紙パイプで作るロボット「PIPEROID」と言えば、ご存じの方も多いだろう。日本で大人気のこの紙の工作キットは、2006年に誕生して以来いろいろなメディアにも取り上げられ、世界各地から問い合わせが寄せられる。日本では江戸時代からさまざまな紙の工芸品があり、「PIPEROID」はこうした日本文化に根源を持つ色や形を継承すると同時に、紙パイプを使うことによっていろいろな造形を創り出している。デザイナーたちのすばらしい創意には感服するばかりである。
「PIPEROID」を販売している株式会社コトでは、今年の9月5日に、同じように紙パイプを素材とした新商品「PIPEANIMALS」を発売した。シンプルでわかりやすく、写実的な手法で可愛い動物たちの姿を表現しており、パッケージを利用して展示台を作ることもできる。今回発売されたものは四種類あって、それぞれが個性的な特徴を持っている。草原で監視する百獣の王ライオン、南極をのんびり散歩するペンギンの一家、水辺で日光浴をしながらエサを探すワニ、普段は温厚だがデートの前になると身づくろいに励むゾウ。以前の商品と同じで、のりも要らず、はさみがあれば30分から1時間で完成する。達成感が充分ある上に、四種類そろえてデスクの上に置けば、きっとみんなにうらやましがられるだろう。値段は一つ1260円である。
嬉しいニュースはこれだけではない。「PIPEROID」シリーズにも、新しい仲間が加わった。「ドクター・ペンク&べアボーグ」は、まだ見ぬ古代遺跡を求めて探検に出かけたドクター・ペンクと相棒のべアボーグである。べアボーグは超怪力で、右手に装備された「ベアクロー」で道を切り開く力を持っているが、いつもハチの巣に気を取られて探検の道がなかなか進まない。「ペグ&リム」は、路上で歌を歌っていた時に音楽の実力を認められ、ベースとドラムのデュオでデビューすることになった。ところが先輩のガイザーに報告したところ、「俺も加えて三人でついにバンドを結成か!」と誤解されて困っている。新しいメンバーは一つ800円で、東京のインテリアショップやミュージアムショップなどで販売されている。
また、東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2012でも、「PIPEANIMALS」と新キャラクターが紹介される。ショーは9月5日から7日までで、会場は東京ビッグサイトである。「PIPEANIMALS」と「PIPEROID」があるのは西3ホールである。興味のある方は、是非行ってみてほしい。(Michelle執筆)