日本では今年の10月1日から、違法ダウンロードに対する刑事罰が行われる。有名な国際ハッカー組織であるアノニマスはこの法規に強く抗議して、関連する機関に宣戦を布告し、攻撃を何度も行っているが、8月8日にはツイッター上で、「状況は予断を許さない。我々は緊急行動を発動する」とツイートした。アノニマスの動向が社会の注目を集める中、今回の活動の内容が次第に明らかになっていった。彼らは、「8月10日、有明のやぐら橋付近で清掃活動を行う」と宣言したのだ。有明を選んだのは、日本最大規模の同人誌の祭典「コミックマーケット」が行われる会場だからで、8月10日はイベントの初日なのである。
実は、アノニマスの清掃活動は初めてではない。7月7日に渋谷区神宮前で行われ、50名あまりのスーツを着て、ガイ・フォークスの仮面をかぶったアノニマスのメンバーが、ゴミ袋を持って無言で清掃活動を行っている。最初に宣言した通り、彼らは一言も発さず、混乱を避けるために、広報責任者が各種メディアの取材に対応した。彼らは、スーツを着てガイ・フォークスの仮面をかぶってオフ会をしていると述べている。これは抗議デモではなく、ただのオフ会であり、紳士的に平和的な手段でアノニマスの主張を世間に知ってもたいたいというのだ。アノニマスのブルーと白のびらには、次のように書かれている。「私たちは、そんなゴミを日本からなくそうとボランティアで掃除をしています。CDが売れないのは違法ダウンロードのせい?違法ダウンロードを監視するために情報をすべて監視されたら日本はもっと元気なくなっちゃう。違法ダウンロード刑罰化反対だよ。」
当日の活動では、宮下公園から出発して、渋谷駅の周りを一周し、周辺道路のゴミを拾った。たくさんのメディアが取材に訪れ、日本の新聞、雑誌、テレビだけでなく、海外のメディアもやって来たし、Ustreamでこのことを知った人も多かった。アノニマスよりも取材陣の方が人数が多かったことから、その注目度の高さがわかる。海外のネットユーザーからは、このような形の活動を賞賛する声が多かった。アノニマスが次にどんな行動を行うのか、我々も注目していこう。(緋梨執筆)