & easy 」は、単純に計算しても、毎日約 100 万人が出会う計算になるが、「 LUCKY GIRL 」を目撃するのは約 8000 人という少なさで、比率は 0.17 %である。これは、銀河系に生命が存在する恒星がある確率よりも低い可能性だそうだ。だが、もし幸運にも「 LUCKY GIRL 」に出会えたら、彼女のそばに書いてある URL をメモして、コンピュータか携帯で応募すれば、温泉旅館の宿泊券が当たる可能性がある!

 たとえ応募はしなくても、東京のおおぜいの人が溢れる街の中で思いがけずこの LUCKY GIRL に出会えたなら、今年のクリスマスの夜にはきっと幸福が訪れるに違いない。

(C)2005 Pioneer Corporation
史上最大の電車交通広告 http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/popup/campaign_01.html
 

「ミニ修行」ブーム

 最近、お坊さんの指導の下に座禅を体験し、自分を見つめようとする中年サラリーマンが急増しており、お寺で小さな仏教体験をする「プチ出家」がブームとなっている。東京都心の禅寺では「三日僧侶体験修行」などが盛んに行われ、人生の悩みを根本的に解決しようとする人々に静かに自己を見つめる環境を提供している。

 毎週金曜日の夜 6時から、中野の成願寺では 40分間の「座禅会」と1時間の「写経(または法話)」が行われ、参加費用は毎月 1000円である。三田の龍源寺ではこのほかに、「仏像を彫る会」と「書道教室」を開催している。

 「プチ出家」に参加する動機には「仕事の悩みを解決する」(42歳・会社員)、「自分を変えるきっかけ探し」(28歳・フリーター)、「何をやってもうまくいかない理由を知りたい」(53 歳・自営業)などなど、人によって様々である。静岡県の良泉寺の大塚住職は、 「経済的に豊かなときは物質万能で精神世界の貧しさに気付かない。ところが、経済が頭打ちで将来が不安だと、精神的に充実していないことに気が付く」と指摘する。

 また、寺院内に宿坊が建てられ宿泊して勤行、写経、座禅を体験できるところも少なくない。青森県の恐山宿坊では温泉が大人気だし、長野県の善光寺には 39 の宿坊があって、毎朝 5 時からの勤行に参加できる。

 東京都内には、外国人向けの「ミニ修行」を行うお寺もある。

 林泉寺( 文京区小日向 4-7- 2 、電話: 81-3-3943-0605 )会費 500 円(支払は随意)、英語の説明あり。

 宋雲院(台東区上野 4-1-12 、電話: 81-3-3844-3711)会費無料、英語の説明あり。 (中嶌重富提供)                   

 

お坊さん体験三日修行
 
http://homepage2.nifty.com/shusse-kannon/taiken/
 
 

 昼間や夜のテレビ番組ではいつも、食後やお茶の時間のちょっとした娯楽となる面白い話題を提供している。

 大分県のある遊園地で、開園20周年を記念してジェットコースターの「逆乗り」のギネスブック記録大会を開催した。一旦乗ったら、負けを認めるまで降りることができない。たくさんの人が途中でギブアップし、最後に栄冠を勝ち取ったのはころころ太った女子高校生とやせ細った男性サラリーマンだった。その記録は 1150回の「逆乗り」であった!

 考えてみてほしい。飲み食いもせず、トイレも行かず、眠りもせず、二日続けて飛ぶようにジェットコースターに「逆乗り」続けて、まだ「いい気分だ」などと言っているのだ。まさに鉄人である。だが、優勝したサラリーマンが一番心配していることはなんと、月曜日に出勤しなかったために首にならないかどうかということであり、乗っている間に携帯で会社に臨時休暇を申請したのだそうだ。

 また、こんなわざとらしい話題作りのもあった。左右の腕にそれぞれ二粒の米を貼り付けると、ダイエット効果があるというのである。特に腹部をへこますには、ごく普通の四粒の米を腕に貼り、太鼓腹の中年女性が一ヶ月で12キロやせたという。アラビアンナイトの不思議な話を聞いているようだ。

