中国の「80後(80年代生まれ)」と呼ばれる世代の中には、子どもの頃にアメリカのアニメ「トランスフォーマー」に夢中になった人が少なくないだろう。自動車や飛行機がロボットに変身し、必要な場合は巨大ロボットになることもできる。自由自在な変化と無尽蔵の組み合わせに、子どもだけでなく大人までも惹きつけられた。このトランスフォーマーのように、カーレースとロボットとを同時に操作できる斬新なゲームが登場した。
スクウェア・エニックス社は5月31日、カードバトルゲーム「超速変形ジャイロゼッター」の完成披露&プロジェクト発表会を行った。会場では実機プレイが行われ、漫画、アニメ、トイホビーなどのメディアミックスプロジェクトも発表された。イベントの最後には、ニンテンドー3DS用ゲームソフト「超速変形ジャイロゼッターRPG」が2013年春に発売されることも発表された。
「超速変形ジャイロゼッター」は、「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」シリーズを製作した市村龍太郎が手がける最新のカードバトルゲーム作品である。開発を担当するのは、ロケットスタジオだ。一台のゲーム機で、レースカーを運転すると共に、ロボットを対戦させることもできる。このゲーム機の最大の特徴は筐体の変形で、筐体のステアリング装置を押し上げるとロボットバトル用のレバー装置が登場する。HD画質で、何回見ても飽きない気迫あふれる演出は、子供向けのカードゲームではなかなか見られないぜいたくな画面だ。
ゲームに実在の車が登場するのも、このゲームの大きな特徴の一つである。マツダ、日産、三菱、富士重工、光岡、トヨタの六つの自動車メーカーの多くの車種が登場する。大人気のGT-Rやプリウスαが突然ロボットに変身するのを想像するだけで、これらの車に乗っている人々も誇らしい気持ちになることだろう。ゲームと同名の漫画は「最強ジャンプ」に連載されており、今年の10月にはテレビ東京でアニメが放映される。バンダイ、タイトーなどのゲームメーカーからも、関連商品が続々と発売される予定である。
6月21日に先行稼動するゲーム第0弾では、一回のゲームが100円で、その都度カードが1枚提供される。それ以後2か月ごとに新しいカードが追加され、ゲームの要素も増えたり変更されたりといったバージョンアップが行われる。ゲーム登場一年後のニンテンドー3DSゲームの発売も、カードゲームを最高潮へと盛り上げることだろう。(ff執筆)