日本にはいろいろな種類の鍋料理があり、中国の「火鍋」と大体同じ感じである。違っているのは、日本の鍋料理はまず食材を芸術的に並べて、それを煮ながら食べるという点である。その食べ方には、日本の飲食文化のこだわりと細やかさが表れていると思う。ところで、東京で有名なさくら鍋、北海道の石狩鍋、山口県のふぐ鍋、さらには中国の火鍋でも、欠かせない食材と言えば豆腐であろう。日本料理に豆腐という食材がなかったら、なべ料理の魅力は半減するに違いない。
日本最大の豆腐製造会社、相模屋が作ったガンダム風の豆腐「鍋用!ズゴックとうふ」が、10月3日から発売された。この豆腐は、11月11日までで累計100万丁も売れたという。さらにこの豆腐をテーマとした、「ズゴック鍋写真コンテスト」が11月21日から始まった。このコンテストは、ズゴック豆腐を基本食材とした個性的なスタイルの料理作品を表彰して、宣伝を行うというものだ。もっと多くの人々に、この独特な豆腐について知ってもらい、食べてもらおうというわけだ。料理を作ると同時に自分の想像力も働かせて、家でも独創的なスタイルのおいしい料理が作れるに違いない。
日本では、いろいろな可愛い動物や人気アニメの主人公を、おいしくて個性的な形の食べ物にすることは、それほど珍しいことではない。だが、豆腐をこうした食材として用いるのは初めての試みである。しかも日本の超人気アニメ「ガンダム」との組み合わせなので、多くの人の注目を集めている。もちろん超人気のキャラクターであっても、おいしくなかったら誰もお金を出さないだろう。そこで、このガンダムをテーマとした豆腐は、作るのに当たっても大いに工夫をしている。まず最も上質な大豆を使って豆乳を作り、それをガンダムのジオン軍の代表的モビルスーツ「ズゴック」の頭部の形の容器に流し込み、高温で加熱して固め、ガンダム風豆腐を作り上げたのである。豆腐料理を作る過程では、様々な改造を行って他の形を作ることができる。例えば、二つの蟹の脚を加えれば、たちまち蟹そっくりの姿が目の前に出現するだろう。
相模屋が作った同類の製品には、女性たちの間で人気の高いハローキティ型の豆腐もある。いろいろな製品の中から、きっと自分の気持ちにぴったりのものを見つけて、秋から冬への季節に温かい料理を作ることができるに違いない!(Luc執筆)