日本は経済成長が鈍化し、貿易と科学技術に頼るだけでは次第に立ち行かなくなってきた。そこで2005年に日本政府は「文化立国」という新しい国策を打ち出し、古いものと新しいものが共存し、東西文化が融合する日本独特の文化を、国の発展の新しい立脚点とした。これ以後、日本は学術・知識の分野で国際協力を強めると共に、国際的な民間交流を促進する新プロジェクト「COOL JAPAN」を立ち上げた。
ネット上で新しい言葉が次々に生まれる今日にあって、20年前に流行りだした「COOL」という言葉は、すでに当時の新鮮な感覚を失っているように思われる。しかし興味深いのは、「COOL JAPAN」プロジェクトの「COOL」は、漫画やアニメ、ゲーム、デジカメ、東京スカイツリーなどを指すだけでなく、温泉、相撲、富士山などすべての日本的な特色を持つ文化がその範囲に含まれているのである。
今年の2月、旅行業の発展を促進するために、全日空が日本文化を紹介するサイト「IS JAPAN COOL?」を立ち上げた。このサイトでは、美しい動画や写真を掲載すると共に、無料航空券を含むプレゼントキャンペーンも行われる。サイトはアメリカ駐日大使やイギリス観光局長などによってツイッターで推薦され、世界中で反響を呼び、キャンペーンには142の国と地域の人々が参加した。「IS JAPAN COOL?」が大きな成功を収めたため、全日空では8月から「IS JAPAN COOL?Season2」を開始し、さらにすばらしい内容がネット上で展開している。
第1弾と比べて第2弾はテーマがよりはっきりしている。全国を網羅した紹介を行うだけでなく、国際都市「東京」と絵のように美しい「沖縄」というまったく異なる二つの観光地を大きなテーマとして取り上げているのである。サイトにアクセスすると、自分のいちばん好きな観光地に投票して、日本への航空券や日本国内の航空券、高級旅館の宿泊券などが当たるプレゼントキャンペーンに参加することができる。
このキャンペーンの後で、「IS JAPAN COOL?Seaseon2」ではさらに三番目のテーマ「コスプレ」を打ち出した。今年の夏に名古屋で開催された「世界コスプレサミット」を素材として、自分のいちばん好きなコスプレに投票してもらうというものだ。11月1日現在のところ、第三位は何と忍者に扮した白い秋田犬であり、第一位は台湾から来た「ガンダンム組」であった。一体どういうことなのかを知りたい方は、是非サイトをのぞいてみていただきたい!(凱特執筆)