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  2005年11月9日第6号(通巻第9号) 毎週水曜日発行  中文簡体  中文繁体 
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離婚の流行 (台湾)劉黎児

 日本人の離婚数は近年増加しており、毎年約二十八万組のカップルが離婚している。その数は毎年記録を更新し、平均で二分以内に一組のカップルが別れている計算だ。そのため、以前に比べて日本人は離婚に慣れてしまい、離婚経験がマイナス要素として見られなくなっている。若い人の間では「離婚式」がはやり始めているという。また日本の女性は、旧姓に戻さなければならないなど離婚後にやらなければならない事務手続きが多く、心身を適応させるなどの問題もあるので、結婚休暇と同じように離婚のときも「離婚休暇」を与えるべきだと主張する人も現れている。

 最近、ある自動車会社に勤める二十六歳の男性が妻と「離婚式」を行なった。発送された招待状には二人が背中を向かい合わせて微笑する写真に「私たち、離婚しました」という言葉が添えてあった。そして親戚や友達に離婚式に参加してもらい、式の中でこのように述べた。「私たち二人の結婚は同性の友達の同居と同じ感覚で、性生活に全く魅力を感じませんでしたし、子どもがほしいとも思いませんので、二人は別れても何も失う感覚はありません。」つまり離婚は二人にとってプラスの効果があるというわけだ。しかも二人は結婚したときから、もし別れるなら必ず離婚式を行おうということを約束していたのだそうだ。ただ、まさか本当に行うことになろうとは思っていなかったらしいが。

 現代の日本の若者の結婚式は、有名なスターの場合でもかなり質素になっており、二人だけ、あるいは双方の家族が数人出席するだけの簡単なものもあるが、離婚式はかえって盛大で招待される人数も多い。当然、会場は一般の結婚式用のホテルではなく、友達とよく食べに行くレストランなどであり、大学の食堂で行う人もいる。百人もの人を招待し、内容は学生時代の集会のようだ。離婚式で挨拶する親戚や友達には羨ましいと述べる人が多い。自分の結婚を終身刑のように感じているので、楽しそうに離婚する人が羨ましくて自分も早く自由になりたいなどと思うのである。もちろん、こんな脅し文句を言う人もいる。「女性には新しい恋を始める自由はあるけれど、別れた男性に近づく女性がいても焼餅を焼くことのないように!」

 日本のカラオケには、「別れの一本杉」や「別れても好きな人」などの曲がたくさんあり、食事の後で、みんなでこのような別れをテーマにした歌を歌う。もちろん離婚式はたくさんの取り決めがあって行われる。例えば、お互いの悪口を言ってはいけない。離婚式を行うのは離婚後も友達としての友好関係を保つためだからである。式の最後には、結婚式と同じように双方の両親に花束を贈呈し、「お父さん、お母さん、ごめんなさい。私たちは離婚します。でも、決して不幸ではありません。」などと言う。だが、このような離婚式に出席するのを拒否する両親や親戚もいる。特に六十代の日本人は、まだまだ離婚を容認することができない。式の最後には双方が指輪をはずして終了となる。ちょっと寂しい感じである。しかし、式に参加した人には収穫がないわけではない。結婚に向かない人は軽々しく結婚届けを出すべきではないとか、協調性や忍耐力のない人はこのような運命をたどるのだなどといったことを学ぶことができるからである。

《中国時報》より (本編集部で一部削除した)
 
















 







読者と編集部のMail交流
→今や世界的な情報の発信地であり、日々めまぐるしく変わる東京。それをお隣の国の視線で見たら?自分の足下を自分で見るのは難しいですが、たまには客観的に眺めてみてはいかが?東京以外にお住まいの方にも、他国からの見え方は面白いと思いますよ。【 めろんぱん事務局  《週刊東京流行通訊》を「オススメ」に選定した理由】

→海外にいる日本人、日本語を勉強している外国人は、もちろんインターネットでいくらでも日本の情報は得られるのですが、「読み物」的なものがとても少ない気がします。なのでこういうメルマガの需要はとても大きいと思います。【ドイツ  永井千裕

