暑い暑い夏の日、日本の伝統的な浴衣を着て、うちわを持ち、日本のテレビドラマの主人公のように、日本的な雰囲気がいっぱいの街を歩いて、夏まつりの楽しさを味わってみたくなる。七月と八月は、日本で夏まつりが最も多い季節である。
夏の行事では、まず最初にあるのが七夕だ。日本の多くの七夕まつりは、新暦(太陽暦)によって行われる。日本では明治維新以来新暦を使用しているので、日本の七夕は7月7日である。だが一部の地方では本来の旧暦(陰暦)で計算するので、例えば仙台では、東北地区最大の七夕まつりが今年は8月6日に開幕する。
7月5日から8日まで、第62回前橋七夕まつりが、群馬県前橋市で開催された。北関東地区最大の七夕まつりとして、現地の人々の大きな関心を集めただけでなく、外からもたくさんの観光客が訪れた。前橋七夕まつりと前橋まつりと初市まつりは、前橋三大まつりと呼ばれている。そして七夕まつりはこの地で最初に行われる夏のまつりとして、当地の伝統文化を体験する契機となるものであり、これ以降二ヶ月の間に行われる様々な祭りには計約323万人の人出があると予想されている。
七夕まつりには、前橋最大の中心商店街に約670本の様々な形の七夕飾りが掛けられ、この祭りの盛大さを物語っていた。この愛に満ちた伝統的な祭りを迎えるために、市内の幼稚園の子どもたちは中心商店街の人々と一緒にこの日のための会場の準備をし、本来はたいへん静かなこの地域が、たいへん華やかな街になった。
7月7日の中心商店街には大勢の人が集まり、大雨が降ってきたが、みんなの祭りに参加する熱気が妨げられることはなかった。七夕まつりではたくさんのおいしい食べ物が食べられるほか、いろいろな伝統的イベントに参加することもでき、さらには様々な民間団体のすばらしいパフォーマンスを見ることもできる。祭りの日にはみんな浴衣に着替え、恋人や友だち、あるいは家族と一緒に祭りに出かけ、この特別な意味のある日に七夕の願掛けをする。着付け教室では無料で浴衣の着付けをしてくれるので、日本の夏の伝統的な服装をして祭りに参加するという楽しみも味わえ、日本の夏まつりの魅力を思う存分味わうことができる。(Luc執筆、撮影)