 テレビの女性ゲストたちはその場でみずから貼り付けて、このダイエットの「不思議な効果」を体験しようとしていた。しかし視聴者の中には眉をひそめた人も多かっただろう。せっかくほっそりして美しい腕なのに、どうしてあんなことをして 虫のわいた豚肉みたいにしなければならないのだろう? もしもこのただ四粒の米に頼って体重を減らすことできるとしたら、世界中のダイエット・健康関連会社が皆倒産するのではないだろうか?

 実際には、 視聴者の前で堂々として貼り付けた米を最後にはどのようにがっかりして取ったのかは、女性ゲスト自身が分かったはず。

  生計を気にする人もあり美しくなりたい人もあり。そもそも人生とはこんなふうにどうしようもなく、かつ面白いものなのだ。それは日本であろうと外国であろうと同じこと。あなただって、私だって、その他の誰かさんだって。


青春の原宿
日本人の見た華人

オリンピックを機に
   
( 日本 ) marumi0178

 北京市では、 2008 年のオリンピックに向け、市民の素養向上を目指しているらしい。オリンピックに向けての素養……って、なんぞや??と、記事の内容を見てみると、市民を対象にした公開試験なるものが実施されているらしく、オリンピックの歴史や、競技、選手に対する問題や、一般マナーに関する問題が出題されているらしい。

 なるほど……、と、納得しつつ、最近中国の新聞雑誌がこぞって特集しているという「一般マナー」の内容とやらには、

 ▽レストランでは大声で話さない
 ▽電車では乗る人より降りる人を優先する
 ▽劇場などでは携帯電話を切る
 ▽チケット売り場では並ぶ
 ▽公園などに違法駐車しない 

 などと書かれているらしい。まさしく私のホームページでも取り上げている「ここがヘンだよ中国人」を彷彿とさせる内容なのだ。

 私の場合、半分おちゃらけた視点で書いているが、本当にこれらの悪しき習慣を中国人自らがものすごーく真面目に改善しようとしてるとしたら、それはとても健気なことではありませんか。

 もしも、本当に反省する気があるのなら、今までに何度されたかわからない順番の横取りも、そしてバス待ちの際の列の割り込みも、さらに感動的な映画を観ている最中の無神経な携帯呼び出し音も、全て水に流してあげようではないか!!と思うのであります。

 今までにオリンピック開催国に選ばれた国々は、いずれもその後大きな発展を成し遂げている。日本では 1964 年の東京オリンピックを機に、街中から一斉に「痰壺」が無くなったというのは有名な話だ。

 この巨大な国土と人口を擁する中国が、オリンピックを機にいかなる変化を遂げるのか、たいへん興味深い。

「アモイビューティフル」 サイトより(本編集部で一部削除した)
日本のナンバーワン

温泉が一番多い都道府県 北海道(230個)

温泉が一番少ない都道府県 沖縄県(3個)

最北の温泉 北海道稚内温泉

最南の温泉 沖縄県西表島温泉

湧出量が一番多い温泉 大分県別府温泉(毎分 94592 リットル)

源泉数が一番多い温泉 大分県別府温泉(「別府八湯」の源泉数は合計2849個)

一番熱い温泉 兵庫県温泉町湯村温泉(1997年掘削、98度の高温の湯が毎分470リットル湧き出す)

最大の間欠泉 島根県津和野の間欠泉(8分おきに 38 度の湯が 53メートルの高さに噴き出し、3分間続く)

最大の露天風呂 和歌山県本宮町川湯温泉仙人風呂(幅15〜20 メートル、長さ 50メートル、一度に千人が入ることができる)

最多の露天風呂 岐阜県上宝村奥飛騨温泉郷(170 個)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本のナンバーワン
copyright