→いつもメルマガ楽しみにしております。週刊の媒体を始めるのは簡単ですが、続けるのは大変な努力が必要だと思います。これからも頑張ってください。【日本  富樫史生

→ 最近駐在員が若返りし、結婚したばかりか小さい子供がいる若夫婦が駐在することが多くなってきていると聞きます。その人たちの最大の悩みは、どれだけ日本語を覚えさせながら現地の言葉も習得させるかということで、日本語の絵本や教材、そういった情報を欲しがっているように思いました。(特に帰国したあとのことを考えて。)そういう教育に関する情報を流すと喜ばれるのでは? 【ドイツ  黒川真衣

ALAYA

瀬戸内海の芸術島

 潮風を浴びながら、小道をそぞろ歩く。大小無数の穴があけられた壁、砂に埋まった船のへさきや桟橋の端、丸くて黄色い「かぼちゃ」などが次々に視界に入る。広い空と真っ青な海を背景にした現代芸術が、圧倒的な存在感を見せている。

 瀬戸内海に浮かぶ美しい島――直島。 1992 年、島の南端に芸術の家「ベネッセハウス」がオープンして以来、世界各地からやって来た芸術家たちが島の風景全体や島内の各所を背景として、思索と想像に溢れたモダンアートを制作してきた。特に去年の夏は、全島にわたって芸術活動が繰り広げられ、「ベネッセハウス」、「地中美術館」、「家プロジェクト」などの施設で、芸術への旅と今までにない体験が、旅行者に深い感動を与えている。

 遠く瀬戸内海が眺められる丘、木々の間に見え隠れするコンクリートの外壁、「ベネッセハウス」の大部分は地中に隠されており、薄暗い通路を進むと、洞窟のような円形の部屋と柔らかな陽光に包まれた主展示室に出る。青い空と海、そして緑の樹木が、開かれた窓からはっきりと見える。松本博司が 10 年をかけて世界各地で撮影した 14 枚の海の写真は、現実と虚構を一体にして見せている。

 「地中美術館」は建築の巨匠、安藤忠雄の作品で、この芸術空間は自然環境を損なわないようにするために、すべて地下に作られている。地中の庭園には睡蓮や柳が茂り、たいへん感動的だ。「クロード・モネ室」には、幅 6 メートル高さ 2 メートルの「睡蓮」など 5 点の作品があり、印象派巨匠の崇高な芸術的境地を味わうことができる。

 本村地区は、かつて大いに栄えた小さな村であり、塗りの剥げ落ちた土塀や黒い杉板の外壁が見られる。この歴史的な舞台は「家プロジェクト」によって新しい活力を吹き込まれた。例えば、外観は古めかしいある民家の内部には、水中にデジタル数字が点灯し、 200 年の時空を超えた創造の世界が、存在の意義を問いかけているかのようだ(宮島達男の作品)。

  直島の人々は芸術の薫陶を受け、旅行者に常に温かい心遣いを見せてくれる。そしてその素朴な土地柄こそが、芸術の舞台としての魅力となっている。それは、過去の生活に向かい合いながら、自然と一体に溶け合い、一方では直島に根を張るモダンアートの舞台でもあるという魅力なのである。 (四本百合香提供)

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直島公式サイト http://www.naoshima-is.co.jp/


おいしいアイスドッグ

 若者の集まる名所といえば、東京では原宿をはずせないが、大阪ではアメリカ村を上げなければならない。東日本と西日本で人気の「美食」というなら、原宿では「クレープ」、そして心斎橋筋のアメリカ村では「アイスドッグ」である。今、この名物を食べるために日本全国各地からアメリカ村にたくさんの若者がやってくる。

 この「アイスドッグ」を販売しているのは、アメリカ村の「三角公園」にあるアイスクリーム店「六甲牧場荒井」である。二年前に開店したとき店の主人である荒井栄子さんが、冬にあつあつで食べる食べ物を考えて、ホットドッグパンを軽く油で揚げてから約 15cm の長さのアイスクリームをはさんでみたところ、熱いものと冷たいものの絶妙な取り合わせであっという間に名物になってしまった。

