週刊·東京流行通訊 -> 日本語 -> 哈:哈日杏子の特別コラム -> 一生に一度は行きたい直島
一生に一度は行きたい直島

直島については以前から聞いたことがありましたが、10月末にフェリーに乗ってこの島に渡り、自分の目で直接見た景色は、雑誌で見た写真に比べてやはり何百倍も美しいものでした。

直島は瀬戸内海にある島で香川県に属しています。元々はまったく無名の、面積8.13km2、人口3千人余りの小島でしたが、自然とアートが共存する島に改造されてから、国際的に有名になりました。ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内海に浮かぶ直島、豊島、犬島を舞台として、ベネッセコーポレーションと公益財団法人福武財団が展開するアート活動の総称です。最初は、福武書店が建築家の安藤忠雄を招いて、1989年に、従業員や子どもたちのために国際キャンプ場を設計してもらったのですが、思いがけず大きな反響がありました。その後、やはり安藤忠雄が設計した美術館とホテル機能を兼ね備えた「ベネッセハウス」が1992年に開館し、様々なアート展が開催されるようになって、直島の知名度は大いに高まりました。現在、年間平均20万人がここを訪れ、2010年の瀬戸内国際芸術祭の期間には93万人もの観光客が訪れました。

2004年、直島の南側に「地中美術館」が開設され、大きな話題を呼びました。直島の美しさを壊さないために、建築物の大半が地下に建設されています。館内ではモネの睡蓮や現代作家のジェームズ?タレル、ウォルター?デ?マリアなどの作品が常設展示されています。安藤忠雄が得意とする、建築と自然が共存する独特の採光デザインによって、館内のアート作品は一日の光と影の変化につれて異なった雰囲気をかもし出しており、こうした展示空間と手法が、来館者を驚嘆させています。この他、島には李禹煥美術館、ベネッセハウスミュージアムなどがあり、屋外にも18点の作品が展示されています。その中には、香港や台湾の若者に人気のあるデザイナー蔡国強の「文化大混浴」や、日本のデザイナー草間彌生の立体作品「南瓜」などがあり、直島を代表する風景の一つとなっています。

この島は、本当に言葉にできないような神秘的な魅力があります。船が通らない時の瀬戸内海は穏やかで波もなく、島全体もとても静かで、風と雲が流れる気配と、自分の心臓の音だけが聞こえるという感じです。芝生の上に置かれた像も、青空の下に建つ建築物も、調和を保ち、大自然と融合して美しい風景画になっています。この島に一歩足を踏み入れた時から、心の中の感動が爆発の瞬間に向かってカウントダウンを開始します。一生に少なくとも一度は訪れたい癒しの島、それが直島なのです。(哈日杏子執筆、撮影)

ベネッセアートサイト直島 http://www.benesse-artsite.jp/ (日、英)   哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