 アメリカ村付近では噂が噂を呼び、さらに去年はメディアで大いに宣伝したため、お客がひきもきらない有様である。現在毎日平均 100 個を売り上げ、週末は 200 個を超えるそうだ。

 遠くからやってくるお客さんが閉店でがっかりしないように、「六甲牧場荒井」は「年中無休」を貫いている。パンにはさむアイスクリームは、牛乳、生チョコ、抹茶など五種類あり、値段は一律 300 円でお客を引き寄せる目玉商品になっている。

 大阪に来る機会があったら、このおいしいアイスドッグを食べるのを忘れることのないように!

 

大阪名物アイスドッグ
 
http://3bayashi.com/nikkei/okawari/milk/top.htm

女性スターの人気ブログ

  今日本で最も人気のある女性スターのブログベスト 5 をご紹介しよう。

 No.1 眞鍋かをり「眞鍋かをりのココだけの話」 
  日本の芸能界で「ブログの女王」と呼ばれる眞鍋かをりのブログ。楽しい話題や現実の悩みなどが書かれており、自分で撮った秘蔵写真もたくさんある。このブログはすでに単行本になって出版され、売れ行きも順調である。

 No.2 木村カエラ「 Kaela ☆ Blog 」 
 すべてのコンテンツに写真がある。芸術感覚溢れるカエラのブログでは、特にゲームセンターでパンダに乗った可愛い写真が、木村ファンを狂喜させている。

 No.3 倉木麻衣「倉木麻衣の Mai.K Diary 」 
 歌関連の話題が中心で、ファンに対する本当の気持ちを打ち明けている。特に、全国ツアーの興奮が日記を通じて生き生きと読者に伝えられている。

 No.4 加藤ローサ「加藤ローサの『 Blog de チェキ日記』」  
 テレビ広告でおなじみの加藤ローサが日常生活をつづるゆったりとした日記で、趣味の話題が満載である。

 No.5 中川翔子「しょこたん ★ ブログ」 
 一日に何回も更新する中川翔子のブログ。漫画、アニメ、コスプレの写真がたくさんある。  

BlogRanking http://blog.with2.net/
 

日本で流行のソルトクリスタルランプ

 最近、日本の主婦の間でホットな話題は岩塩ランプである。

 岩塩は様々な鉱物を含んでいて味もよいため、たくさんの有名シェフが料理に使っている。しかしこの岩塩を今度は調味料ではなく室内装飾のランプとして使うのが、日本の一般家庭に流行しているのだ。

 何百年も前の天然のヒマラヤ岩塩の結晶を使い、内部をくりぬいて電球を入れ、通電すれば室内に不思議な光が満たされ、その上天然のマイナスイオンが発生するので体にもよい。天然岩塩の原子構造は電気と深く関わっているのだそうだ。このパキスタン製の新型室内装飾ランプは、実に不思議な商品である。

 この岩塩ランプの正式名称は「ソルトクリスタルランプ」で、サイズは大、中、小の三つがあって、大は 12,600 円、中は 9,450 円、小は 7,980 円である。価格は決して安くないのに、どうしてそんなに人気があるのだろう?

 日本市場では三年前から輸入販売を始め、口コミも順調だったが今年に入って突然人気が爆発し、去年の 6 倍の 11,000 個あまりを売り上げた。多い日は一日に 70 個の注文があるという。おそらく心と体のリラックスを求めている日本の主婦が、日常の室内装飾の重要性に気づいたのだろう。

 人工の電球だけではこのような温かい自然光を発することは難しい。このオレンジ色のソルトクリスタルランプは、人類と自然の融合の新しいヒントを与えてくれている。 (中嶌重富提供)

 

ソルトクリスタルランプ公式サイト http://www.salt-crystal.net/
 
 

  「四月のある晴れた朝、少年はモーニング・サービスのコーヒーを飲むために原宿の裏通りを西から東へと向かい、少女は速達用の切手を買うために同じ通りを東から西へと向かう。二人はとおりのまんなかですれ違う。失われた記憶の微かな光が二人の心を一瞬照らし出す。

 彼女は僕にとっての 100 パーセントの女の子なんだ。

 彼は私にとっての 100 パーセントの男の子だわ。」

 村上春樹の有名な「 4 月のある晴れた朝に 100 パーセントの女の子に出会うことについて」の一部である。

 この部分を読むたびに、目の前に映画のような場面が浮かび、心の中に何とも言えない共感が湧き上がってくる……。

 少年は愁いの気持ちをまだ知らないので、「このようなラブ・ストーリーの再会シーンや少女漫画のような純情な物語は、どうして小説や映画だけにあるのだろうか?どうして愛の奇跡は夢の中だけで、モナリザのような神秘の微笑を浮かべているのだろうか……?」と心に不満を抱いている。

 だが、時が経ち、少年少女もしだいに大人になり、村上春樹たちが決して嘘をついていたのではなかったことを知る。人生の中でこのような電光が火花を散らし、心を乱される瞬間は実はあちこちにあるのだ。彼らは我々に、愛の無限の味わいを噛みしめさせ、「縁」というものの複雑さを感じさせる……。

 そして、花が咲いては散り、春秋がめぐり、様々な経験を経て、喜びや悲しみ、出会いと別れを知った後、誰もが深く悟るのだ。――小説の中でも現実世界でも、心が震える思いはほんの一瞬のことであって、それが静まった後の時間の方がはるかに長いのだということを。もとより、このふいに訪れる衝撃の甘美さに、味わったり回顧したりする価値があるのだが、その後に長く続く静けさと温かさの方にこそ、いっそう大切にしたい憧れの気持ちを感じさせられるのではないだろうか。

青春の原宿
日本人の見た華人

中国の人材事情 (日本)しおてん

 北京などで会社の人材流出が社会問題になっているらしい。

 より高い給与を求めて簡単に会社を辞めていくそうだ。

 中国企業側もその対策として、お互いのネットワークを密にし、そういう人材を雇用しない約束を交わしたりしているとのこと。

 さらに今まで中国企業は、社員の社会保険料や住宅積立金を負担することは少なかったのだが、ここにきて負担する会社が増えているそうだ。本人が会社を移っても、積立金などは元の会社の了承がなければ移せないのだ。

 また、「档案(タンアン)」という本人の履歴を会社で預かることも重要になっている。しかし社員数が10人以上でないと預かることはできない。

 企業がこういう防衛策に走るのも、ある裁判がきっかけだそうだ。

 ある日系企業が優秀な大学生を雇おうと、ある学生の学費、生活費すべてを負担した。

 ところが、学生は卒業後、別の企業に就職してしまい、企業側は学費の返却を求めた。

 裁判結果は、学生には支払い能力は無いとのことで企業側の敗訴となった。

 契約は交わしていたそうだが、契約書もただの紙切れとなる判決だったとのことである。

「中国おしごと日記」より(編集部で一部削除した)
日本のナンバーワン

最南端のスキー場  

 日本観光協会の調査によると、現在日本全国には 775 ヵ所 のスキー場がある。そのうち 北海道 が最も多く 135 ヵ所 、 長野県 が第二位で 117 ヵ所、 新潟県 が第三位で 74 ヵ所である。

 意外なのは、九州にも 13 ヵ所のスキー場があることだ。そのうち、最も南にあるのは 鹿児島県 の霧島高原のスキー場である。だが、この「スキー場」は人工芝で作ったもので、積雪することはない。天然雪による日本の最南端のスキー場は、宮崎県の九州中央山地国立公園内の「五ヶ瀬ハイランドスキー場」である。初心者から上級者までの各コースがあって、夜間滑走施設もあり、かなり本格的なスキー場である。 大分県 の九重山と 熊本県 の阿蘇山にも天然雪のスキー場があり、九州の人々も大いにスキーを楽しんでいる。

 日本全国でスキー場がないのは、大阪、和歌山、長崎、沖縄の 4 つの府県だけである。


 

 

 

 

 

 

 







 

 







 

 

 

 

 

 

 

 

 















 

 


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