友荐云推荐
バックナンバー
  • 第343号
  • 第342号
  • 第341号
  • 第340号
  • 第339号
  • 第338号
  • 第337号
  • 第336号
  • 第335号
  • 第334号
  • 第333号
  • 第332号
  • 第331号
  • 第330号
  • 第329号
  • 第328号
  • 第327号
  • 第326号
  • 第325号
  • 第324号
  • 第323号
  • 第322号
  • 第321号
  • 第320号
  • 第319号
  • 第318号
  • 第317号
  • 第316号
  • 第315号
  • 第314号
  • 第313号
  • 第312号
  • 第311号
  • 第310号
  • 第309号
  • 第308号
  • 第307号
  • 第306号
  • 第305号
  • 第304号
  • 第303号
  • 第302号
  • 第301号
  • 第300号
  • 第299号
  • 第298号
  • 第297号
  • 第296号
  • 第295号
  • 第294号
  • 第293号
  • 第292号
  • 第291号
  • 第290号
  • 第289号
  • 第288号
  • 第287号
  • 第286号
  • 第285号
  • 第284号
  • 第283号
  • 第282号
  • 第281号
  • 第280号
  • 第279号
  • 第278号
  • 第277号
  • 第276号
  • 第275号
  • 第274号
  • 第273号
  • 第272号
  • 第271号
  • 第270号
  • 第269号
  • 第268号
  • 第267号
  • 第266号
  • 第265号
  • 第264号
  • 第263号
  • 第262号
  • 第261号
  • 第260号
  • 第259号
  • 第258号
  • 第257号
  • 第256号
  • 第255号
  • 第254号
  • 第253号
  • 第252号
  • 第251号
  • 第250号
  • 第249号
  • 第248号
  • 第247号
  • 第246号
  • 第245号
  • 第216号
  • 第215号
  • 第214号
  • 第213号
  • 第212号
  • 第211号
  • 第210号
  • 第209号
  • 第208号
  • 第207号
  • 第206号
  • 第205号
  • 第204号
  • 第203号
  • 第202号
  • 第201号
  • 第200号
  • 第199号
  • 第198号
  • 第197号
  • 第196号
  • 第195号
  • 第194号
  • 第193号
  • 第192号
  • 第191号
  • 第190号
  • 第189号
  • 第188号
  • 第187号
  • 第186号
  • 第185号
  • 第184号
  • 第183号
  • 第182号
  • 第181号
  • 第180号
  • 第179号
  • 第178号
  • 第177号
  • 第176号
  • 第175号
  • 第174号
  • 第173号
  • 第172号
  • 第171号
  • 第170号
  • 第169号
  • 第168号
  • 第167号
  • 第166号
  • 第165号
  • 第164号
  • 第163号
  • 第162号
  • 第161号
  • 第160号
  • 第159号
  • 第158号
  • 第157号
  • 第156号
  • 第155号
  • 第154号
  • 第153号
  • 第152号
  • 第151号
  • 第150号
  • 第149号
  • 第148号
  • 第147号
  • 第146号
  • 第145号
  • 第144号
  • 第143号
  • 第142号
  • 第141号
  • 第140号
  • 第139号
  • 第138号
  • 第137号
  • 第136号
  • 第135号
  • 第134号
  • 第133号
  • 第132号
  • 第131号
  • 第130号
  • 第129号
  • 第128号
  • 第127号
  • 第126号
  • 第125号
  • 第124号
  • 第123号
  • 第122号
  • 第121号
  • 第120号
  • 第119号
  • 第118号
  • 第117号
  • 第116号
  • 第115号
  • 第114号
  • 第113号
  • 第112号
  • 第111号
  • 第110号
  • 第109号
  • 第108号
  • 第107号
  • 第106号
  • 第105号
  • 第104号
  • 第103号
  • 第102号
  • 第101号
  • 週刊・東京流行通訊 (2005年-2006年) | | | | | | |
    メルマガ無料申し込み
     
    最近の更新
    噸宥Article 第50回 最終回:東京タワー
    噸宥Article とても便利なうどん県パスポート
    噸宥Article 「オーガニック」食品専用洗剤
    噸宥Article 「しろくまカフェ」絶賛放映中
    噸宥Article 日本の美食は関西にあり
    噸宥Article 大流行の骨盤枕ダイエット
    噸宥Article 第49回 特別編:東京のクリスマスの夜
    噸宥Article クリスマスにお薦めの旅★相倉合掌集落
    噸宥Article 【2012年クリスマス特集その4】長崎を彩るイルミネーション
    噸宥Article 【2012年クリスマス特集その3】じょうずにゆで卵をゆでる方法
    噸宥Article 【2012年クリスマス特集その2】クリスマスの痛車のイベント
    噸宥Article 【2012年クリスマス特集その1】クリスマスに家電を贈る
    噸宥Article 第48回 東京都現代美術館
    噸宥Article 日本のいろいろな面白いパン
    噸宥Article ガンプラEXPOワールドツアー
    噸宥Article フルーツアートクリエイター
    噸宥Article 京都の紅葉に想う
    噸宥Article 上海のロペピクニック
    噸宥Article 第47回 東京国際フォーラム
    噸宥Article 神秘的な道後温泉
    最近の特別増刊
  • 特別増刊 (第33号)
  • 特別増刊 (第32号)
  • 特別増刊 (第31号)
  •  

    Copyright 2005-2021 Tokyo-Fashion All Right Reserved.
    About us | Server support:etun data